活動ブログ

平成26年度 ホームカミングデイ

ホームカミングデイ・放課後の美術館(2014.12.17)

昨年度の放課後の美術館最後の日から約10ヶ月。卒業したメンバー対象の「ホームカミングデイ」が開かれました。ひさしぶりに会うメンバーたちを迎えるため、半年間水曜日をともに過ごしたアーティストの岩田とも子さん(いわともさん)ととびラーさんたちが、そわそわ準備中。こどもたちだけでなく、おとなたちにとってももういちどこの場所にかえってくる「ホームカミングデイ」のはじまりです。

こどもたち、保護者のかた、とびラーさんを合わせて41名の参加になりました。
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この日を迎える前に、みんなにはひとつ、してきてほしいことがありました。それは、「家のなかの自分の部屋、または自分のお気に入りの場所を、絵や、図にして描いてきてください」ということ。
事前に届けたメールには、いわともさんからのメッセージ。

「『机の上には手作りの置物が飾ってあって、
天井には光るペンで星が描いてあって、
窓の外にある屋根をノラ猫がよく歩いていて…』
みんなの部屋やお気に入りの場所にはどんなものが置いてあって、
どんなものがみえたり聴こえたりするのかな?
その場所をよーくみまわしたら、新しい発見やひらめきが隠れているかもしれないよ。
そこから何がはじまるかな?
12月17日、みんなからのただいま!の声が聴こえてきそうな一日を楽しみにしています。」

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到着したら、描いてきた(作ってきた)絵を壁に展示します。とびラーさんも描いてきてくれました。

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壁一面の本棚や、猫がいっしょにいる部屋、机の下のひみつ基地のような場所に、落ち着くトイレ。図書室もあります。中には飛び出す絵本のように作られた、窓からの風景も。お気に入りの場所をみんなに紹介します。

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いわともさんは瀬戸内海の粟島という島で行なったプロジェクトのお話をしてくれました。

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島の学校を船に見立て、自然の物を島から採集して積荷とし、お客さんがそこで標本を作る…など、思わず、帰り道に気になるものを拾って持って帰りたくなるようなお話です。いわともさんがそのとき学校の教室を「船室」としたことが、みんなが描いてきた「部屋」やお気に入りの場所とつながります。

 

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描いてきた自分の部屋が、もっとこうだったらいいな、という部屋をつくってみよう。必要な素材を探して、

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どんどん手が動きます。

 

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この日はご家族も、「こういう場所にしたらもっといいな」という家のどこか、または「こどもの頃こうだったなあ」という記憶の中の部屋を作ってみます。

たくさんの素材を前に、みんながものすごい集中力を発揮しています。ものを吟味する熱い視線、手を動かして試し、変化させていくスピード感。

おとなもこどもも真剣なこの瞬間、すぐ隣にあるエネルギーを感じながら、ともに何かに向き合い、この場が作られています。

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最後にみんなの部屋を並べてみると…

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色々な部屋が集まった、ひとつの〈ホーム〉になりました。

部屋のとびらの向こうは、なかまの世界につながっています。ひとつひとつの部屋が濃密なストーリーを持っています。

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扉や、

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樹もあります。

ひさしぶりにミュージアムにかえってきたなかまたちがつくった〈ホーム〉。自分の家や学校に戻っても、この〈ホーム〉は冒険でつながっています。このあとも、なかまの世界、新しい世界を自在に行き来するみんなの姿を思い描いて、また出会える日を楽しみにしています。

 

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Museum Start あいうえの プログラム・オフィサー
石井 理絵

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投稿日: 2014年12月17日

ホームカミングデイ・日曜日スペシャル(2014.9.7)

ミュージアム・デビューをしたこどもたちに、ずっと上野公園のミュージアムを楽しみ続けてほしい!ホームカミングデイは、これまで「あいうえの学校」に参加したこどもたちが、もう一度ミュージアムにあつまる日です。

9月7日(日)、昨年度「日曜日スペシャル のびのびゆったりワークショップ」に参加した障害のあるこどもたちを含むすべてのこどもたちと、アート・コミュニケータ(愛称:とびラー)、すぎ先生が再会して一緒に上野公園とミュージアムを楽しむ1日を開催しました。

