活動ブログ

平成26年度 放課後のミュージアム

放課後のミュージアム:第12回(2015.2.18)

12回目の放課後のミュージアムは最終回。年明けから考えたり、実験したりしてきた自分でやりたいことを実現する、展覧会をします。メンバーの家族のみなさんや、ビビハドトカダブの関係の人々をご招待します。開場は16時の予定。 到着次第、早速制作の続きにとりかかります。

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北斎の展覧会で見た富嶽が思い出されます。

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準備時間の1時間は集中してあっという間に過ぎ、もうすぐお客さんを呼ぶ時間。どうやって展示する?キャプションは書いたかな。

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展示する周りはどんな風にしよう。これまでの放課後で撮った自分の写真をキャプションと一緒に置くこともできる。

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さあ、保護者のみなさんに開場のご案内。

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チケットももぎります。

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いよいよ開場。

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自分のつくったものの説明をしたり、仲間がつくったものを鑑賞したり。中には、お休みだった子がつくったものを代わりに紹介するこどもたちもいました。

 

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チームで相談しながらつくったものや

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色々試行錯誤しながら、周りの人と工夫したもの

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ボタンを押すと飲み物が出てくる自動販売機

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つくったのは、本も読める休憩所。つくれるのは、ものに限りません。

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展示された作品や公開制作は、まだまだだくさん。

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みんなが放課後のミュージアムに来たのは、半年前の夏のことでした。あれから2週間に一度、ミュージアムで過ごす水曜日の放課後は、みんなにとって、また一緒に活動する大人・とびラーにとって、どんな時間となったでしょう。

仲間たちと一緒に色々なミュージアムにでかけて目にしたほんものたち。その道すがらの出来事も含めて経験したたくさんのことと、自分で考えて、仲間と相談して、やりたいことを実現してみたこと。その考えの道筋。それらのことが確かな経験として、これからのみんなの背中を支えるもののひとつになれたならと願います。

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展覧会後、みんなにお話しをした日比野克彦教授(東京藝大)の言葉をもって、本年度最後の「放課後のミュージアム」からのメッセージとさせていただきます。

今日は短い時間だけれど、ここがみんなの展覧会場、「ミュージアム」になりました。
色々なミュージアムが上野にあるけれど、今日、ここにもうひとつ、新しいミュージアムができました。みんなが今日のこのミュージアムをつくったんだ。上野公園の色々なミュージアムも、誰かがつくったんだよね。最初からあったわけじゃない。誰かがこういう場所があったらいいなと想像して、仲間とみんなで話し合ってつくっていった。
みんなが高校生、大学生、大人になった時に、こんなことが体験できるようなものをつくりたいと思ったら、この「放課後のミュージアム」でやったことを思い出して、自分たちでつくっていってください。あれはなんだったかな、あの時考えたこと、と忘れそうになったらまた上野公園に来て、放課後、仲間たちと色々なミュージアムに出掛けたことを思い出して、そして自分たちのつくりたいものをつくれるようなきっかけを、また上野公園で見つけてください。
放課後のミュージアムはまもなく閉館です。展覧会はわずか1時間だったけれど、ここにあった、ここにつくったということは確かです。あったという事実は他のミュージアムと同じ。みんながつくったということをこれから先、自信をもって覚えておいてください。素敵な半年間、今日の素敵な展覧会、ありがとうございました。

 

 

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撮影協力:加藤 健

 

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Museum Start あいうえの「放課後のミュージアム」
石井 理絵 +伊藤 史子

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投稿日: 2015年2月18日

放課後のミュージアム:第11回(2015.2.4)

今回は、前回計画書にしたことを実現することを考えます。集めていた〈はいざい〉や、大学でもらってきた板の端材やちょっと壊れた額縁、画材や道具を準備。

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壁にはそれぞれの計画書。もう一度、考えていることをとびラーさんに話してみる。計画書はこう書いたけれど、本当にしてみたいこと、大事なところはなんだろう。

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素材集め。素材の表情、面白さから変化していくプラン。

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扇風機のカバーは、何になる?

