活動ブログ

平成26年度 放課後のミュージアム

放課後のミュージアム:第12回(2015.2.18)

12回目の放課後のミュージアムは最終回。年明けから考えたり、実験したりしてきた自分でやりたいことを実現する、展覧会をします。メンバーの家族のみなさんや、ビビハドトカダブの関係の人々をご招待します。開場は16時の予定。 到着次第、早速制作の続きにとりかかります。

_1330029_s

_1330058_s  s_1330061_r

s_1330116  s_1330141

_1330174_s _1330381_s

_1330199_s

北斎の展覧会で見た富嶽が思い出されます。

_1330249_s

準備時間の1時間は集中してあっという間に過ぎ、もうすぐお客さんを呼ぶ時間。どうやって展示する?キャプションは書いたかな。

s_1330240

展示する周りはどんな風にしよう。これまでの放課後で撮った自分の写真をキャプションと一緒に置くこともできる。

s_1330282

さあ、保護者のみなさんに開場のご案内。

s_1330297

チケットももぎります。

s_1330300

いよいよ開場。

s_1330305

s_1330322

自分のつくったものの説明をしたり、仲間がつくったものを鑑賞したり。中には、お休みだった子がつくったものを代わりに紹介するこどもたちもいました。

 

s_1330327

チームで相談しながらつくったものや

_1330377_rs

色々試行錯誤しながら、周りの人と工夫したもの

_1330470_s

ボタンを押すと飲み物が出てくる自動販売機

_1330403_rs

つくったのは、本も読める休憩所。つくれるのは、ものに限りません。

_1330475_s

展示された作品や公開制作は、まだまだだくさん。

- – -

みんなが放課後のミュージアムに来たのは、半年前の夏のことでした。あれから2週間に一度、ミュージアムで過ごす水曜日の放課後は、みんなにとって、また一緒に活動する大人・とびラーにとって、どんな時間となったでしょう。

仲間たちと一緒に色々なミュージアムにでかけて目にしたほんものたち。その道すがらの出来事も含めて経験したたくさんのことと、自分で考えて、仲間と相談して、やりたいことを実現してみたこと。その考えの道筋。それらのことが確かな経験として、これからのみんなの背中を支えるもののひとつになれたならと願います。

_1330498_s

展覧会後、みんなにお話しをした日比野克彦教授(東京藝大)の言葉をもって、本年度最後の「放課後のミュージアム」からのメッセージとさせていただきます。

今日は短い時間だけれど、ここがみんなの展覧会場、「ミュージアム」になりました。
色々なミュージアムが上野にあるけれど、今日、ここにもうひとつ、新しいミュージアムができました。みんなが今日のこのミュージアムをつくったんだ。上野公園の色々なミュージアムも、誰かがつくったんだよね。最初からあったわけじゃない。誰かがこういう場所があったらいいなと想像して、仲間とみんなで話し合ってつくっていった。
みんなが高校生、大学生、大人になった時に、こんなことが体験できるようなものをつくりたいと思ったら、この「放課後のミュージアム」でやったことを思い出して、自分たちでつくっていってください。あれはなんだったかな、あの時考えたこと、と忘れそうになったらまた上野公園に来て、放課後、仲間たちと色々なミュージアムに出掛けたことを思い出して、そして自分たちのつくりたいものをつくれるようなきっかけを、また上野公園で見つけてください。
放課後のミュージアムはまもなく閉館です。展覧会はわずか1時間だったけれど、ここにあった、ここにつくったということは確かです。あったという事実は他のミュージアムと同じ。みんながつくったということをこれから先、自信をもって覚えておいてください。素敵な半年間、今日の素敵な展覧会、ありがとうございました。

 

 

_1330374_s

 

撮影協力:加藤 健

 

- – -
Museum Start あいうえの「放課後のミュージアム」
石井 理絵 +伊藤 史子

続きを読む
投稿日: 2015年2月18日

放課後のミュージアム:第11回(2015.2.4)

