活動ブログ

平成28年度 あいうえのスペシャル

冬のあいうえのスペシャル

今年度さいごのMuseum Start あいうえののメンバー向けプログラム「あいうえのスペシャル」が、東京都美術館のアートスタディルームを舞台に開催されました。

年に3回開催される「あいうえのスペシャル」は、「Museum Start あいうえの」のプログラムのなかでも、過去のプログラムに参加したこどもや保護者を対象とするもので、ミュージアムをめぐるための拠点としてアートスタディルームを活用しながら、その場に居合わせたあいうえのメンバーやとびラー(アート・コミュニケータ)がともに活動する特別な一日プログラムです。

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第3回目の「あいうえのスペシャル」は、12月11日に開催されました。総勢282名の参加者を迎え、過去最大規模で行なわれた今回のプログラムでは、ミュージアムでの鑑賞体験をかきこむことのできる「ビビハドトカダブック」を用いた活動のほか、東京都美術館で開催中の「ゴッホとゴーギャン展」の作品の色づくりから生まれるオリジナルバッジの作成など、多彩な活動をおこないました。

天気にも恵まれたこの日は、プログラム開始とともに、多くの参加者がアートスタディルームにやってきました。まず参加者は、受付でスタッフに出迎えられると、「あいうえのスペシャルを楽しむヒント」がつまった会場マップや、「あいうえのスペシャル」の参加証をうけとり、特別な一日の活動をはじめます。

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参加者が手にするのは、会場のマップ。会場のマップには、あいうえのスペシャルの会場にある全てのコーナーと、それぞれのコーナーを活用するヒントがかき込まれています。「どんな風にあいうえのスペシャルで過ごしたらいいのかわからない」、「あいうえのスペシャルを存分にたのしみたい」という時に、このマップが参加者の活動デザインの助けとなります。

こちらは、上野公園に点在する文化施設の情報があつめられた「情報コーナー」。ここには、「Museum Start あいうえの」で活動するファミリーを応援する9館から提供されたチラシや、「あいうえのスペシャル」開催日当日に楽しめるイベントの情報が壁一面に掲示されています。

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これからミュージアムをめぐる参加者がその日に訪れてみたい文化施設を探すことはもちろん、すでにミュージアムをめぐった参加者が、ビビハドトカダブックの「冒険の記録」の作成に使えそうなチラシを集めたりすることも、「情報コーナー」ではできます。また、ここでは、今後出かけてみたい展覧会もチェックすることができるので、保護者の方がこどもと出かけてみたい場所を探す姿もみられました。

また、「あいうえのスペシャル」には、保護者がお茶を飲みながら過去の活動記録をみることのできる「あいうえのcafe」や、お弁当が食べられるスタジオといったスペースが設置されています。こういったフリースペースは、上野公園のミュージアムでの冒険を楽しむ拠点としてプログラムを利用してもらうための場となっています。

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上野公園のミュージアムにでかけたこどもたちは、「冒険の記録をつくるコーナー」で、ビビハドトカダブックにその日の体験を残します。アート・コミュニケータの「とびラー」や、保護者に見守られながら、真剣なまなざしで記録を書き入れるこどもたち。

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普段使い慣れているビビハドトカダブックも、とびラーとの対話を通じて体験を思い出しながら、見たものを確かめることにより、より一層体験を深め、記録という形に残すことができます。

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そうして、ここにしかない大切な記録がたくさん生まれました!

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ビビハドトカダブックを用いたコーナーは、ここにももうひとつ。こどもたちが自分の「ビビハドトカダブック」をカスタマイズして、より自分らしい愛着のわくようなブックにバージョンアップする「ビビハドトカダブックをバージョンアップするコーナー」です。

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使用する素材は、過去の「Museum Start あいうえの」のプログラムで使用した素材もふくめたいろいろな素材です。

このコーナーでは単にものをつくるだけでなく、素材や道具をじっくり目で見て、触れて、手を加えるプロセスを大切にしています。

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活動のなかでこどもたちは、自分なりに素材を選んで組み合わせ、ビビハドトカダブックのインデックス、ブックマークを作成しました。

このコーナーでは、造形活動だけでなく、活動を通じて「あいうえのスペシャル」で時間を過ごすなかで、活動を通して参加者のこどもやおとな、とびラーが出会いコミュニケーションが生まれる場面が多く見られました。そんな人と人が出会える体験を提供することも「Museum Start あいうえの」らしい活動デザインだといえます。

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ブックにミュージアムでの体験を記録として残したこどもたちは、この日に限りアートスタディルームに出現する「スペシャル・ビビットポイント」で、この日の活動の証となるオリジナル缶バッジを作成することができます。

今回、参加者は、東京都美術館で開催中の「ゴッホとゴーギャン展」にちなみ、「ゴッホの色&ゴーギャンの色を絵の具で表現したオリジナルバッジ」を作成しました。

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前回の「あいうえのスペシャル」では、同展覧会をテーマに「42色のゴッホ&ゴーギャンの色チップ」を使ってオリジナル缶バッジづくりを行ないましたが、今回は、絵の具を使って色を表現するワークショップとして内容をバージョンアップ。絵の具を混ぜ合わせながら色を表現することの楽しさを感じたり、作品に親しんだりしながら、ゴッホとゴーギャンの世界をより深く味わうための活動となっています。

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みんなが表現した色は、ゴッホとゴーギャンからインスピレーションを受けた世界にひとつだけの色。

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シートにぬった絵の具が乾いたら、チョキチョキと切って、できた6色のチップを「”冒険の証”台紙」の円の中に配置し、のりで張り合わせていきます。

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すると、ゴッホやゴーギャンの作品の色でできたバッジが完成です!

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こどもたちの手によって作り出された色は、どれもぬくもりを感じさせます。

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こうした、缶バッジづくりを通して絵のなかの色を深く鑑賞するプロセスは、作品の鑑賞体験を自分のものにしていくプロセスでもあります。「スペシャル・ビビットポイント」は、作品や展覧会、そしてミュージアムとこどもたちが接点を持つ大切な機会となることをねらった活動でもありました。

どのコーナーでも印象的だったのは、活動にとりくむこどもたちの姿でした。「あいうえのスペシャル」は、こどもたちが真剣に一つの活動に取り組む様子や、ふとした言葉に保護者やとびラーが耳を傾け、活動前後の変化を感じるようなプログラムでもあります。

あらゆる人が、「あいうえのスペシャル」というプログラムを拠点にして、再び集い、つながりながら、自分らしく上野公園のミュージアムでの活動を行なうヒントを手にして戻っていく。そんな人や場所がつながる活動のサイクルのなかで行なわれた本プログラムが、ひとりひとりの心に残るものであったことを願います。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

(Museum Start あいうえの プログラム・オフィサー 渡邊祐子)

 

プログラム: あいうえのスペシャル | 投稿日: 2016年12月21日

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
E-mail: aiueno@museum-start.info

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