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放課後のミュージアムで行ったところ、したことを、壁に貼ってあるドキュメンテーション資料で確認しながら。

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試すことをする。これをこうしたらどうなるのか、実験する。黙々と、そして

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チームで話し合って、プランを深めて変更していく。

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10月の放課後、「未来の上野公園がもっと素敵な場所になるには?」と考えた時、ミュージアムはもちろん上野公園の様々な場所をつなぐ交通網のアイディアを生んだ彼は、「上野公園のジオラマをつくる」。立体を立ち上げる前に、上野公園のイメージを描いています。

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ビビハドトカダブックには、出かけた先で見たものや調べたことがかいてあります。ブックが辞書のようになって、あれは何だったっけ?と思い出すためにページをめくるこどもたちも。

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ほかのひとがどんなことをしているのか、気になります。

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自然とこどもたちが集まり、輪ができていました。

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「もう一度動物園に行って、その後○○をしたい」チームは…

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アトリエに戻ってから素材を選び、創作を始めました。集中力が、時間の短さを忘れさせます。

やりたいと思ったことをどんな風にしたら現実にできるのでしょう。ものに触って手を動かしたり、仲間たちと話したりして考えます。初めの計画書からより具体的になったり、求めている感覚を実現するには一度した計画と違う方が合っているようだったり。みんながたくさん手を動かして頭をはたらかせて発するエネルギーで充満した2時間でした。

 

撮影協力:加藤 健

 

Museum Start あいうえの プログラム・オフィサー
石井 理絵

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投稿日: 2015年2月4日

平日開館コース:TOKYO書

東京都美術館のお正月恒例の展覧会「TOKYO 書」が今年もやってきました。

Museum Start あいうえのの書の平日開館には、私立湘南学園高等学校、国立東京学芸大付属高等学校、埼玉県立伊奈学園総合高等学校、私立星野高校、一橋高校、小松川高校、深川高校、忍ヶ丘小学校が訪れてくれました。

授業で美術を専攻している生徒さん、美術部、書道部の方々、夏の墨のワークショップに参加した生徒さん、クラスみんなで来てくれた児童さんたちです。

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いつくかの作品とこどもたちの様子をご紹介します。

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まず、今回の図録の表紙にもなっている、書道家であり、私立湘南学院高等学校の先生でもある鈴木先生が生徒さんと来館してくれました。

鈴木先生の作品は、この展覧会の若手一押しです。書の世界では、鈴木先生はまだまだ若手ということで、高校生の生徒さんたちもびっくり。

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この躍動感あふれる大きな「風神」の作品、左右の紙を文鎮で抑え、上に乗って書かれたとのこと。鳥の子紙という墨をすいこみにくい紙に書かれています。「神」の文字は15分程度で乾き、「風」の文字の墨の濃いところは、なんと乾くのに3日も時間がかかったとのことでした。

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こちらの作品は、自然のかたちを文字にしていった象形文字です。
何に見えるでしょうか?

「イメージは自分が感じるように好きにみていい」と、本展示を担当した田村学芸員からお話がありました。

「魚のヒレっぽい。」「からすに見える。」「山全体が火みたい。」「月と山?」
「書って思っていたよりも、もっと身近で楽しいものですね。感動しています。」と生徒さんの口から。

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夏に「墨のワークショップ」に参加してくれた学校の生徒さんたちとの鑑賞より。

夏のワークショップでは、<薄墨には、先に書いたものが後で書いたものより浮かび上がってくるという特性がある>ことを体験したそうです。

その経験をもとに、作品をみながら、作家がどこをどの順番で書いたのか、みんなで想像してみました。

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こちらは、刻字です。一刀一刀丁寧に掘り進めて作られている迫力が見られます。