今回は、前回計画書にしたことを実現することを考えます。集めていた〈はいざい〉や、大学でもらってきた板の端材やちょっと壊れた額縁、画材や道具を準備。

s_1320095

s_1320122

壁にはそれぞれの計画書。もう一度、考えていることをとびラーさんに話してみる。計画書はこう書いたけれど、本当にしてみたいこと、大事なところはなんだろう。

s_1320160

素材集め。素材の表情、面白さから変化していくプラン。

s_1320183

扇風機のカバーは、何になる?

s_1320186

放課後のミュージアムで行ったところ、したことを、壁に貼ってあるドキュメンテーション資料で確認しながら。

s_1320402

s_1320411

試すことをする。これをこうしたらどうなるのか、実験する。黙々と、そして

s_1320451

チームで話し合って、プランを深めて変更していく。

s_1320523

10月の放課後、「未来の上野公園がもっと素敵な場所になるには?」と考えた時、ミュージアムはもちろん上野公園の様々な場所をつなぐ交通網のアイディアを生んだ彼は、「上野公園のジオラマをつくる」。立体を立ち上げる前に、上野公園のイメージを描いています。

s_1320539

ビビハドトカダブックには、出かけた先で見たものや調べたことがかいてあります。ブックが辞書のようになって、あれは何だったっけ?と思い出すためにページをめくるこどもたちも。

s_1320560

ほかのひとがどんなことをしているのか、気になります。

s_1320590

自然とこどもたちが集まり、輪ができていました。

IMG_2564_s

「もう一度動物園に行って、その後○○をしたい」チームは…

s_1320585_r

アトリエに戻ってから素材を選び、創作を始めました。集中力が、時間の短さを忘れさせます。

やりたいと思ったことをどんな風にしたら現実にできるのでしょう。ものに触って手を動かしたり、仲間たちと話したりして考えます。初めの計画書からより具体的になったり、求めている感覚を実現するには一度した計画と違う方が合っているようだったり。みんながたくさん手を動かして頭をはたらかせて発するエネルギーで充満した2時間でした。

 

撮影協力:加藤 健

 

Museum Start あいうえの プログラム・オフィサー
石井 理絵

続きを読む
投稿日: 2015年2月4日

放課後のミュージアム:第10回(2015.1.21)

放課後のミュージアムでは上野公園の9つのミュージアムにでかけたり、アトリエで素材や画材をつかって手を動かしたり、様々なことをしてきました。

今日集まったメンバーは22名。これまでのことを思い出して、いま、放課後のミュージアムでなにをしたいか、計画を練ります。

_MG_2669_s

みんなが集まるまで筆ペンの試し書きをしてウォーミングアップ。

_MG_2695_s

線をかいたときは背の高い順になりましたが、今回は下の名前のあいうえお順に並んでみました。筆ペンかマジック、好きな方を手にします。目の前にあるのは、ざらざらしたわら半紙。

まずひとつめのお題。これまでミュージアムや公園にいったけれど、好きなところ、よく覚えている「ところ」はどこ?

かいた紙は、正面の壁に貼っていきます。上野公園を空から見てだいたいの位置関係を意識して、大きな壁に配置していきました。

IMG_2434_r_s

ふたつめは、放課後でみたり、発見したり、好きになったり気になったりした「もの」。「もの」が特定の場所に関係していたら、その場所の近くに貼っていきます。

みっつめは、何をしたときの「こと」を覚えている? 印象に残っていることは…

IMG_2456_s

公園にでかけたときのこと、

_MG_2725_s

上野公園にあったらいいなと思うものをつくったときのこと、

_MG_2933_r_s

アトリエでみんなで線をひいたときのこと。

あの日のできごとが、文字で、絵で、かかれていきます。

よっつめ、初めて出会ったこと。初めて知った、見た、触ったこと。

_MG_2736_s

そして最後。放課後のミュージアムでこれから何がしたい?

