活動ブログ

平成27年度 スペシャル・マンデー・コース

スペシャル・マンデー・コース(2015.11.9)

2015年11月9日(月)、今日は学校向けプログラム「スペシャル・マンデー・コース」。北区立西ヶ原小学校、葛飾区立綾南小学校、私立田園調布雙葉小学校の、全部で3つの学校が東京都美術館の特別展「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」を鑑賞しました。

「スペシャル・マンデー・コース」は、通常ならば月曜日は閉室している特別展を、学校の授業で来館するこども達のためにだけに特別に開室して行うプログラムです。連日たくさんの来館者で非常に混み合う展覧会場が、今日はとてもひっそりと落ち着いています。

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↑ 立派なモネの作品をひとり占め!普段は大混雑の展示室で、今日は特別。このような光景があちらこちらでみられる、とても贅沢な時間です。

3校、来館日は同日ですが、到着時間やプログラム内容は学校ごとに異なります。各学校の先生と事前打合せを行い、あいうえのスタッフと先生が密な連携を積み重ねながら、3校それぞれにあった形でプログラム内容をプランニングし、当日を迎えます。

では、それぞれの様子をご紹介します!

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★北区立西ヶ原小学校 6年生35名
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一番乗りで到着したのは、西ヶ原小学校の6年生です。学校から美術館へのアクセスのハードルをなくそうと、あいうえのが無料で提供する直通バスを利用して上野公園に到着。東京国立博物館や国立科学博物館の場所を紹介しながらぐるりと公園を歩いて東京都美術館にやって来ました。

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展示室に行く前に気持ちの準備をするために、まずはアートスタディルームへ。今日共に活動するアート・コミュニケータ(愛称:とびラー)がこども達を迎え、東京都美術館の学芸員 熊谷さんから展覧会のお話や、今日の活動のお話、大切なマナーのお話などを全員で聞きました。心の準備ができたら、5-6人のグループごとに展示室に移動します。

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各グループに1-2名ずつとびラーが伴走します。まずは展示室をぐるっと一巡り。大きな作品に「うわっ、でかい!」「こんなん描けないよ」と驚きの声が聞かれました。

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展示室を一巡りし、作品に囲まれた空気に慣れて来た頃、グループ全員でひとつの作品をじっくり鑑賞する「グループ鑑賞」の時間になりました。まずは黙って鑑賞し、その後、気がついたことや気になること、こうかな〜と思うことなどを口々に話し始めます。

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グループ鑑賞のときにとびラーと共に作品を楽しんだことで、自由な発想で作品を楽しむことのスイッチが入ったのか、ひとり鑑賞では本当にゆったりと集中した姿が見られました。

文書名 -西ヶ原A-2
また、西ヶ原小学校のみなさんは、学校での事前授業で、上記のような先生作成のワークシートと、モネ展の貸出し作品カードを使って、自分の「気になる作品」を選ぶ活動をして来ています。「ひとりで見る」時間には、事前に選んできた自分の「気になる作品」と、当日展示室で見つけた作品を鑑賞するため、この時間が充実した時間になるかどうかは、学校での事前授業がポイントになることが多いのですが、西ヶ原小学校のみなさんは、事前授業でとても良い作品との出会い方をしたのだということが見受けられました。

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贅沢な展示室を後にして、ふたたび日常へ。アートスタディルームに再集合し、ミュージアム・スタート・パックがひとりずつにプレゼントされました。このパックの中には“ビビハドトカダブック”。上野公園の9つのミュージアムを楽しく冒険するためのアイテムです。9つのミュージアム紹介のページや、今日のように、鑑賞して気がついたことを書き込むためのノートページもあります。

学校では、美術館から戻った後の5時間目、早速このブックを使った事後授業が行われたようです!今日のモネ展での冒険をひとりひとりがふりかえり、驚きや記憶を留めます。あいうえのには、早速に嬉しい先生の声が届きました!ありがとうございます!

“5時間目に、ビビハドトカダブックに「冒険の記録」を書きました。どの子もスイスイと書いていました。とびラーさんたちと交わした言葉によって学んだ美術館の楽しみ方を、早速おうちの方に披露した子も多かったようです。”

次はぜひ、上野公園のミュージアムにご家族で来てくれるといいなと願っています。

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★葛飾区立綾南小学校 3年生49名
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西ヶ原小学校が展示室に入った頃、葛飾区立綾南小学校の3年生が到着しました。綾南小学校も学校と美術館を結ぶ直通バスを利用しての来館です。

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展示室入口前のホワイエで心の準備。東京藝術大学の美術学部特任助手 鈴木さんから展覧会のお話がありました。

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共に活動するとびラーとこども達。

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続いて「ひとりで見る」時間。みんなで見るときは発見や気付きをすぐに互いにシェアできますが、ひとりのときは心のつぶやきを「つぶやきシート」に書きとめます。作品との対話をアシストするツールです。

文書名 -5班-2文書名 -5班

“葉の色がこい緑で、夏にかいたような絵。地面が茶色と赤でしめっているみたい。”

“さいしょにすぐ気づいた事は、絵がさかさまに見えた事です。ずっと見ているとさかさまの世界に見えた気がします。”

 

最後にホワイエに戻ってきたら”ビビハドトカダブック”のプレゼント!
ぜひ今日の発見したことを大切に、ブックにも記録しながらまた上野公園での冒険を続けてほしいと思います。

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後日、こどもたちからとびラー宛のお手紙が届きました!