墨のかすれの部分は技術力で表現できるらしいのですが、墨の濃さを表現するのが大変難しいとされているそうです。

上記の作品は、そのグラデーションに挑戦した作品です。

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「これも、、、書ですか?」生徒からの質問。

ものすごく濃い墨で作られたこのユニークな作品も「書」です。艶のある表面と、乾いたときに出来た美しいギャザーが印象的でした。

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会場でひときわ目を惹いていたこちらの巨大な作品、20枚くらいの紙を貼りこんで書かれた、「海風」。

線の太さをよく観察して、この大きな字が一体どんな筆で書かれているか想像してみて下さいと田村さんから。その後に展示室の裏から迫力のある筆が登場しました。墨をつけたら30キロはあるそうです。

「大き〜い!」「重〜い!」「持ちたい!!」

見た事もない大きな筆を持って動かしたり、動物の毛を使用した筆先に触れたり、みんな作家が書を書く時の気持ちを身体を使って感じた瞬間でした。

同時期にギャラリーBで行われていた<「彩られた紙と現代の書」東京都美術館コレクションを中心に>の展示室に行った学校から。

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ここにある作品は、とても古いものが中心です。

ちらし書き、下揃え、墨流しの模様に合わせて書かれているものなど、当時の日本人の美意識の高さが際立ちます。

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こちらの作品をよーく見て覚えておいてください。とくに地の文様に注目!

実は下記の作品の中に、、、

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同じ文様が隠れています!

正面から見ても気づかないのですが、少ししゃがんで下からみると、同じ文様が浮かび上がってきました。

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最後に、こどもたちのミュージアムデビューを応援する「Museum Startあいうえの」のスタッフから、冒険の道具のビビハドトカダブックが配られました。

上野公園には東京都美術館を入れて9つのミュージアムがあります。今日は日本の「書」の展示を鑑賞しましたが、他のミュージアムには世界のものだったり、何千年も前のものだったり、生き物だったり、様々なものとの出会いもあります。

他の場所にも行って、今日と同じように作品を丁寧に観察してみてください。上から見たり下からみたり、どうやって作ったのか考えてみたり、作られた状況や時代を想像してみたりすることで、みなさんにとってミュージアムやそこにある文化資源がもっと身近で人生を豊かにしてくれる存在になってくれたら嬉しいです。

このブックに発見したこと、思ったことを描きとめて、自分だけのミュージアム体験を描いていって下さい。

 

 

 

 

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投稿日: 2015年1月30日

放課後のミュージアム:第10回(2015.1.21)

放課後のミュージアムでは上野公園の9つのミュージアムにでかけたり、アトリエで素材や画材をつかって手を動かしたり、様々なことをしてきました。

今日集まったメンバーは22名。これまでのことを思い出して、いま、放課後のミュージアムでなにをしたいか、計画を練ります。

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みんなが集まるまで筆ペンの試し書きをしてウォーミングアップ。

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線をかいたときは背の高い順になりましたが、今回は下の名前のあいうえお順に並んでみました。筆ペンかマジック、好きな方を手にします。目の前にあるのは、ざらざらしたわら半紙。

まずひとつめのお題。これまでミュージアムや公園にいったけれど、好きなところ、よく覚えている「ところ」はどこ?

かいた紙は、正面の壁に貼っていきます。上野公園を空から見てだいたいの位置関係を意識して、大きな壁に配置していきました。

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ふたつめは、放課後でみたり、発見したり、好きになったり気になったりした「もの」。「もの」が特定の場所に関係していたら、その場所の近くに貼っていきます。

みっつめは、何をしたときの「こと」を覚えている? 印象に残っていることは…

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公園にでかけたときのこと、

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上野公園にあったらいいなと思うものをつくったときのこと、

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アトリエでみんなで線をひいたときのこと。

あの日のできごとが、文字で、絵で、かかれていきます。

よっつめ、初めて出会ったこと。初めて知った、見た、触ったこと。

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そして最後。放課後のミュージアムでこれから何がしたい?