これまでのことを思い起こしてきたけれど、いま、何をしたいんだろう。前にやったことかもしれないし、全く新しい(ように見える)ことかもしれない。
次はグループになって、自分が考えていることをほかの人に話してみよう。

_MG_2806_s

「ミライの事をほんとうのことにしたい」

_MG_2813_s

話し合ったら、大きなクラフト紙を用意。ここにあらためて計画を書きこんでいき、計画書や設計図にします。

_MG_2824_s

ひとりで、

_MG_2832_s

6人+とびラーさんで、

_MG_2839_s

こちらは3人。

_MG_2842_s

とびラーさんと相談して。

「もの」をつくりたいひと、「場づくり」を考えているひと、「だれ」とするか考えているひと。それぞれの考え、イメージがあります。

_MG_2843_s

イメージが増殖していきます。

次回は、これをもとに実現させていこう。いったいどうしたら、この気持ちを出せるだろう。おとなたちにとっても、宿題です。

 

Museum Start あいうえの プログラム・オフィサー
石井 理絵

 

=みんながかいた紙からいくつかご紹介=

_MG_2972_s

赤い木の実とシジミチョウは、9月に公園の草はらで見つけました。実の中身は黄色くて水気があり、ハンコにできたり、直接紙にこすりつけて描いたりする画材になりました。

_MG_2953_s

東京藝術大学の大学美術館にでかけたときのこと。デザイン科の先生の退任展でみたもの。

 

続きを読む
投稿日: 2015年1月21日

放課後のミュージアム:番外編(2015.1.14)

年が明け、冬休みが終わりました。寒空の下、一ヶ月ぶりにこどもたちが放課後のミュージアムへ。

_MG_2409

アートスタディルームに着いたひとから、壁にぐるりと張りめぐらされたドキュメンテーションや作品を見ています。
「わたしのこれだよ」と紹介したり、「こんなことやったんだね」と教えてもらったり、いろんな声が聞こえてきました。

さて、今日の放課後のミュージアムは番外編。
時間になったら、おとなたち20名ととびラーさん7名はアートスタディールームでの保護者会へ、こどもたち23名ととびラーさん2名は…東京文化会館へ!

半年間の改修工事を終えて一ヶ月の東京文化会館は、今年度の放課後のミュージアムでは初めて訪れます。東京文化会館の方が出迎えてくださいました。

IMG_3737

普段は入ることのできない「立ち入り禁止」のとびらを抜けて、まずは東京文化会館のワークショップ「リズミカル・キッチン」の部屋へ。

中に入ると、コックの帽子がずらりと並んでいます。帽子をつけたら、ワークショップのはじまりはじまり。

黒いエプロンをつけた“一番えらいボス”に導かれ、手や足、キッチンにある道具を使っていろんな音を出し、みんなでリズムをつくって楽しみます。

お箸や計量カップ、お鍋にミキサーまで、次々に鳴らして鳴らして、とにかく鳴らす! とびラーさんたちも夢中になっていました。

IMG_3855

ワークショップが終わったら、次はミニバックステージツアーへ。舞台裏を覗きます。
とても深い舞台の下の奈落、大きなステージセット、壁いっぱいのサイン…初めてのものがたくさんあります。
オーケストラピットの空間も体験。初めての目線の高さにこどもも大人も自然と笑顔に。

IMG_3938

ほかにも、指揮者の振る指揮棒や、指揮台に乗せてもらったり…東京文化会館で一番古いサインをみつけたりしました。
「どこどこ?」「あ、あった!」「見えた!!」

IMG_3855_s

誰もいない客席での質問タイムは、たくさんの質問が出ました。
「天井が三角になっているのはどうしてですか」「あの小さい窓はなんですか」

IMG_3855_1

小さくて大きな発見を、それぞれのこどもたちはかみしめています。
「壁のもようはね、太陽と月の光なんだって。僕は骨だと思ったんだけどね」
迎えにきたおうちの人に、東京文化会館の方に聞いたお話をする様子も見られました。

IMG_3960_s

この日の放課後のミュージアムのできごとを、ビビハドトカダブックに書いてくれている子がいました。
東京文化会館のできごと、冒険のあかし。これからもブックが素敵に変わっていくようなこどもたちの冒険が楽しみです。

_MG_4176_s

- – -

同じころ、東京都美術館のアトリエでは、保護者のみなさんと、放課後のミュージアムで一緒のとびラーさん、そして放課後のミュージアムのスタッフとで、保護者会「おとなの放課後カフェ」をひらきました。

