こどもたちのミュージアム・デビューを応援する「Museum Start あいうえの」では、具体的な応援方法として、体験型のワークショップなどを通してミュージアムの楽しみ方を学ぶ「あいうえの学校」を開催するほか、初めてのこどももミュージアムを安心して利用ができるよう、応援アイテム「ミュージアム・スタート・パック」を無料でプレゼントしています。

9月の第1週末、この「ミュージアム・スタート・パック」(上野のミュージアムをめぐる「冒険の道具」と呼んでいます)を手に入れたいこどもたちへ、30分で「冒険の道具の使い方」を伝えてプレゼントする「あいうえの日和」が行なわれました。土曜・日曜、全4回開催され、38名のこどもたちが冒険の道具を入手!

<9月6日の様子> Museum Start あいうえのアシスタントの東京藝術大学の高橋さんが担当。こどもと年齢が近い大学生の説明に、保護者の方からは「大学生のお兄さんが説明してくれて、より親しみやすい感じだった」「こどもとミュージアムの架け橋に大学生が参加していることにとても好感が持てます」との声も。

<9月7日の様子> 2日目はMuseum Start あいうえのインターンの東京学芸大学大学院の東南さんが担当しました。

「ミュージアム・スタート・パック」から取り出した『ビビハドトカダブック』を東京都美術館の表紙に合わせ、このブックの特徴「表紙が9つある!」を体験。

そして、どんなミュージアムかな?という特徴がかかれたガイドページをみんなで丁寧に読み込みます。

つづいて、東京都美術館では今どんな冒険ができるの?と、現在開催中の展覧会のジュニアガイドやチラシを配りました。ジュニアガイドやチラシには展示作品のカラー写真がたくさん!ここから気に入った作品や見た作品などを切り抜いてブックに貼ったり、コメントを加えれば、『ビビハドトカダブック』がスクラップブックとして使えることを紹介しました。

こどもたちが、冒険先のミュージアムで見たもの・気に入ったものを切ったり貼ったり書き込んだりしながら記録し、『ビビハドトカダブック』を自分のオリジナルブックにしていく様子を、スライドショーでも見られるようになっています。

最後に「冒険の行き先」をみんなに紹介します。冒険の行き先は9つ。地図を前に、各ミュージアムの入口写真を紹介しながら、東京国立博物館、東京文化会館、国立西洋美術館… 9つの行き先を数えます。行き先ごとに集められるオリジナル缶バッジのことも伝え、ぜひ今日から上野公園のミュージアム冒険を始めてくださいと伝えました。
保護者の方のアンケートからは、「いわばライバルとも言える近隣館が手をたずさえて、こどもたちのためのプロジェクトをしている」ということへご関心をお寄せいただいたり、「美術館や博物館に興味を持つきっかけになってくれれば」との願いが聞こえてきました。