これまでのことを思い起こしてきたけれど、いま、何をしたいんだろう。前にやったことかもしれないし、全く新しい(ように見える)ことかもしれない。
次はグループになって、自分が考えていることをほかの人に話してみよう。

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「ミライの事をほんとうのことにしたい」

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話し合ったら、大きなクラフト紙を用意。ここにあらためて計画を書きこんでいき、計画書や設計図にします。

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ひとりで、

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6人+とびラーさんで、

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こちらは3人。

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とびラーさんと相談して。

「もの」をつくりたいひと、「場づくり」を考えているひと、「だれ」とするか考えているひと。それぞれの考え、イメージがあります。

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イメージが増殖していきます。

次回は、これをもとに実現させていこう。いったいどうしたら、この気持ちを出せるだろう。おとなたちにとっても、宿題です。

 

Museum Start あいうえの プログラム・オフィサー
石井 理絵

 

=みんながかいた紙からいくつかご紹介=

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赤い木の実とシジミチョウは、9月に公園の草はらで見つけました。実の中身は黄色くて水気があり、ハンコにできたり、直接紙にこすりつけて描いたりする画材になりました。

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東京藝術大学の大学美術館にでかけたときのこと。デザイン科の先生の退任展でみたもの。

 

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投稿日: 2015年1月21日

あいうえの日和:30分で伝授!冒険の道具の使い方(2015.1.17)

Museum Start あいうえのが毎月開催している東京都美術館での「あいうえの日和」。この日は今年度の最終日でした。上野公園にある9つのミュージアムをめぐるための道具、ミュージアム・スタート・パックをこどもたちへプレゼント。

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会場となるアトリエ(アートスタディールーム)にはMuseum Startあいうえののプログラム「放課後のミュージアム」に参加している子どもたちの作品(身近な素材を用いて作品をつくりました!)がたくさん。早く到着した子どもたち、保護者のみなさんが作品鑑賞。

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今回は東京都美術館で働くインターンの東南さんが「冒険の道具」の使い方を伝授。28名の子どもたちがミュージアム・スタート・パックを手に入れました。大きな地図と写真を使って、上野駅から順番に9つのミュージアムの場所をあてていきいます。

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9つのミュージアムはそれぞれ違ったキャラクターを持っています。大きな音楽ホール、恐竜の骨、図工や音楽を勉強する学校、国宝ってなに?、本物のピカソ!などの説明に興味津々で聞き入っていました。

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ブックの使い方説明コーナーでは、恩賜上野動物園の「ゴリラ姉妹の名前」や国際子ども図書館の「本の数」を当てるクイズをしました。9つのミュージアムの表紙をクルクルっと開いて、冒険のヒントを探します。

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お話しの最後には東京都美術館で1月24日から開催される新印象派展のジュニアガイドを配布しました。「よーく見ると点で描かれています」という説明をきいて写真に釘付けです。新印象派展は3月29日まで、中学生以下は無料です。

ビビハドトカダブックの各館ページには9つのミュージアムの開館時間などの基本情報や豆ちしきなどの冒険のヒントが、Museum Start あいうえのホームページ「冒険の行き先」には、タイムリーな展示やイベントの情報がたくさんのっています。ブックとホームページを上手に活用して、上野公園・ミュージアムめぐりを楽しんでもらえたらと思います。

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投稿日: 2015年1月17日

放課後のミュージアム:番外編(2015.1.14)

年が明け、冬休みが終わりました。寒空の下、一ヶ月ぶりにこどもたちが放課後のミュージアムへ。

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アートスタディルームに着いたひとから、壁にぐるりと張りめぐらされたドキュメンテーションや作品を見ています。
「わたしのこれだよ」と紹介したり、「こんなことやったんだね」と教えてもらったり、いろんな声が聞こえてきました。

さて、今日の放課後のミュージアムは番外編。
時間になったら、おとなたち20名ととびラーさん7名はアートスタディールームでの保護者会へ、こどもたち23名ととびラーさん2名は…東京文化会館へ!