_MG_2427_s
はじめに「Museum Start あいうえの」についてのお話や、これまでの放課後のミュージアムでどんなことをしてきたかということなど、スライドでたくさんの写真を見ながらスタッフからお話をします。

_MG_2441_s

その後は、保護者のかた同士やとびラーさん、スタッフとお話ししたり、いつもこどもたちが触れているアトリエの素材に触ってみたり、資料や壁のドキュメンテーションを見たりと、フリータイムをもちました。

_MG_2440_s

いつもは送り迎えの時のみでなかなか時間がありませんが、この日はみなさんと直接お話しすることができました。放課後のミュージアムという場が、こどもとおとながともに作っているものであるには、こうしておとな同士、互いの意識を知り合い、確認する機会はとても大切に感じます。しかしやはり、これまで経過した期間を経て、なによりこどもたちの姿を通して共有する意識や感覚があったからこそ、持てた機会だったと思います。

_MG_2456_s

次週はいつもの放課後です。アトリエで待っています。

 

- – -

インターン
東南 さゆり

Museum Start あいうえの  プログラム・オフィサー
石井 理絵

続きを読む
投稿日: 2015年1月14日

放課後のミュージアム:第9回(2014.12.10)

これまではいくつかの行き先ごとに分かれることが多かったフィールドワークですが、この日は集まった25名全員で国立科学博物館へ出かけます。

でかける前に、アトリエでことばのカードと写真をみて、思い浮かぶことを話したり、写真に写っているものが何か想像してみたりしてみます。〈コレクション〉〈自然〉〈人生〉〈野生〉〈剥製〉ということばが書かれたカードや、〈書類が沢山入った棚〉〈緑色のフィールドノート〉〈世界地図〉〈カメラ〉〈カバン〉が写っている写真があります。

s_1280218_r

〈カバンの写真〉

―これが一番気になる。スーツケース? 出かける時に持っていく。(どういうところにいく?) ジャングル。寒いところとか遠いところ。

〈コレクション〉

―ぼくのコレクションは電車。―石とかたくさん持っているよ。

少し気持ちをほぐしたら、みんなででかけます。

s_1280306

展示『ヨシモトコレクションの世界』へ。

s_1280455

展示室の吹き抜けを見上げると…「!」。

s_1280413

ここはちょっと変わった、ヨシモトさんの研究室のようです。

最初はメモをとらないで展示室をみていきます。

出かける前に見た写真の実物が展示されていたり、連想したことばが展示に大事なキーワードだったり。さっき想像したことと今目の前にしている光景が、どこかでつながったかな。

s_1280485

ラウンジで、気になったもの、もう一度よくみたいものを紙に書き出してみます。

s_1280558

他の子は何が気になったんだろう?

_MG_2071_r_s

「もう一度みてかきたい」今度は、自分が気になったもの、よくみたいものをみに、展示室へ戻ります。

s_1280615

それぞれ、真剣な眼で観察しています。

s_1280680

剥製に縫い目があるのを見つけ、中がどうなっているかを他の子と話し合って考えたり、不思議に思ったことのこたえを探して展示物やキャプション、その他、その場から得られる情報を自分でよくみてまわったりしています。

観察。

アトリエに戻ってきたら、ちょっと目をつぶって、さっきのことを思い出して。

s_1280823_r

描いたものを見合って、話をしよう。

剥製を通した生き物への興味の強さは、みんなに共通していたようです。

剥製のなかに何が入っているか考えたこと、「シマウマの眼が悲しそうだった」と思ったこと、だからシマウマの絵を描いたこと、眼が濡れているように見えたこと。見たとおりに絵に描いてみると、眼の位置が見た目と違うように感じること。みたり、聞いたり、描いたりして、様々な発見がありました。

『ヨシモトコレクションの世界』で覗いたヨシモトさんの世界。みんながこれまでに考えたり感じたり、書いたり作ったりしたことを集めたら、きっとみんなの世界が見えてくる。これまでの放課後のミュージアムでのことを集めてもいいかもしれません。

