活動ブログ

2015(平成27)年度 放課後のミュージアム

放課後のミュージアム:第7回(2015.11.11)

7回目の放課後のミュージアム。
この日はまず、みんなで大きな1枚の上野公園の地図を広げて囲んでみました。

そして、今までの6回の放課後でもさまざまな場所に出かけたことを思い出しながら、上野公園の行ったことのある場所で、見たり聞いたりしたもの・こと・ひとを絵や文字でカードに書いて、みんなで地図上に貼っていきマッピング。

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みんなで場所を確認しながら、思い出したことをひとつひとつ書き出していきます。
「ここが上野駅だから..ここは西洋美術館かな?」
ブックを見ながら、思い出す子も。

「ふんすいが、高くなったり、ひくくなったりした。」
「ヘビすごい」
「ペンギンは水くさいけど、かわいかった!」
「モネてんで、絵をみたこと。すいれんの花がさいていた。花の色は、ピンク、白、みずいろ。」
「しのばずの池。鳥がかくれていた」
「昔の地震計を見た」
「東京げいじゅつ大学に行ってひつじの毛をもらった」
「はすのかんさつをした。はっぱの上にはすいてきがころがっていた」

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1つ思い出すと、どんどん思い浮かんできて、あっという間に地図も埋まっていきました。

みんな乗り出して、自分の場所にカードを貼ります。
地図に思い出したものを直接書き加えたり、地図のイラストに色を塗っている様子も。

そしてこの日は、アトリエワーク “感じたことを「形で表現してみる」” / フィールドワーク”「音を奏でる場所」を感じる” の2つのグループに分かれての活動になりました。

 

【 行き先1: アトリエ アトリエワーク ” 感じたことを「表現してみる」” 】

アトリエワークのグループはまず一度集まって、上野公園でこれまで出かけた場所のことや、これから出かける場所のこと、そして今日みんなでやることについて、スタッフの史子さんからスライドを使ったお話がありました。

これまで行った場所のこと・会った人のこと・見たもののことを思い出しながら、みんなの頭や心の中に残っているイメージを、今日は手を動かしながら形にしてみます。

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史子さんからのお話が終わると、1分間、みんなで静かに目を閉じてこれまでのイメージを思い起こしてみました。
どんな色や形が印象にのこっているかな?どんな音や匂いがしたっけ?
みんなの記憶が五感をめぐります。

グループに分かれて、それぞれが思い浮かべたことを言葉にして話してから…

 

思い出したことを自分なりに形にしてみます。
アトリエにあるたくさんの素材の中から好きなものを選んで、組み合わせていきます。

あの日行った場所、あのとき見たもの、感じた匂い、
それぞれが思い浮かべたことをイメージして、それに合う色、形、質感を選びます。

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東京都美術館の『キュッパのびじゅつかん』展でつくった自分の標本箱をイメージしたり。

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国立西洋美術館で見つけたお気に入りの絵を、毛糸でつくってみたり。

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動物園で見た大きいヘビの迫力が忘れられなかったり。

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国立西洋美術館で見た『考える人』は、何を考えていたんだろう。

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それぞれが、思い浮かべたことと想像したことを混ぜ合わせながら、集中して手を動かしていました。

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そうやってできたみんなの作品を、また最後に地図にマッピングして置いてみました。
上野公園で見たこと・聞いたこと・感じたことがそれぞれ形になって、地図が埋め尽くされていきました。

◎全体俯瞰_object_MG_8275_m

 

 

【 行き先2: 東京文化会館 フィールドワーク “「音を奏でる場所」を感じる” 】

東京文化会館の方に出迎えていただきました。楽屋口は、演奏者や関係者が出入りする入口。このあと正面の出入り口にまわり、中に入りました。

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エントランスの床の模様。どうしてこうなっているんだろう?

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上野公園には、歴史を持ち特徴のある建物がたくさんあります。ここ東京文化会館にも様々な特徴があります。(「東京文化会館について」概要はこちらへ

エントランスやホワイエの天井の色と明かり、建物の中と公園との連続性、表面に木目のついたコンクリートの柱の表すもの、赤と青の螺旋階段、桃色の壁、……まだまだ、たくさんの‘ふしぎ’に出会えます。

音楽ホールには、美術館とはまた違った独特の緊張感があります。
気になることをブックに書き留めながら、お話をうかがいました。
「座席は何席あるんですか?」「スポットライトは?」質問がたくさんでます。

小ホールではこの日開かれるピアノの演奏会の準備中。舞台の上でピアノの連弾がはじまりました。音と空間の感じを確かめているのでしょうか。身体に響き、気持ちが昂揚します。
コンサートの裏側をのぞく、貴重な体験です。

 

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小ホールのホワイエからは外に出られる中庭も。こちらも今日は特別にお邪魔しました。

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外の壁をよく見ると、細かく砕かれた石がびっしり壁面に貼られていました。
自分の背の高さと比べるとものすごい高さです。一番てっぺんの端は少し反りあがっていてお城の石垣のよう。

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建物内に戻り、大ホールのホワイエとエントランスを区切る金属のカーテンがかかっているところでお話を伺います。
向こう側が見えても、閉まっているときは入ってはいけないところ。物理的に入らせない壁や扉ではなくて、入ろうと思えば入ってしまえるところでも、何らかの形で境界を示すものをつくることで人々の意識に知らせ、開放感と空間のつながりを保ちながら人が立ち入らないことを確保します。そういった、意識に働きかける「境界」は、他のミュージアムでも、日常の暮らしのなかでも見かけられますね。
このルールがみんなで守られることで、舞台やステージという特別な空間が守られています。
それは、美術館や博物館で、作品に近づきすぎたりさわってはいけないのと同じこと。
大切なものを多くの人に長い間伝えるためには、みんなでそれを共有するためのルールやマナーがあることを学びました。

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たくさんお話を聞いたみんなのブックにはレポートメモがびっしり!

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目の前にあるものを、ただ見たり聞いたりするのではなくて、
自分たちが今いる場所やものをつくっている人たちのこと・裏側を知ると、何となく見過ごしていたものの前で立ち止まりたくなったり、ものの見え方も変わってきます。

そして、そこで感じたことをまた自分で表現して、人に伝えてみる。
そんな作業に丁寧に向き合う時間になりました。

プログラム: 放課後のミュージアム | 投稿日: 2015年11月11日

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
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