活動ブログ

平成25年度 スペシャル・マンデー・コース

スペシャル・マンデー・コース:根津小学校(2014.2.10)

2014年2月10日の10時半すぎ、根津小学校の6年生35名が雪道を30分ほど歩いて東京都美術館に到着。スペシャル・マンデー・コースで特別展「世紀の日本画展」を鑑賞しました。

DSCN0349_s
展示室の入口脇のスペースで、アート・コミュニケータが担当グループのこどもたちを迎え、自己紹介の後に、一緒に見る作品を3択から選びます。

DSCN0373_s
展示室には1時間ほど前に到着した江古田小学校のこどもたちがいますが、ほぼ貸切り状態。作品の前に座って、気がついたことなどを発言しながら、落ち着いて鑑賞します。
アート・コミュニケータは1グループに2名。1名はこどもたちの発言をつなぐ進行役に、もう1名は、こどもたちの発言を「ふきだしシート」にメモする係です。

ふきだしシートには様々な声が集まり、一つの作品に対して、いろいろな見方があることを可視化できるアイテムです。↓
_MG_7977_sDSCN0398_s
こどもたちも「ふきだしシート」を覗き込みます。

続く個別鑑賞。グループ鑑賞のグループから解散し、想い想いの作品を見に行きます。学校での事前授業で「気になる作品」として選出した作品の実物と対面します。
DSCN0424_s
グループ鑑賞では、グループ内で発見したことを対話を通して互いにシェアできますが、個別鑑賞のときは、心に浮かんだことや、感じたことなどを忘れないように、各自「つぶやきシート」に書きとめておきます。

DSCN0415
個別鑑賞の時間、懸命に「つぶやきシート」に書き込む姿もありますが、同時に、作品の前にただじっと佇むこどもの姿も散見されます。作品との静かな対話の時間で、スペシャル・マンデー・コースならではの風景です。

最後に上野公園のミュージアムを冒険するための道具「ミュージアム・スタート・パック」をプレゼントしました。根津小学校はご近所さんです。自分の興味に応じて、美術館に再来したり、別の美術館に足をのばしたり、博物館・動物園・科学博物館への冒険の拡がりを実現したり。上野公園をぜひ馴染みある場所として駆け回っていただけたらなと思います。

続きを読む
投稿日: 2014年2月10日

スペシャル・マンデー・コース:江古田小学校(2014.2.10)

2014年2月10日のスペシャル・マンデー・コース、江古田小学校の6年生34名が東京都美術館で「世紀の日本画展」を鑑賞しました。春に学校で鑑賞授業を経験しているこどもたちで、そのときにはスクリーンで作品を観ながら、みんなで感想を言いながら鑑賞をしたとのこと。先生は「次は実際の作品が見られるといいね、ホンモノを見る機会があるといいね」とこどもたちと話していらっしゃったとのことで、今回お申込いただきました。

事前授業では、気になる作品を貸出しアートカードを使って1作品選出し、選出理由を書く活動をしてきました。ホンモノを見る前に、学校で作品に出会うモチベーションを高めてきてくれると、当日「この作品がみたい」という気持ちで展示室に入っていくことができます。また自分でタイトルを考える活動も行ったようです。先生からいただいた事前授業のワークシートを拝見し、とても丁寧に作品と向き合ってくださったことが伺えます。
事前授業資料-4s
事前授業資料-5s

そして当日。バスから降りたこどもたちは、残雪の上をそろりそろりと歩きながら到着。
_MG_2081_s

グループごとにアート・コミュニケータがグループで見る作品を紹介します。2作品鑑賞しますが、内1作品はこどもたちが事前授業で「この作品をみたい」とグループで選出してくれたもの。もう1作品は、東京都美術館オススメの作品です。
_MG_2107_s

1グループ4〜5人のこどもたちにとびラーが2名つき、こどもたちの発言に丁寧に耳を傾けます。1作品目よりも2作品目になると、場があたたまり、積極的にいろいろな意見が出て来たようです。
_MG_2120_s