昨年と同様、とびラーとすぎ先生が東京都美術館の屋外彫刻作品「My sky hole」の近くで、シャボン玉を吹きながらこどもたちがやってくるのを待っています。
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久しぶりの再会、なんだかはじめは少し恥ずかしかったけど、一緒にシャボン玉を吹くうちに、少しずつ緊張も和らいでいきます。
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こどもたち同士も1年ぶりの再会です。1年の間に、みんな身体が少しずつ大きくなりました。時間の流れを感じながら、それでも、ついこの間会ったばかりのような不思議な気持ちです。

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みんなあつまれ〜。すぎ先生のかけ声でワークショップがスタートです。
今日1日の流れを確認して、みんなでアトリエに移動します。

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アトリエに着きました。
みんなで自己紹介。今、一番好きなことは何かな?1年前と変わっているかな?

今日は、これから東京都美術館の企画展「楽園としての芸術」展を鑑賞します。
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展覧会へ向かう心の準備です。どんな作品が好きかな?
展覧会会場での約束事(走らない・触らない・小さな声でしゃべろう)もアトリエで確認してから、会場へ向かいます。
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展覧会会場では、こどもたち1人1人にとびラーがマンツーマンで寄り添います。

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展覧会観賞後は、色や素材と出会い、手を使って創作開始です。

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たくさんの素材がテーブルに並んでいます。どの素材を使おう…?どの色がいいかな?
とびラーと協力したり、お話したりしながら創作を楽しみます。
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大好きな電車をつくったり、えのぐを筆先で自由に散らせたり。竹ひごを使ったら、どんな色がつくだろう?
いろいろな素材を使って、自由にのびのび制作します。

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途中から保護者のみなさんも合流です。
今日作った作品の話はもちろん、この1年間のお話など、久しぶりの再会を楽しみます。

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最後は記念撮影です。
上野のミュージアムで出会い、一緒に活動したお友達、そして冒険の仲間。
学校とはちょっと違うけど、共に過ごした体験が、時間を経ても結びつけてくれます。

またミュージアムに冒険に来てね。
みんなに会えることを、これからも上野で楽しみに待っています。

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投稿日: 2014年9月7日

ホームカミングデイ(2014.8.6)

8月6日に東京都美術館内でホームカミングデイを行いました。ホームカミングデイは、今まで「Museum Start あいうえの」に参加したこどもたちが上野のミュージアムに再び戻ってくる日。午前と午後の2回実施し、27名のこどもが戻ってきました。(そして、7名のアート・コミュニケータ(とびラー)が迎えました。)

今日のテーマは〈素材と出会う、手で考える〉です。
様々な素材でつくられた作品に出会える東京都美術館の企画展「楽園としての芸術」展を、こどもたちはとびラーと共にグループで鑑賞し、その後、それぞれ自分の気になる素材を見つけて、自分の好きな表現を自由に楽しんだ1日でした。

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アートスタディルームに集合したこどもたちはまず、素材に注目する活動として家でやってきた「一番好きな紙を見つけて、一番好きな形にして、ビビハドトカダブックの好きなページに貼ってくる」を自己紹介で発表。

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そして展示室へ。
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「楽園としての芸術」展をグループで鑑賞しました。こどもたちは身近な素材でつくられた生き生きとした作品に興味を持ち、気になる作品を選びました。

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展覧会から戻るとアートスタディルームには、上野界隈やとびラーの家々から集められた美しい廃材=素材がいっぱい。

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自由に素材と対話します。

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最後に自分の作品に題名をつけました。
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すごく「不安全」そうな作品!

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みんなで囲んで、ちょっとした展示会です。

 

ホームカミングデイで終日アシストしていた、インターン東南さゆりさんのコメントです。

「ホームカミング」にふさわしい“ゆったり”、“リラックスした”空気感があったように思います。とびラーやスタッフに対してこどもが緊張感を持っていないのがわかりました。

午前のこどもたちの作品は色彩やエネルギーにあふれ、絵の具を使って瓶に入れたりローラーを使ったりといろいろな挑戦をしていました。
午後のこどもたちはしっとりと素材に向かい合い、グルーガンの替芯やフィルムケースを組み合わせたりダンボールから箱を作り出したりと工夫が見られました。

双方にキャラクターの違いはあれど、とびラーやスタッフと対話をしながら「楽しかった!」と思えるホームカミングデイとなっていたように感じます。

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投稿日: 2014年8月6日

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
E-mail: aiueno@museum-start.info

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