半年間の改修工事を終えて一ヶ月の東京文化会館は、今年度の放課後のミュージアムでは初めて訪れます。東京文化会館の方が出迎えてくださいました。

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普段は入ることのできない「立ち入り禁止」のとびらを抜けて、まずは東京文化会館のワークショップ「リズミカル・キッチン」の部屋へ。

中に入ると、コックの帽子がずらりと並んでいます。帽子をつけたら、ワークショップのはじまりはじまり。

黒いエプロンをつけた“一番えらいボス”に導かれ、手や足、キッチンにある道具を使っていろんな音を出し、みんなでリズムをつくって楽しみます。

お箸や計量カップ、お鍋にミキサーまで、次々に鳴らして鳴らして、とにかく鳴らす! とびラーさんたちも夢中になっていました。

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ワークショップが終わったら、次はミニバックステージツアーへ。舞台裏を覗きます。
とても深い舞台の下の奈落、大きなステージセット、壁いっぱいのサイン…初めてのものがたくさんあります。
オーケストラピットの空間も体験。初めての目線の高さにこどもも大人も自然と笑顔に。

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ほかにも、指揮者の振る指揮棒や、指揮台に乗せてもらったり…東京文化会館で一番古いサインをみつけたりしました。
「どこどこ?」「あ、あった!」「見えた!!」

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誰もいない客席での質問タイムは、たくさんの質問が出ました。
「天井が三角になっているのはどうしてですか」「あの小さい窓はなんですか」

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小さくて大きな発見を、それぞれのこどもたちはかみしめています。
「壁のもようはね、太陽と月の光なんだって。僕は骨だと思ったんだけどね」
迎えにきたおうちの人に、東京文化会館の方に聞いたお話をする様子も見られました。

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この日の放課後のミュージアムのできごとを、ビビハドトカダブックに書いてくれている子がいました。
東京文化会館のできごと、冒険のあかし。これからもブックが素敵に変わっていくようなこどもたちの冒険が楽しみです。

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同じころ、東京都美術館のアトリエでは、保護者のみなさんと、放課後のミュージアムで一緒のとびラーさん、そして放課後のミュージアムのスタッフとで、保護者会「おとなの放課後カフェ」をひらきました。

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はじめに「Museum Start あいうえの」についてのお話や、これまでの放課後のミュージアムでどんなことをしてきたかということなど、スライドでたくさんの写真を見ながらスタッフからお話をします。

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その後は、保護者のかた同士やとびラーさん、スタッフとお話ししたり、いつもこどもたちが触れているアトリエの素材に触ってみたり、資料や壁のドキュメンテーションを見たりと、フリータイムをもちました。

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いつもは送り迎えの時のみでなかなか時間がありませんが、この日はみなさんと直接お話しすることができました。放課後のミュージアムという場が、こどもとおとながともに作っているものであるには、こうしておとな同士、互いの意識を知り合い、確認する機会はとても大切に感じます。しかしやはり、これまで経過した期間を経て、なによりこどもたちの姿を通して共有する意識や感覚があったからこそ、持てた機会だったと思います。

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次週はいつもの放課後です。アトリエで待っています。

 

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インターン
東南 さゆり

Museum Start あいうえの  プログラム・オフィサー
石井 理絵

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投稿日: 2015年1月14日

平日開館コース:玉川学園(2014.12)

12月9日、10日、12日と三日間に分けて200人以上の中学生が、学校向けのプログラム「平日開館コース」にやってきてくれました。
鑑賞するのは、東京都美術館で開催されている特別展「ウフィツィ美術館展」。
5〜8人の少人数のグループで鑑賞した後、ひとりひとり自分の気になる作品を個人でじっくり鑑賞します。
実は事前に、展覧会にどんな作品が展示されていて、どの作品を見てみたいか、図録を使って制作したアートカードを校内に掲示しもらい、決めてきてもらっているので、今日はいよいよその本物を鑑賞するということになります。

さっそく展示室に向かいたいところですが、まずは作品に会うための準備をします。
美術館にやってきた生徒さんたちは、まずアートスタディルームに集まります。グループごとに分かれ、今日一緒に鑑賞してくれるアート・コミュニケーターの「とびラー」とはじめましてのあいさつを交わし、今みんながいる美術館について、またウフィツィ美術館について、学芸員の熊谷さんからお話を聞きます。

