活動ブログ

平成26年度 平日開館コース

平日開館:台東区立根岸小学校(2014.10.7)

10月7日午前、上野公園のすぐご近所の台東区立根岸小学校の3年生が、学校向けのプログラム「平日開館コース」にやってきました。みんな元気に徒歩で来てくれました。
今日は、3クラス計109人みんなで、「自分のこころにビビっときたり、いいなと思ったりすることを感じることを大切にする」がテーマの2つの活動を東京都美術館でします。
ひとつめは、企画展「楽園としての芸術」展の鑑賞と、ふたつめは、アートスタディルームという実験室のような場所での素材と出会うワークです。
(本日の参加者 児童109名 引率教員5名、とびラー14名)
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はじめに、美術館の講堂に集まりました。東京藝術大学の長尾さんから,今日美術館でどんな体験が待っているのか、何を感じてほしいのかのお話がありました。
「ビビっときたり、いいなと思ったりすることは、それは心が動くってことで、とても大事なこと。自分の心がなんといってるかな?って、自分の声をきいて、それを知る日にしてください。」
実は美術館って自分の素直な気持ちと向き合える場所なんです。
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活動(1)アートスタディールームで素材と出会う
アートスタディルームは、触って感じる部屋。様々な布や糸の素材がこどもたちを待っていました。Museum Startあいうえのに参加すると貰える冒険のアイテム「ビビハドトカダブック」を使っての二つのお題のワークをしました。
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まず、自分が一番いいなと思うモノを一つ選んで、ブックに貼ります。
そして、なぜそれに心が惹かれたのかの理由を書いてみます。
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素材を手で触りながらよーく考えました。
つぎは、いいなと思う、気になる3つの組み合わせを選び、ブックに貼ります。直感でビビっときたものを見つける児童も、ゆっくり慎重に探す児童もいて、それぞれが、自分のペースで素材と向き合いました。ブックへの貼りかたもみんなそれぞれでした。 
素材を選ぶというとてもシンプルな作業ですが、それぞれ自分の「こだわり」とか「表現」みたいなものが見えてくるワークです。
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活動(2)企画展「楽園としての芸術」展の鑑賞
東京都美術館の企画展「楽園としての芸術」展に、アート・コミュニケータのとびラーと一緒に鑑賞に行きました。
展示室は「触らないで見る部屋」です。
とびラーと少人数のグループで鑑賞をしながら、自分がビビっとくるポイント、友達のビビッとくることを対話しながら探しました。
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作品の細かいディテールからも、作家がどういう気持ちで制作したんだろう、とか、自分にはこう見える、とかいろいろな感想が飛びかいました。
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つづいては個人鑑賞。自分の気になるポイントは忘れないように、「つぶやきシート」に書きとめておきました。午前中を美術館で過ごしたこどもたちは、「いっぱいビビビ見つけた〜!!」と明るく学校へ戻っていきました。よく観察すること、手を使って考えたり、自分がどう感じているかの心に耳を傾けること、今日の美術館のふたつの体験を通して、自分のビビビっとくる感覚、心の体操をいっぱいつづけてほしいです。
みんなにご近所の上野公園にはまだまだたくさんの素敵なものがあるので、是非是非また冒険に戻ってきてほしいとおもいます。

東京藝術大学特任助手 伊藤史子

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展示室でこどもたちとの対話による鑑賞に寄り添うアート・コミュニケーターは、そこに集まるこどもたちが、どういう気持ちで作品に出会っているのか、何を作品から見つけたのかを一緒に体験します。
こどもたちが新しいことを発見していると同時に、わたしたち大人もこどもたちの新鮮な感じ方からたくさんのことを気づかせてもらっています。アートの前では、こどもも大人も対等に話がはずみます。
そんな場面に出くわした新西さんが、こどもたちと過ごしたふとした瞬間を記録してくださいました。

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新西 美樹(アート・コミュニケーター/3期生)

グループ鑑賞の作品は、作者の野間口桂介さんが年単位で一針一針ステッチを施したシャツ。刺子のように、密に刺し込まれた糸でシャツの原型は大きく形を変え、一つの立体作品として私たちを圧倒します。
自分の手を動かして素材の組合せを試行錯誤したワーク後の鑑賞だったからか、まずは自然と作品の色の構成が気になります。「なんだか虹みたい。上に行くほど、明るくなってる!」「裾の長さが違うよ~」「こどもの服かな?」「いや、あの赤い部分が目で、左の(袖)部分が鼻で、ゾウだよ!」
自分の心に浮かぶことを言葉にして、グループみんなで次々と紡いでいきます。
一番後ろでお友達の肩越しに作品を見ていた男の子も、最後ふと手を挙げてくれました。
「この部屋にある作品は、全て≪無題≫となってるけど、それは作品自体が自由、ということかな、と思いました。」
うぅーっ、ふかい一言。。。思わず、ハッと息をのみこんでしまった瞬間でした。
思いのままにつくられた作品を目の前にした、こどもたちのひらめきが光る発言――作品を自由にとらえ楽しむことの連鎖を、展示室の中で一緒に体感させてもらいました。

プログラム: 平日開館コース | 投稿日: 2014年10月7日

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
E-mail: aiueno@museum-start.info

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