つづく40分間の個別鑑賞。
贅沢な空間で、ひろびろゆっくり。
_MG_2150_s

最後にビビハドトカダブックを贈ります。呪文を伝授中です。_MG_2168_s

先生から後日届いたビビハドトカダブックです。
事後学習でブックを使用し、記録をつくってくださったとのこと。当日の経験を学校で再び思い出し、こうした表現としてアウトプットすると、思い出としても、また経験としても定着していくような気がしています。ありがとうございます!
スクリーンショット 2014-06-15 16.04.58

続きを読む
投稿日: 2014年2月10日

スペシャル・マンデー・コース:浅草中学校(2014.2.10)

2014年2月10日、今年度最後のスペシャル・マンデー・コースです。浅草中学校の1年生約160名が東京都美術館の「世紀の日本画」展を鑑賞しました。事前打合せで美術の先生が仰ったことが印象的でした。

自分なりの考え方を持っていいんだということが伝わるといい。普段の子供たちは自分を表現することが苦手。評価が気になって自分を出せないし出さない。今回の体験ではその子なりの考えがあらわれてほしい。

学校での事前授業では「つくった人に会ってみたい作品」を各自1作品選び、「作品のどんな点を観て、その作家に会いたいと思ったか」という理由を書く活動をしました。そして当日。こどもたちは4台のバスに分乗して到着です。
_MG_2187_s

160名のこどもたちを一度に迎えるのは初めてで、スタッフとしては少し挑戦のような心持ちでしたが、アート・コミュニケータはいつものように、こどもたちを迎え、グループ鑑賞で観る作品を紹介したり、名札を準備したりと、展示室に向かう準備をしていきます。
_MG_2215_s

展示室では、1グループ16名という、いつもよりも大人数。でも、スペシャル・マンデー・コースは貸切り状態の展示室です。作品の前に座り、ゆったりと鑑賞がすすみます。
_MG_2259_s

作品の近くには、こどもたちが事前授業で書いた「作品のどんな点を観て、その作家に会いたいと思ったか」というコメントを自由に見られるように配置しておきました。同じ作品でも、なぜその作家に会いたいと思ったかのコメントは様々。例えば・・・

今とは時間の流れが違うようなイメージで昔を描いているように感じる。人が馬たわむれているのではなく、川をはさんで向かい合っているところに惹かれた。子犬や子馬ではなく、子供より大きな馬を描いているのはなぜか。

水を飲んでいる一匹の馬を見つめている少年が何を思っているのかを知りたいと思った。馬と少年の関係にも興味がある。

一人ぼっちの男の子がなぜ一人ぼっちなのか知りたい。馬はなぜそこにいて何を伝えようとしているのか知りたい。でもその男の子は馬一頭が唯一の友達なのかなあと感じました。

仲間のコメントを興味深く覗き込んでいます。自分たちの言葉と共に作品を鑑賞するのも、いい経験です。
_MG_2272_s

また、友達と作品について、それぞれの感想を話しながら鑑賞している姿も見られました。
_MG_2276_s
外国の美術館ではよく見られる風景ですが、作品を前にこどもたちが熱心に意見を言い合いながら鑑賞する光景は、日本の美術館ではそんなに見られない光景かと思います。

_MG_2289_s
最後にいつものようにミュージアム・スタート・パックを全員にプレゼント。浅草中学校はご近所なのでまたいつでも気軽に上野公園のミュージアムに戻って来てもらえたらと思っています。

続きを読む
投稿日: 2014年2月10日

スペシャル・マンデー・コース:舎人小学校 (2013.11.25)

11月25日(月)、麻布小学校とほぼ同じ時間に、足立区立舎人小学校の5年生66名も、東京都美術館にバスで到着しました。特別展「ターナー展」を鑑賞します。スタッフもアート・コミュニケータも二手に分かれ、それぞれの学校に専属で対応します。