それはほんの一面だったり、ひとかけらかもしれないけれど、自分を表す一部です。これからどんな自分の世界ができていくか、楽しみです。

 

撮影協力:加藤 健

 

Museum Start あいうえの プログラム・オフィサー
石井理絵

続きを読む
投稿日: 2014年12月10日

放課後のミュージアム:第8回(2014.11.26)

雨でも元気な放課後です。 アトリエのこどもたちは、「デザイン」「ポスター」「コマーシャル」「詩」というキーワードについてみんなで話をしています。 s_1260426_s 「モノに色とか形をつけること」「部屋中、考えてみれば、いくらでもデザイン?」「デザインは身の回りにたくさんありそう。」「第2回目の放課後で、葉っぱを集めてきて、写真をとって切り抜いて、それを画用紙に貼って作品を作った。それはYちゃんのデザインだった。」など、いろいろな話が飛び交います。

今日のフィールドワークの行き先は、お隣の東京藝術大学大学美術館です。 特別に搬入口(美術館に作品を運び入れるときに作家さんが使う入口)を通って、お隣の東京藝術大学へ行きます。 s_1260445_s 「河北秀也 東京藝術大学退任記念 地下鉄10年を走りぬけて iichikoデザイン30年展」という「デザイン」の展覧会がやっています。 s_1260624_s 展示室に入ってすぐに、中にたくさんの広告がある、電車の中みたいな場所があります。電車に乗ってるときと同じ音もしているようです。 s_1260702_s 食べ物をつかって瓶の形を表している広告をみて、こどもたちは、自分だったら~にすると思う!と、創造力をふくらませます。s_1260564_s 世界中のどこかの景色がたくさんあります。 写真を見て、ゆっくりひとつひとつ見て考えて、「ここはどこ?」って。s_1260711_s お気にいりの場所を探したり、、 s_1260631_s この展覧会に展示してある作品を作った方!デザイナーであり、東京藝術大学美術学部デザイン科の教授でいらっしゃる河北先生に質問をしたり、サインをいただいたり、、

鑑賞した作品の作り手に会えるなんて、なんて特別な体験でしょう!! _1260962_s アトリエに戻った後、今日は美術館に行かずにアトリエ制作をしていたTくんに、”どんな展覧会だったのか” 様子をみんなで話して教えてあげます。アトリエにもiichikoの瓶が!「これはお酒だ!!」

下の写真は、みんなの話を聞いて大笑いするT君と石井さん。右はT君のアトリエでの作品「博物館」 s_1260911_s 大人もこどもも、「デザインってほんとに、なんでもデザインなんだね」って。それで考えて、「それもデザインだね」って、いっぱいいろんなコトが気になって、興味の幅が広がった一日です。

Museum Start あいうえの アトリエリスタ
伊藤 史子

続きを読む
投稿日: 2014年11月26日

放課後のミュージアム:第7回(2014.11.12)

この日の放課後は、アトリエの日。自分の名前の頭文字をつかって、自分の「マーク」を作ります。名前といっても、私たちは色々な文字で名前を書けます。ひらがなやカタカナ、漢字にアルファベット。どれを使ってもいいので、一文字をちょっと大事に、自分が気持ちのよい形、色を探しながら、試しながらじっくり作ってみよう。

_MG_8408_r_s

自分のマークと言っても…どうしよう?

使うのは、いつものはいざいや上野公園からひろってきていた枝、アトリエにある道具など。

IMG_1324_r_s

みんなの工夫をほんの少しだけご紹介。

_MG_8445_m

元々は白い粘土に、マジックで色を付けて練りこみ、色々な色に染めています。色を混ぜてちょっとずつ変化させて、納得する色を作り出していきます。

_MG_8455_s

IMG_1515_r_s

どんぐりからりすの連想。ちょうど頭文字の「り」は、りすの「り」でもあって…

 

_MG_8519_s

IMG_1425_r_s

文字から枝が飛び出し、さらに増殖して上野公園につながったり…

 

IMG_1350_s

IMG_1357_s

透ける素材の後ろから光を当てることで見えるものだったり…

やってみたいことと、実際に素材をさわって今できることは、必ずしもすぐに一致しないかもしれません。けれども、どうやったら考えていることができるか、近づけるのか、とびラーさんと一緒に試行錯誤しました。