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どうやって遠いイタリアから東京都美術館まで作品を運ぶのか、ウフィツィ美術館の重厚な雰囲気を展示室に再現するための工夫など、ふだんはなかなか気づけない展覧会のポイントをお話から学びます。
その後は、展示室でのお約束の確認です。長い時間、大切に扱われてきた作品を安全に鑑賞するために、そして展覧会を見に来ている一般のお客さんとお互いに快適に鑑賞するために大事なことを確認します。たくさんのお客さんがいる展示室のなかで、鑑賞するマナーを学ぶことができるのは「平日開館コース」の魅力のひとつです。

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いよいよ展示室に出発です。はじめにグループで作品を鑑賞します。作品をまずはじっくり観て、なにか気づいたことがあればグループのみんなで共有します。とびラーは、その発言を聞き、さらに「なんでそう思ったのだろう?」「どこを観てそう思ったの?」と、発言に対して問いかけもしてくれます。その問いかけに答えながら作品を観ていくことで、よりグループのみんなでその発言を深く共有することができます。作品の中の人物たちの配置に注目した発言、人物の目線や表情に注目した発言、使われている色に注目した発言…、自分では気づけなかった注目ポイントも、共有することで知ることができ、新しい作品の見方を発見できます。

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グループで鑑賞したあとは、個人での鑑賞です。とびラーから配られた「つぶやきシート」に、作品を観て気づいたこと、気になることを自由にかきこみます。文字だけでなく、絵を描いてもオッケーです。グループ鑑賞で、いろいろな切り口の注目ポイントがあることを知った生徒さんたちは、ひとつの作品にじっくり時間をかけて、様々な角度から鑑賞してくれました。そして、作品を集中して鑑賞しながら、時には周りを見て、一般のお客さんのことも考えるという鑑賞のマナーも忘れず守ってくれました。

個人鑑賞が終わったあと、再びアートスタディルームに戻ります。そして、グループごとに分かれ、机に用意された小さめのアートカードを使って、個人鑑賞で見た作品の発見をグループ内で共有します。自分が鑑賞しなかった作品のことも、友だちの話を聞くことで知ることができます。また、つぶやきシートにたくさんかきこんだ自分が見てきた作品の発見も、友だちに教えてあげます。ひとりの鑑賞のときにはなかった、作品を通しての対話をみんなで行いました。

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その後、とびラーからみなさんへ「ミュージアムスタートパック」がプレゼントされました。東京藝術大学の伊藤さんから、パックについての説明を聞きます。パックの中に入っているビビハドトカダブックは、上野にある9つの文化施設への冒険の入口です。生徒さんたちも興味深そうに手に取ってくれました。

「平日開館コース」を通して得た、作品をじっくり観て自分の発見を見つける、その発見を誰かと共有してよりいろいろな見方で作品を味わう体験を、これから様々な場所で思い出しながら、冒険を続けていってほしいと思います。

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投稿日: 2014年12月20日

ホームカミングデイ・放課後の美術館(2014.12.17)

昨年度の放課後の美術館最後の日から約10ヶ月。卒業したメンバー対象の「ホームカミングデイ」が開かれました。ひさしぶりに会うメンバーたちを迎えるため、半年間水曜日をともに過ごしたアーティストの岩田とも子さん(いわともさん)ととびラーさんたちが、そわそわ準備中。こどもたちだけでなく、おとなたちにとってももういちどこの場所にかえってくる「ホームカミングデイ」のはじまりです。

こどもたち、保護者のかた、とびラーさんを合わせて41名の参加になりました。
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この日を迎える前に、みんなにはひとつ、してきてほしいことがありました。それは、「家のなかの自分の部屋、または自分のお気に入りの場所を、絵や、図にして描いてきてください」ということ。
事前に届けたメールには、いわともさんからのメッセージ。