舎人小学校のこどもたちは、美術館が初めてのこどもが多いと、事前に先生から伺っていました。先生は「もしかすると一生美術館に行かない子もいるかもしれない。でも、こどもの頃に修学旅行などの学校行事で行った経験があれば、なんとなく再訪するきっかけになるかも!」と思われて、美術館が面白い場所だと感じるような経験の場を作りたいと申し込まれました。

事前授業では、貸出アートカードを使って各自「気になる1作品」を選ぶ活動に加え、先生のオリジナルで、作品タイトルと、お話を考える活動をしてきてくださいました。お話を考えることで、作品をより注意深く、心を使って見ることに繋がったように感じました。
(こどもたちの事前授業のワークシート↓)
事前授業(名前なし).pdf事前授業(名前なし).pdf

そして当日。

美術館に到着したこどもたちは、グループごとに座り、アート・コミュニケータと挨拶をして、グループで見る作品を3択から1つ選びました。
DSCN8641

作品が決まった班から展示室に移動し、作品の前で、気がついたこと、発見したことなどを互いに出し合います。このとき、アート・コミュニケータはこどもたちの発言をシートにメモ。こどもたちの発見が集積した1枚のシートが出来上がります。それを持って・・・
DSCN8670

別のグループと合流します。今見て来た作品を2グループで共有する時間です。
「私たちのグループが見て来た作品にはね、◯◯が描かれていて、▽△な雰囲気で・・・」と相手のグループにシートに書きつけられた発見を口頭で伝えます。このとき作品の画像は相手グループには見せません!相手グループは”聞きながら想像”の時間です。どんな作品なんだろう?こんな作品かな?と想像を巡らせながら聞き入ります。
DSCN8756
この共有の時間で、相手のグループに自分たちの発見を伝えること、そして、相手グループから、彼らの発見を聞かされること、その経験を経て、様々な作品があることや、多様な見方があることを体得していくように思われます。

共有が終わったら、”聞きながら想像”した相手グループの作品を実際に見に行きます。想像した通りのこともあれば、想像外のこともあり、そこでも、グループ内で口々に対話が起きることもしばしばです。
_MG_6440

そして、個別鑑賞の時間。グループ鑑賞で、少人数で、発見したり、発見を伝えたり、他の人の発見を聞いて想像したりする中で、こどもたちの身体は作品と向かい合う準備が整い、あたたまった状態になっているようです。大抵、個別鑑賞でひとりになっても、静かにじっくりと作品と向き合っています。
展示室の各所でこのような光景が見られます。
DSCN8835

個別鑑賞後は全員で一度集まり、ミュージアム・スタート・パックをプレゼントしました。先生は、学校での次の図工の時間に、ビビハドトカダブックを使って今日の鑑賞体験をまとめる授業をしますと、仰って下さいました。

追記:
先生から事後に届いたメッセージには、スペシャル・マンデーの翌週に開校記念日で学校がお休みの日があり、「上野公園のミュージアム行って来た!バッジ集めて来たよ!」というこどもがいたとのこと。すぐに行動に移してくれたこどもに感謝です。

続きを読む
投稿日: 2013年11月25日

スペシャル・マンデー・コース:荒川保育園 (2013.11.25)

11月25日(月)午後、荒川保育園の年長さん18名が、東京都美術館を訪れました。貸切りの展示室でとびラーと一緒に『ターナー展』を鑑賞します。

_MG_6554
初めて会う大人たち「とびラー」に、こどもたちが緊張しないよう、とびラーはバスで到着したこどもたちを外まで迎えに行きました。

_MG_6591
ちょっと暗い展示室…少し怖いかな??
いえいえ、心配無用です。展示室での約束事を確認してから展示室に入るとすぐ、紙芝居チームのとびラーが待っていました!ターナー展にまつわる紙芝居で、物語も絵も、全部とびラーが作った完全オリジナル作品の上演です。ターナーの作品が物語の中にたくさん出て来る冒険物語。効果音で波の音も聞こえてきました。

_MG_6635
紙芝居にも登場していた大きな船の作品の前に移動します。みんなでよーく、よーく作品を見た後、見つけたことを出し合います。手が勢いよく挙がり、発見が続々と出てきました。