葛飾区立綾南小学校3年:事後学習 3-1

たった一度きり、半日ほどの活動時間ではありますが、その一期一会の出会いこそがこどもたちにとっての”ミュージアム・デビュー”です。また、ぜひ上野公園にあるミュージアムに出かけてきてほしいです。

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★私立田園調布雙葉小学校 6年生118名
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午後は私立田園調布雙葉小学校の6年生のみなさんが、上野公園でお弁当を食べた後に午後の授業活動として来てくれました。

1_上野公園に到着

最初に120人近くのみなさんと、東京都美術館の講堂でご挨拶「上野公園へようこそ!」。
東京藝術大学 美術学部特任助手の鈴木さんより、これから見に行くモネ展についてや美術館という場所についての説明がありました。
今日の活動の目的は「いろいろな美術館の楽しみ方を体験してもらうこと」。

2_講堂で挨拶 3_講堂でとびラーについて
いくつかの活動の中で特に楽しんでもらいたいのは「とびラーさん(アート・コミュニケータ)との活動」です。とびラーさんは、美術館の楽しみ方を知っているおとなたち。ぜひ今日は、ひとりで楽しむ以外にも、グループで一緒にお話ししながら作品を鑑賞することも体験してもらいたいと思います。

次にとびラーさんとの自己紹介。展示室に入る前にグループごとに分かれ、心の準備をはじめます。
5_展示室に入る前に 6_展示室に入る前に

いよいよ特別展の展示室へ。お休みしている展示室に、特別に入れるわくわく感と緊張感が一気に高まりました。
4_展示室へ

まず最初に、グループごとに展示室散歩です。

グループのとびラーさんがリードをしながら、展示室全体の3フロアを歩きます。
8_展示室散歩  9_展示室散歩10_とびラーと一緒に_

みなさんは事前学習でしっかり自分の見たい作品のアートカードを見てきているので、本物の作品を見たとたんに表情が一気に変わりました。
11_とびラーと一緒に

14_見た見た!

作品以外のものにも注目が集まります。
モネが実際に使用していたメガネやパレット、モネが暮らしていたジヴェルニーの庭について書かれたパネルなどを見ながら、「ここにある作品はこうやって生まれたんだ」とよりモネ自身のことを身近に感じ取っているようでした。これも、実際に展示室に来ないと気づくことができない発見のひとつです。
12_とびラーと一緒に

13_パネルにも興味津々

雙葉小のみなさんは、グループ鑑賞の前に「ひとり散歩」をしてもらいました。とびラーさんの案内のあと、今度はひとりで展示室を歩いてみます。
作品の前で自然と友達同士で会話が始まっていました。作品と向き合う気持ちが少しずつ高まってきたでしょうか。
15_ひとり散歩 16_ひとり散歩

展示室の空間にも慣れてきたところで、とびラーと一緒にグループ鑑賞です。とびラーさんが選んだ2作品を対話をしながら鑑賞します。
17_グループで鑑賞

ひとりで見ているのとは異なり、お互いの意見を聞き合いながら自分の発見も共有することを、この時間で体験してもらいます。とびラーさんは聞き役になりながら、こどもたちからどんなことに気づいたか、どこからそう思ったのか、聞き出します。
18_グループで鑑賞

こどもたちに作品をよく見てもらうために、工夫は人それぞれ。
みんなで座って落ち着いて作品に向く姿勢を作ったり、手で指し示しながらみんなの目線を集めたり。
20_グループで鑑賞

21_グループで鑑賞

最初は作品の前にいたけど、気づいたら同じ位置に座って見ていることも。これもこどもたちの声をよく聞き、「みんなで見る楽しみ」を伝えるためにとびラーさんが考えて実践していることです。
22_グループで鑑賞2

そうしてグループで鑑賞した時間を堪能した後は、もう一度ひとりで鑑賞する時間です。
今度は散歩とちがって、じっくりひとりで作品を向き合うための時間。
23_ひとりの時間

一人一人「つぶやきシート」を使って、本物の作品を見て気づいたことを書きとめます。
24_ひとりの時間 25_ひとりの時間

展示室から戻ってきてみると、、、講堂の席には”ミュージアム・スタート・パック”が一人一人に置かれていました!
27_ブック

説明をきく前から興味津々の様子。
28_ブックに興味津々

最後に”ビビハドトカダブック”の使い方、上野公園にある他のミュージアムについての説明を聞いてから本日の活動は終了です。
出かける前は少し緊張気味だった空気も、展示室から戻ってくるとこどもたちの表情も体温も少し高まっていたのが印象的でした。
29_ブックについて説明

なんと雙葉小の事後学習でブックを作ってくださいました!その一部をご紹介します。
田園調布雙葉小BOOK 4-1

田園調布雙葉小BOOK 21

田園調布雙葉小BOOK 18-1

 “とびラーさんと
今回、東京都美術館では「とびラーさん」が絵をしょうかいして下さりながらいっしょに、モネ展をまわりました。1枚の絵を15分くらいかけてじっくりと味わいます。遠くから見たり、近くから見たり、すわって見たり、色々な角度から見てみて、見る「場所」によって絵がかわって見えました。”

ぜひ、とびラーさんと味わった楽しみ方をご家族やお友達ともいっしょに楽しんでくれたなら嬉しいです。

プログラム: スペシャル・マンデー・コース | 投稿日: 2015年11月9日

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
E-mail: aiueno@museum-start.info

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