「『机の上には手作りの置物が飾ってあって、
天井には光るペンで星が描いてあって、
窓の外にある屋根をノラ猫がよく歩いていて…』
みんなの部屋やお気に入りの場所にはどんなものが置いてあって、
どんなものがみえたり聴こえたりするのかな?
その場所をよーくみまわしたら、新しい発見やひらめきが隠れているかもしれないよ。
そこから何がはじまるかな?
12月17日、みんなからのただいま!の声が聴こえてきそうな一日を楽しみにしています。」

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到着したら、描いてきた(作ってきた)絵を壁に展示します。とびラーさんも描いてきてくれました。

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壁一面の本棚や、猫がいっしょにいる部屋、机の下のひみつ基地のような場所に、落ち着くトイレ。図書室もあります。中には飛び出す絵本のように作られた、窓からの風景も。お気に入りの場所をみんなに紹介します。

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いわともさんは瀬戸内海の粟島という島で行なったプロジェクトのお話をしてくれました。

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島の学校を船に見立て、自然の物を島から採集して積荷とし、お客さんがそこで標本を作る…など、思わず、帰り道に気になるものを拾って持って帰りたくなるようなお話です。いわともさんがそのとき学校の教室を「船室」としたことが、みんなが描いてきた「部屋」やお気に入りの場所とつながります。

 

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描いてきた自分の部屋が、もっとこうだったらいいな、という部屋をつくってみよう。必要な素材を探して、

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どんどん手が動きます。

 

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この日はご家族も、「こういう場所にしたらもっといいな」という家のどこか、または「こどもの頃こうだったなあ」という記憶の中の部屋を作ってみます。

たくさんの素材を前に、みんながものすごい集中力を発揮しています。ものを吟味する熱い視線、手を動かして試し、変化させていくスピード感。

おとなもこどもも真剣なこの瞬間、すぐ隣にあるエネルギーを感じながら、ともに何かに向き合い、この場が作られています。

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最後にみんなの部屋を並べてみると…

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色々な部屋が集まった、ひとつの〈ホーム〉になりました。

部屋のとびらの向こうは、なかまの世界につながっています。ひとつひとつの部屋が濃密なストーリーを持っています。

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扉や、

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樹もあります。

ひさしぶりにミュージアムにかえってきたなかまたちがつくった〈ホーム〉。自分の家や学校に戻っても、この〈ホーム〉は冒険でつながっています。このあとも、なかまの世界、新しい世界を自在に行き来するみんなの姿を思い描いて、また出会える日を楽しみにしています。

 

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Museum Start あいうえの プログラム・オフィサー
石井 理絵

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投稿日: 2014年12月17日

放課後のミュージアム:第9回(2014.12.10)

これまではいくつかの行き先ごとに分かれることが多かったフィールドワークですが、この日は集まった25名全員で国立科学博物館へ出かけます。

でかける前に、アトリエでことばのカードと写真をみて、思い浮かぶことを話したり、写真に写っているものが何か想像してみたりしてみます。〈コレクション〉〈自然〉〈人生〉〈野生〉〈剥製〉ということばが書かれたカードや、〈書類が沢山入った棚〉〈緑色のフィールドノート〉〈世界地図〉〈カメラ〉〈カバン〉が写っている写真があります。

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〈カバンの写真〉

―これが一番気になる。スーツケース? 出かける時に持っていく。(どういうところにいく?) ジャングル。寒いところとか遠いところ。

〈コレクション〉

―ぼくのコレクションは電車。―石とかたくさん持っているよ。

少し気持ちをほぐしたら、みんなででかけます。

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展示『ヨシモトコレクションの世界』へ。

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展示室の吹き抜けを見上げると…「!」。

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ここはちょっと変わった、ヨシモトさんの研究室のようです。

最初はメモをとらないで展示室をみていきます。

出かける前に見た写真の実物が展示されていたり、連想したことばが展示に大事なキーワードだったり。さっき想像したことと今目の前にしている光景が、どこかでつながったかな。

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ラウンジで、気になったもの、もう一度よくみたいものを紙に書き出してみます。

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他の子は何が気になったんだろう?