左側の小さい船に船長さんが乗っている。
船と船の間に何か見える →街みたい →陸に近いのかも…
今から雨が降りそう、嵐がくる、雲が動いてきている。
船が船を食べようとしている。
くじらがいるみたいに海がうねっている。

_MG_6655
みんなで見た後は、6名ずつの小グループに分かれて別の作品を鑑賞します。作品の前では、まず作品パズルで遊びつつ、絵を完成させました。そして鑑賞です。見つけたことを出し合います。

_MG_6676
グループでの鑑賞が終わったら、とびラーとマンツーマンで「見てみたい絵」のところに行ってみます。「見てみたい絵」は来館前に保育園で行った「美術館ごっこ」で、1人1作品選んで来ています。

_MG_6710
帰る前にソウラン節をとびラーやターナーさんに披露してくれました!漁の時に唄われたソウラン節。船や海の作品を見た直後のこどもたちは、“漁の舞”を力一杯踊ってくれました。


来館前に保育園で行われた、作品と親しくなる事前活動(あそび)のお陰で、こどもたちは「ターナーさん、ターナーさん」と、まるで「サンタさん」と言うかのように作家の名を口にしていました。事前活動は、貸出しのアートカードを紙芝居のようにお昼寝前に見せることと、ホールにアートカードを並べて、少し照明を落として鑑賞する「美術館ごっこ」。そして、保育園に戻ってからの事後活動では「お絵描き」をしたようです。作品の思い出と同じように、とびラーと一緒に鑑賞したことがこどもたちの中に残っていることがわかる絵でした。
arakawa_jizenjigo

最後にとびラーとの振返りの中で聞いたエピソードをご紹介します。

私の担当した女の子は、雪崩の絵を選んできました。
この絵のどこが好きなの?と聞くと「雪の絵」だから。
お母さんの名前が「ゆき」さんなのだそう。
そしておじいちゃんおばあちゃんの田舎は雪国だそうです。
他を見る時間もないほどこの絵をずっと見ながら、おじいちゃんと雪かきをしたり、お母さんと雪だるまを作ったお話をたくさんしてくれました。

上記のエピソードからは、こどもたちが自分自身の視点で作品と関係を持ち、鑑賞していたことが伺えます。

 

(Museum Start あいうえのプログラムオフィサー/東京藝術大学美術学部特任助手:長尾朋子)

続きを読む
投稿日: 2013年11月25日

スペシャル・マンデー・コース:麻布小学校 (2013.11.25)

11月25日(月)9時半すぎ、港区立麻布小学校の6年生28名が、東京都美術館に到着しました。「ターナー展」を鑑賞します。麻布小学校のみなさんは、スペシャル・マンデー当日だけでなく、学校での事前事業や、事後授業にも先生が力を注いでくださり、充実した事前授業〜当日〜事後授業という流れが印象的だったので、ここで少しご紹介できればと思います。

◉先生による事前授業
学校の図工の授業で来館前に先生が実施されました。
貸出しアートカードを図工室の机に並べ、作品に触れる時間を作ったあと、自分の「気になる作品」を1枚見つけて自分でタイトルを考えました。先生は、「当日、本当のタイトルを見て、自分の最初の印象と、絵の内容の違いや同じ点などについて、考えることが出来れば」とこどもたちに伝えたそうです。

事前授業で使ったワークシート↓
気になる作品-6

こどもたちが事前授業でどの作品を「気になる作品」に選んだかは、授業が終わり次第、先生から情報をいただき、当日に備えるアート・コミュニケータ(とびラー)に伝達します。(アート・コミュニケータは、自分のグループのこどもたちが選んだ作品を事前に知ることで、当日への準備を各自で進めておきます)

◉そして当日
貸切りバスで到着したこどもたちは、アート・コミュニケータや、東京都美術館と東京藝術大学のスタッフと挨拶をして、班毎に「ターナー展」会場へ。
_MG_6381