 

_MG_8575_r_s

色や形、使った素材にどんな意味が込められているのか、どんなイメージで作ったのか、自分のマークの「ものがたり」をみんなで一言ずつ話します。

それぞれがそれぞれの、おもしろく素敵なマークとなりました。細かい部分にこだわりがあったり、背景にものがたりがあったり。じっくり丁寧に考えられたかな。ひとつの文字から派生して、色々な世界へ広がることができます。

 

- – -

Museum Start あいうえの プログラム・オフィサー
石井 理絵

続きを読む
投稿日: 2014年11月12日

放課後のミュージアム:第6回(2014.10.29)

今日は、「ものがたりを見つける」フィールドワークにでかけます。

3つの行き先、恩賜上野動物園、国立国会図書館 国際こども図書館、東京都美術館(ウフィツィ美術館展)から冒険したい場所を自分で選ぶところから始めます。

1220924_s

メンバーがみんな集まって出発するまで、アトリエにある素材で遊びを造り出したり、仲間やとびラーとおしゃべりをして過ごします。いつも映像を撮ってくれる撮影のらくださんも放課後の冒険の仲間です。こどもたちはカメラの機材にも興味津々!

一つめのグループの行き先は、<恩賜上野動物園で動物たちのものがたりを探る>

1220954_s

恩賜上野動物園の千足さんがみんなを出迎えてくださいます

1230091_s
あざらし。「正直、モデルになっているのが恥ずかしそうだった。」1230022_s
ヘビクイワシ。「目に赤と黄色とオレンジが入っている。頭の後ろの羽が突き出ている。」

よく見て、よく観察して、動物たちはどんな特徴があって、どんな行動をするのだろう?そこから、彼らがどんな一日を過ごしているのか、彼らの「ものがたり」を想像してみよう。

IMG_1177_s
羽を発見!IMG_1301_s

絵に描いてみると特徴がよくわかってきます。「クチバシが特徴的。それから、足はけっこう強そうだった。」(ヘビクイワシ)

1230197_s

アトリエに戻って、それぞれが描いてきたスケッチを見せ合いながら、自分が見た動物の特徴や、発見したストーリーを紹介し合います。自分が気づかなかった動物の一面や謎を発見できたりします。

二つめのグループは、<国立国会図書館 国際子ども図書館で世界中のものがたりに想いをはせる>冒険に向かいます。

「ものがたり」が形になっている本や、それを置いてある図書館という場所を探検します。

_MG_7052_s

「本のミュージアム」には、昔のこどもの本が展示されています。展示されている本をよく見てみて、きれいだなと思う本、気になる本をスケッチします。

_MG_7064_s

「見たことがあるけど、まだ読んでいない本。借りたこともあるけど、時間がなくて。ここにたまたまあって。」

_MG_7065_s

「子どものへや」「世界を知るへや」で、棚にならんだたくさんの本から心にひっかかる題名/ことばをとりだしてみます。

_MG_7070_s

_1230232_s

表紙や題名の図柄や短いことばに、その本の意思がこめられている、そこから人が伝えたいことに想いをはせてみる時間を過ごします。

三つめのグループは <東京都美術館「ウフィツィ美術館展」で遠い昔の異国のもがたりを想像する>に出かけます。

展覧会に行く前に、展示のされている絵に登場する登場人物やモノが描かれているパーツを選んで、紙のうえでそれぞれ構成してみます。すると、、、

IMG_1974_s

人物のポーズや表情がよく見えてきたり、モノの細かい部分がみえてきて、それぞれの要素にはなにか意味があるような、、。組み合わせることで、手元に「ものがたり」が生まれてきます。

IMG_1978_s

ウフィツィ美術館展・展覧会場へ行きます。「あっ、さっきの帽子!」

さっきアトリエで見た人やモノが登場している絵を発見。「ここに落ちている帽子は、上を向いているから、見上げてしっかり見るために、ひさしが邪魔だから取ったのかもしれない。」