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「もう一度みてかきたい」今度は、自分が気になったもの、よくみたいものをみに、展示室へ戻ります。

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それぞれ、真剣な眼で観察しています。

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剥製に縫い目があるのを見つけ、中がどうなっているかを他の子と話し合って考えたり、不思議に思ったことのこたえを探して展示物やキャプション、その他、その場から得られる情報を自分でよくみてまわったりしています。

観察。

アトリエに戻ってきたら、ちょっと目をつぶって、さっきのことを思い出して。

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描いたものを見合って、話をしよう。

剥製を通した生き物への興味の強さは、みんなに共通していたようです。

剥製のなかに何が入っているか考えたこと、「シマウマの眼が悲しそうだった」と思ったこと、だからシマウマの絵を描いたこと、眼が濡れているように見えたこと。見たとおりに絵に描いてみると、眼の位置が見た目と違うように感じること。みたり、聞いたり、描いたりして、様々な発見がありました。

『ヨシモトコレクションの世界』で覗いたヨシモトさんの世界。みんながこれまでに考えたり感じたり、書いたり作ったりしたことを集めたら、きっとみんなの世界が見えてくる。これまでの放課後のミュージアムでのことを集めてもいいかもしれません。

それはほんの一面だったり、ひとかけらかもしれないけれど、自分を表す一部です。これからどんな自分の世界ができていくか、楽しみです。

 

撮影協力:加藤 健

 

Museum Start あいうえの プログラム・オフィサー
石井理絵

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投稿日: 2014年12月10日

あいうえの日和:国際子ども図書館&上野動物園「子どものための冬のおたのしみ会」(2014.12.7)

Museum Start あいうえのでは、上野公園の9つのミュージアムをこどもたちが楽しく冒険できるよう、あいうえののプログラムに参加したこどもたちや「あいうえの日和」に参加したこどもたちへ、冒険の道具「ミュージアム・スタート・パック」をお渡ししています。

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今日はあいうえのスタッフが国際子ども図書館へ出かけ、子ども図書館と上野動物園が協力して開催する「子どものための冬のおたのしみ会」に参加したこどもたち全員にミュージアム・スタート・パックをお届けしました。

「子どものための冬のおたのしみ会」は、動物の絵本の読み聞かせと飼育員さんのおはなしを聞くことができる会です。今年のテーマの動物は人気の“クマ”! 部屋の中から聞こえてくる楽しそうなこどもたちの声に、ドアの前でみんなを待っていたあいうえのスタッフも思わずニッコリ。終わったあと、おたのしみ会で配布されたイベント参加証をもって動物園へ向かっていくこどもたち。おはなしに出てきたクマに会いに、出発です。

(帰りにスタッフが出会った飼育員さんはこれからクマのご飯でした!)

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今日は良く晴れた青空で、上野公園は冒険日和です。冒険へ出かけるときは、冒険の道具「ミュージアム・スタート・パック」も忘れずに。

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さっそく子ども図書館のビビットポイント(1階エントランス)で冒険の証を貰っているこどもたち。

おたのしみ会に参加されたこどもたち・保護者の方の中には“ビビハドトカダブック”のことをご存知だったり、既に持っている方もいらっしゃいました。少しずつあいうえののこと、上野公園のミュージアムのつながりが皆さんに知られつつあることを実感しました。昨年度は、「ミュージアム・スタート・パック」のプレゼントは東京都美術館内のみで行なわれていましたが、今年度からは上野公園内の9つの連携ミュージアムで行なわれているこどもを対象としたプログラムでも、ときどきパックをお届けしています。今回パックを手にしたみなさんは、今日出かけた国際子ども図書館と上野動物園から、ミュージアムの冒険をスタートしました。どんどん冒険に出かけて、たくさんのふしぎに出会ってくださいね。

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投稿日: 2014年12月7日
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主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
E-mail: aiueno@museum-start.info

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