最初はグループ鑑賞です。アート・コミュニケタータとの対話を通して鑑賞を深めます。
_MG_6425

そして個別鑑賞。手には「つぶやきシート」。グループ鑑賞では口々に発見したことや気がついたことを互いに伝え合えますが、個人鑑賞のときは、つぶやきシートに「心のつぶやき」を書きとめます。
_MG_6501

個別鑑賞のときには、事前授業で「気になる作品」として選んだ作品も観ます。
麻布小[A]つぶやきシート-3

最後に、いつものように、今後も上野公園のミュージアムへの冒険を続けてくださいと、冒険の道具「ミュージアム・スタート・パック」をプレゼントしました。
_MG_6517

◉学校に帰って事後授業
学校では次の図工の時間に、早速、先生がミュージアム・スタート・パックの中のオリジナルブック「ビビハドトカダブック」を使って、事後授業をしてくださいました。それぞれのミュージアム体験の記録です。コラージュをしたこどももいたようです。
azabu_1azabu_3

また、こどもたちからアート・コミュニケータへ、お手紙も届きました!
とびラーさんへ・・・と続くメッセージ、美術館に来て、作品だけでなく、人との出会いがある、そんな鑑賞の場が実現できたのかなと、嬉しく思います。
Print

 

続きを読む
投稿日: 2013年11月25日

スペシャル・マンデー・コース:末広小学校 (2013.11.11)

11月11日(月)10時前、葛飾区立末広小学校の6年生39名が、東京都美術館に到着しました。末広小の6年生は、学校の授業で美術館に行くのは初めてとのこと。ですので、先生は「美術館がどんなところか体感してほしい。ゆっくりと眺めていろいろな捉え方を学び、自由に楽しんでいいということを学んでほしい」と事前の打ち合わせでお話になり、事前準備にも力を注いで下さいました。事前授業を少しご紹介します。

【先生による学校での事前授業】図工の授業1コマで来館前に実施。
◯個別鑑賞で見る作品を1作品選出
→貸出し鑑賞ボックスのアートカードを使って、1人1つ「気になる作品」を選出。作品番号と、気になった理由をメモ。
末広小_事前授業_個別-2

◯グループ鑑賞で見る作品を2作品選出
→当日の8グループ(4〜5名ずつ)に分かれ、貸出しアートカードの中から2作品選出。ふきだしシートに気付いたこと、想像したことを記入(グループでの共同作業)。
末広小_事前授業_グループ-7

事前授業は子どもたちの準備体操です。来館当日、子どもたちにとって作品が“見知らぬもの”ではなく、“見てみたいもの”になっているくらいに温まった状態で来館すると、当日の鑑賞の場がより深く静かに活性化します。
—-

こうして準備万端で到着した子どもたち。とびラーからも「作品を見たいというモチベーションが高かった」という声が聞かれました。
DSCN8181
直通バスで到着した子どもたちはまず、展示室横のホワイエに一旦集合。グループごとに座り、とびラーと互いの名前や一緒に見る作品を確認しました。

_MG_5414
そして展示室へ。普段は大混雑の『ターナー展』展示室には、今日は先に到着した東浅草小学校の子どもたちだけです。休室日の静かで広々とした環境で鑑賞が始まりました。

_MG_5417
40分間のグループ鑑賞では、事前授業で選んできた2作品に、とびラーが紹介する「他校コメントと共に見るもう1作品」が加わり、合計3作品鑑賞しました。どの作品でも、まずみんなで絵を良く見て、子どもたちの気付きをとびラーが丁寧に聴き、対話を紡ぎながら鑑賞を深めていきます。「他校コメントと共に見るもう1作品」では、以前ターナー展を鑑賞した中学1年生の言葉をとびラーが対話の中で紹介し、末広小の子どもたちの発見や気付きに、別の視点も加えて鑑賞しました。

_MG_5437
次に30分間の個別鑑賞の時間になりました。学校での事前準備と、とびラーとのグループ鑑賞で十分に温まった子どもたちは、ひとりでも落ち着いた濃い時間を過ごしているように見えました。各自、気付いたことを書きとめるボードを持っています。彼らが書きとめる気付きの言葉は、毎回とても読み応えがあります。