IMG_2005_s

「後ろの風景がちょっと薄いピンク色になっていて、あったかい時期なのかな、、、。」「いや、このあたりの草、つるになっているあたりが茶色っぽくなっていることから、秋から冬にかけてだ。」

モノに込められている意味、モノとモノとの関係性、空間や背景、色合いや質感などについて、さまざまな意見がとびかいます。

IMG_1250_sIMG_1248_s

アトリエに戻って、さっきよりももっと具体的に、自分のイメージを表現しました。展示室で、他人の発見や感じ方を聞いて、同じようなことを考えていたのがもっと深まったり、全く違うことを聞いて、自分の感じた物語がもっと明確になったり。
自分がここで紙の上に表現した「ものがたり」は、ウフィツィ美術館展の作品の前後の物語かもしれないし、絵の中の人物やモノにまつわる全く別のストーリーかもしれません。

今回のフィールドワークでは、それぞれの場所やモノから「ものがたり」を探ったり、憶ったり、想像したりしました。
昔のもの、誰かが作ったもの、自分だけの秘密の「ものがたり」だったり、これからもいろいろな出会いのなかで、たくさんの「ものがたり」を紡いでいってほしいと思います。

 

Museum Start あいうえの
伊藤 史子

続きを読む
投稿日: 2014年10月29日

放課後のミュージアム:第5回(2014.10.15)

今日の放課後は「ビビハドトカダブ研究所」です。

研究のテーマは、ビビハドトカダブ!な未来の上野公園(9つの文化施設や、公園の自然、こどもや大人がいる、わたしたちがいるこの場所!)がもっと素敵な場所になる可能性を探ってみること。

日頃、研究員(ここに集まるこどもと大人)が冒険している上野公園の地図をみながら、調査を開始。ここにはこれがある!ここのこれが楽しかった!こうなったらもっと良くなるかも!この場所って何があったっけ?ここにはこれが足りないかも。と、とびラーとこどもたちでアイディアを出し合ったり、意見交換しました。

m_1210324s

m_1210305s次は、上野公園にあったらいいな、こうなってほしいな!の計画書を作ります。

m_1210315s

m_1210417s

m_1210411s↑ Kちゃんの計画書:「上野動物園の全体の空中に浮いている大都市、で、この下の池の中にボタンがあって、押すと、ここのなかに続くエレベーターが出てくる」

m_1210421sこの小さな四角い厚紙は、箱屋さんが箱を作る途中で切り落として、使わなかった部分です(ハイザイ)。この「人が乗って登れるようになっている大きい木」の計画書は、パタンパタンと折り畳むと木の高さを変えることができる特別な仕様となっていました。m_1210453s絵を描きながら計画を具体的に考えたり、言葉で計画をつめていったり、地図上で手を動かしながら検討していったり、とびラーや東京藝術大学の大学生と相談したり、計画書の作り方・進め方は人それぞれ様々です。

m_1210399s自分の考えたイメージにあう素材を手にとり、計画案の模型を作っていきます。m_1210268s模型の素材は、とびラーさんが会社、工場、家から集めてきた使わなくなったモノ。一体どんなものの、どんな部分だったのだろう?!

お金では買えないこれらのものは、面白い形をしていたり、不思議な特徴があって、素材を手にすることから新しいアイディアが生まれることもあります。m_1210403s
中心が回る。m_1210509s「自然公園にいる、ワシの仲間。ワシのカラフルバージョンみたいなもの。悪い人をつっついたり、追い出しちゃう。」
「お尻がとがってる!」

m_1210576s洋服に使われるチャックの開け閉めする機能を、鳥のクチバシの部分を使った作品で、口をパクパクする鳥。
「上野動物園がもう少し大きくなって、この鳥はそのなかにいる。」m_1210551s「モノレール。上野の森美術館、国立西洋美術館、東京都美術館、東京国立博物館、恩賜上野動物園、国立国会図書館 国際こども図書館、国立科学博物館、東京藝術大学、東京文化会館の順番に行くモノレール。」「ここが立つようにこだわっていて、(上記の写真は修理中)高さがあるかんじ。」

