活動ブログ

平成28年度 うえの!ふしぎ発見

うえの!ふしぎ発見:ゴッホ部 (2016.11.5)

11月5日(土)、あいうえのファミリー向けプログラム「うえの!ふしぎ発見:ゴッホ部」が行われました。東京国立博物館、東京都美術館を会場に実施した今回のテーマは「ゴッホ」。小中学生とその保護者計27名と共に、伴走役をつとめる「とびらプロジェクト」のアート・コミュニケータ(とびラー)16名が活動しました。今回はファミリープログラム初の夜間の開催。普段より静かな東京都美術館で「ゴッホとゴーギャン展」を観た後、東京国立博物館で浮世絵を鑑賞しました。

 

《1. はじめに》

外が暗くなり始めた17時に受付開始。こども同士、保護者同士、1チーム3〜6名の全8チームに分かれ、チームごとに他のメンバーやアート・コミュニケータ(以下、とびラー)と自己紹介を行いました。

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テーブルの上に置かれた「ゴッホとゴーギャン展」の展示作品から気に入った作品を一つ選び、その理由を添えて自己紹介します。

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保護者も楽しそうな様子。初対面のメンバーの緊張がほぐれ、活動への準備が整っていきます。

 

《2.「ゴッホとゴーギャン展」を鑑賞》

自己紹介の後は東京都美術館学芸員の稲庭さんがあいさつし今日の活動が始まりました。

これまで芸術家は様々なものから刺激を受け、それを生かして自身の創作を行ってきました。稲庭さんは「優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む」というパブロ・ピカソの言葉を紹介しながら、ゴッホが日本美術に関心を抱いたこと、特に浮世絵のもつ魅力を「盗ん」で自分の制作へ生かしてきたことをお話しました。

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左の浮世絵を観たゴッホは右の作品を残しています。

そして、今日は「ゴッホとゴーギャン展」の中から自分がアイディアを盗みたくなるほど気に入った作品を一つ見つけ、どの部分を盗みたくなるのかを書き留めようと提案しました。

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展示室の入り口でとびラーとこどもたちで美術館のルールを確認し、いざ展示室内へ。

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じっくりと作品と向き合っているようです。

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とびラーと共に、壁に書かれたゴッホの言葉にも注目しています。

さて、こどもたちが展示室へ行った頃、大人はプロジェクトルームに少し残ります。東京藝術大学准教授の伊藤さんよりこのプログラムの趣旨を説明し、その後展示室で「ゴッホゴーギャン展」を鑑賞。日常から離れて一人静かに絵を見る時間を楽しんでいただきました。


《3.鑑賞で気がついたことをまとめて、みんなで見合う》

こどもたちが展示室からアートスタディルームに戻ると、ノートにはそれぞれの感じた魅力がいくつも書き留められていました。自分が見つけた魅力を一枚の紙にまとめました。

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作品の周りに自分の感想を貼って、まとめていきます。

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好きな作品を自然に描き始める子も。その気持ちわかります。後日見事な模写を送ってくれました。

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新しく感想を書き加える姿も。展示室を出てから気づくこともあります。こどもととびラーの姿勢がそっくりです。

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出来上がった紙を見合ってみると、みんな、お互いが書いたものを一つ一つ読んでいます。一緒に展示室へ行っている間、他の人がどう感じたのか知ることができます。

 

《4.ちょっと休憩、 ミュージアム・スタート・パックのプレゼント》

みんなの感想を共有した後は小休憩。映像でMuseum Startあいうえのの活動を紹介し、「ミュージアム・スタート・パック」がこどもたちにプレゼントされました。ブックの活用方法の説明と共に、上野公園の9つのミュージアムをこれからどんどん冒険し、こどもたちと保護者の方もぜひ一緒にミュージアムの世界を楽しんでほしいことなどをお伝えしました。

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《5.いよいよ東京国立博物館へ》

さて、次は東京都美術館を出発し、お隣の東京国立博物館へ向かいます。

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あたりはもう真っ暗。東京都美術館もきれいにライトアップされています。

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東京国立博物館ではちょうどプロジェクションマッピングが行われており、建物に映し出された巨大な仏像に驚いたことも楽しい思い出です。

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東京国立博物館の博物館教育課長の小林さんに総合文化展のことを教えていただきます。

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ゴッホが関心をもっていた日本美術や浮世絵。ここでも集中して作品をみるこどもたちの姿が。

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ミュージアム・スタート・パックの中にあるビビハドトカダブックにさっそく書き込んでいます。


参加者の声を紹介します。

「絵をこんなに深く見たことがなかったので、『ぬすみたいこと』をさがしていたら、「どうしてここにこれがあるんだろう。」とか、「○○○って何だろう。」とか興味がわいてきた。」(こども)「次ももしあれば、3時間ぐらいやりたいです。」(こども)

「子どもは次の日も上野へ行きたいと言っていました。」(保護者)「私にとっても、当日のとびらラーさんのアドバイスは絵を鑑賞する上でとても参考になりました。このような方がいることは、アートへの距離を縮めてくれ、身近なものとしてもっと心や生活に密着するようになる助けとなるのではないでしょうか。」(保護者)

 

ゴッホの作品に加え、ゴッホが影響を受けた日本美術にまで迫った「うえの!ふしぎ発見:ゴッホ部」でのミュージアム・スタート。上野公園には博物館、美術館、動物園、図書館など様々な視点から世界を知ることのできる施設が集まっています。あいうえのの活動では、上野公園を冒険するこどもたちが、多様な不思議や楽しさを感じられる場を目指していきたいと思います。

(Museum Start あいうえの プログラム・オフィサー 松尾由子)

 

プログラム: うえの!ふしぎ発見 | 投稿日: 2016年11月6日

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
E-mail: aiueno@museum-start.info

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