ときのはじまりって感じがする。明るすぎて目がやられそう。(作品番号:50)
馬にこめかみをけられたら死ぬかもしれないし、そこらへんを必死にやっているのが伝わってくる。ニワトリとかがはなされていて、ぢゃっかんきたない感じもするけど、行ってみたら楽しそう(作品:36)

_MG_5449
誰にも邪魔されず、作品の前で過ごす時間。
ホンモノの作品と出逢い、自分自身との対話を繰り広げているのかもしれません。

_MG_5481
個別鑑賞の後、もう一度ホワイエに集合。それぞれにミュージアム・スタート・パックが贈られました。事後授業ではこの『ビビハドトカダブック』に本日の鑑賞体験の記録をつくる活動をするそうです!

続きを読む
投稿日: 2013年11月11日

スペシャル・マンデー・コース:東浅草小学校 (2013.11.11)

11月11日(月)朝9時、東浅草小学校の4年生46名が東京都美術館を訪れました。今日は東京都美術館の休室日を利用し、貸切りの展示室内での鑑賞を実現する「スペシャル・マンデー・コース」です。

「スペシャル・マンデー・コース」は特別展ごとに実施していますが、毎回多数のお申込をいただき、抽選で来館校が決まります。来館校が決定したら、以下のような流れでアレンジされていきます。
《先生との事前打ち合せ⇒事前学習に使える鑑賞ボックスなどの貸出し⇒学校での先生による事前授業⇒美術館への来館(今日はこの部分です)⇒学校に戻ってからの事後授業》
*当日の活動内容は、先生の意向と美術館の考え方を合わせ、相談しながら学校ごとのオリジナルメニューを組み立てていきます。

_MG_5300
あいうえのが手配した貸切りバスで到着。上野公園を歩いて美術館へ。

_MG_5321
東京都美術館の特別展入口(ホワイエ)に到着し、全体の流れ説明と、一緒に活動するとびラーの紹介です。

_MG_5351
まずは40分間のグループ鑑賞。グループ編成は、1グループにつき子ども9〜10名+とびラー2〜3名で、2作品鑑賞します。

_MG_5376
今回のグループ鑑賞は、作品の前に15〜20分たたずみ、じっくりと意見を交わすことの出来るヴィジュアル・シンキング・ストラテジー(VTS)を用いた鑑賞を行いました。ファシリテータ(進行)役のとびラーが子どもたちに問いかけます。
「この絵の中で何が起こっているみたい?」「そう思ったのはどうして?」

対話を通して、先生からのご希望でもある、子どもたちが「作品に近づくきっかけ」を経験できる場を目指しています。

_MG_5393
続いて30分間の個別鑑賞です。クリップボードには「つぶやきシート」と「フロアマップ」。ふと思ったことを書きとめます。
_MG_5394

DSCN8251
ホワイエに再び集合し、ミュージアム・スタート・パックが配付されました。スタッフからパックの中の『ビビハドトカダブック』の説明があります。このブック、開いてみると1ページ目には冒険をしていた「ハク」という子からのメッセージが書かれています。「お願いがあるんだ。冒険のつづきをきみに任せたい。」子どもたちは上野公園内の9つのミュージアムを舞台にした“冒険のつづき”を託されます。

子どもたちが美術館を出発した後、とびラーとのふりかえりが行われました。印象的だった子どもたちの反応などを報告しあい、共有します。ある子は「前に美術館に来たときよりもスッキリした」と言ったそうです。以下はとびラーの言葉です。

目の色が変わった瞬間を見た感じがしました。感じたこと、見つけたことを言う楽しさを感じているような。最後に「すっきりした」と言ってくれたのは、他の子の発言を聞き、自分の考えを発言できたことで「すっきり」したのだろうと思います。

続きを読む
投稿日: 2013年11月11日

スペシャル・マンデー・コース:仰高小学校 (2013.9.9)