その他、「水が流れる研究所」のデザイン、「東京都美術館の銀の玉に繋がっている秘密基地」の模型、「都会から離れて、上野で自然と触れ合う」計画などがありました。

10年後!?の上野公園はわたしたちのどんな場所になっているのか、こどもたちからのアイディアから、今は想像もつかない未来が生まれる可能性を感じた放課後でした。

m_1210633s

Museum Start あいうえの アトリエリスタ
伊藤 史子

 

 

 

続きを読む
投稿日: 2014年10月15日

放課後のミュージアム:第4回(2014.10.1)

この日は3カ所に分かれ、「他者と出会う」フィールドワークへ。

国立西洋美術館で「モネの描いたもの」と出会う
国立西洋美術館の常設展を観に行く前に、アトリエで「色」を感じてみます。
朝の色と夕の色、そして夜の色。自分で絵の具を混ぜ、色を作ります。

IMG_8592_s IMG_8594_r2_s

朝の雰囲気や匂い、夕方の気分、夜のお話。そんなことを話してみながら、自分の感じるその時間を、色で表現してみます。

色はパレットの上で混ぜるときだけでなく水の中で筆を洗う時にも変化して、その瞬間に思いがけず「きれいな色」に出会うことも。

みんなの色を紙に貼ってみてから、国立西洋美術館でモネの絵画が常設展示されている部屋へ行きます。

IMG_8638_r_s

IMG_8657_s

「色」や「光」、「時間」のことをきっかけに、それぞれがモネと出会ったあとは、アトリエに戻って来てまた色を作ります。朝、夕、夜、その限りではなく、混ぜること、塗ることを試します。点々に描いたり平らに塗ったり、紙に移しとったり。

IMG_8704_r_s

seibi_colors_s

 

上野の森美術館で「北斎の表現」に出会う
ふたつめのグループは、上野の森美術館で開催中の「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」へ。

IMG_1010_s

葛飾北斎の沢山の浮世絵版画が展示されているので、この日は「富嶽三十六景」や「諸国瀧廻り」、多色刷りの版画の道具や版木の展示に注目してみることに。気になるものを見つけたら、気になった気持ち、好きだと思う気持ちを覚えておいて、その感覚をアトリエに持ち帰ります。

IMG_0923_s

展覧会で、またはアトリエを出てから上野の森美術館へ行って帰ってくるまでで、いちばん気になったことやものに出会ったときの感じを思い出して、それに近づくことをしてみます。実験の道具は、画用紙、和紙、顔彩、筆、板、ばれん、水、パレット、はさみ、落ち葉など。持って帰って来た気持ちのまま、ここにあるもので手を動かしてみます。

IMG_0943_s IMG_0930_s

アトリエで「素材」と出会う
アトリエにある素材は、これまでにとびラーが集めた、家庭で不要になったものや、上野界隈のお店からいただいた「はいざい」たちです。それらも、誰かが作ったもの。

IMG_0819_r_s

ミュージアムに展示される作品ではないかもしれないけれど、「もの」として、日常的に私たちの目に触れ、手に触れるものたちをよく観察して…

IMG_0841_r_s

その「素材の個性」を書いて、自分の見本帳を作ります。

IMG_0912t_s

その素材を織っていきます。他の子がつくったものも触ってみます。

 

それぞれに、他者と出会ったときの気持ち、感覚を持ち帰ったと思います。出会い方はひとそれぞれ。出かける途中で出会った何かも、大事なこと。その気持ちについて考えたこと、言葉だけでなく、色にしてみたり、筆にのせてみたりしたことを、また別のところで思い出してみてほしいなと思います。

 

- – -

Museum Start あいうえの プログラム・オフィサー
石井 理絵

続きを読む
投稿日: 2014年10月1日
次のページへ

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
E-mail: aiueno@museum-start.info

※お送りいただいた個人情報は公益財団法人東京都歴史文化財団プライバシーポリシー
に基づき取扱い、本事業に関する業務を行う目的以外で使用することはありません。

利用についてプライバシーポリシー

Copyright © 2013-2017 Museum Start i-Ueno, All Rights Reserved.