9月9日午後、豊島区立仰高小学校の6年生67名の〈スペシャル・マンデー・コース〉が始まりました。

gyoko0
「あいうえの」が用意した学校と美術館を結ぶ直通バスで東京都美術館に到着です。

gyoko2
最初に東京都美術館の学芸員稲庭さんから、展示室でのマナーや本日の流れを聞きます。

gyoko_in2
ホワイエで子供3名+とびラー1~2名のグループになり、グループ鑑賞です。学校の事前授業で決めてきた「わたしの気になる作品」を見に行きました。気になった理由をグループの他のお友達に伝えます。小さな気付きを伴走するとびラーが受け止め、「どうしてそう思ったの?」と問いかけることで、「だって・・・」と作品を観るまなざしにぐっと熱がこもる瞬間を見かけました。

gyoko_in

最後に30分間の個別鑑賞です。ふと頭に浮かんだことをワークシートに書きとめています。

グループ鑑賞/個別鑑賞の両方を大切にしていますが、それは、作品をめぐる誰かとの対話を通して、相手の発見に刺激されたり、自分の発見を共有したりする“複数での鑑賞体験”と、ひとり静かに自分自身や作品との対話を深めていく“個人的な鑑賞体験”、その両方を大切にしているからです。あいうえの学校のスペシャル・マンデー・コースは、学校の授業で“団体”来館する子供たちひとりひとりが、作品との“各々の関係”を築くきっかけとなるような鑑賞の場になることを目指しています。

 

続きを読む
投稿日: 2013年9月9日

スペシャル・マンデー・コース:常盤小学校 (2013.9.9)

9月9日の午前中は、2つの小学校が〈スペシャル・マンデー・コース〉を行いました。広尾小学校が展示室で鑑賞をはじめたころ、中央区立常盤小学校の5-6年生49名も東京都美術館に到着し〈スペシャル・マンデー・コース〉が始まりました。

tokiwa0
常盤小学校は、スペシャル・マンデー・コースならではの特典、学校と美術館を結ぶ直通バスでやってきました。
tokiwa1
上野公園の緑の中を通って美術館に入ります。

tokiwa_in
まずは個別鑑賞。学校の事前授業で予め決めて来た「気になる作品・見てみたい作品」を見に行きます。学校では画像で見ただけだったので、ホンモノを目の前にした”つぶやき”が聞こえてきました。
tokiwa_memo1
tokiwa_memo
tokiwa_in2

tokiwa_tobira
個別鑑賞の後は、子供2-3人+とびラー1名のグループになってグループ鑑賞です。作品の前に佇み、気がついたこと、感じたこと、想像したこと、ふと思ったことをグループで共有して鑑賞します。誰かが気がついた小さな発言が観察眼をぐっと高め、鑑賞をぐんと深めることがある。
様々な彩りで描かれた風景画と、単色で描かれた風景画を見て「1色で描かれているけれど、さっきの絵よりもいろんな色で描かれている気がする」。
アルテミスの前でのグループ鑑賞。とびラーの手持ちの上着で、アルテミスの衣の纏い方をちょっと試してみたところ・・・「上着の色は薄めな色のはず!」と、白い彫刻の前で色の想像力が膨らんだとのこと。

tokiwa_book
グループ鑑賞の後には、再び個別鑑賞。
思い思いに最後に見ておきたい作品を鑑賞しました。

帰り際にはお土産にミュージアム・スタート・パックが贈られ、ビビハドトカダブックの説明を受けます。冒険のつづきを託されたみなさん、また上野公園のミュージアムに遊びに来てくださいね。

続きを読む
投稿日: 2013年9月9日
次のページへ

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
E-mail: aiueno@museum-start.info

※お送りいただいた個人情報は公益財団法人東京都歴史文化財団プライバシーポリシー
に基づき取扱い、本事業に関する業務を行う目的以外で使用することはありません。

利用についてプライバシーポリシー

Copyright © 2013-2017 Museum Start i-Ueno, All Rights Reserved.