活動ブログ

平成29年度 ミュージアム・トリップ

ミュージアム・トリップ:児童養護施設(2017.8.17)

2017年8月17日、あいうえのファミリープログラム「ミュージアム・トリップ」が行われました。

 

本年度3回目となる「ミュージアム・トリップ」とは、さまざまな状況にあるこどもたちにミュージアム・デビューの機会を提供するインクルーシヴ・プログラムです。経済的に困難な家庭の子どもを支援している団体や児童養護施設、海外にツールをもちカルチャー・ギャップなどの困難を抱える子どもを支援する団体など、各分野の専門機関と連携して実施しています。今回は都内にある児童養護施設が参加しました。

 

5名の男の子たち(未就学児2名、小学生2名、中学生1名)が早起きして上野公園まで来てくれました。彼らを迎えるアート・コミュニケーター(以下、とびラー)4名と共に活動しました。

 

それでは、当日の様子をご紹介します。

 

【あいさつ】

東京都美術館の正門前でとびラーと共に、こどもたちをお迎えしました。そこからみんなでアートスタディルームに移動し、身支度を整えてから活動開始です。

 

東京藝術大学の鈴木智香子さんから、今日の活動について説明があります。

「今日は2つのミュージアムのコレクションをよく見てみよう!」

 

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展示室に行く前に、これから見に行く2つのミュージアムでのコレクションの楽しさや展示の面白さを発見できるよう、みんなで「キュッパのはくぶつかん」という絵本の読み聞かせ動画を見ます。

 

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「キュッパ」は、ものを集めるのが大好きな丸太の男の子。森で拾って集めた自分のコレクションをもとに、自分の博物館を開くストーリーの絵本です。

KUBBE(キュッパ)の公式サイト

 

全員展示室へ行く気分が高まったところで、いよいよ一つ目の活動をしに、「ボストン美術館の至宝展」(以下、ボストン展)へ移動します。

 

【ボストン展へ!】

展示室では、こどもととびラーが二人一組のペアになり、ペアで展示室を回りながら感じたことを話す時間と、気になる作品をじっくり見ながら「とびらボード」を使ってスケッチする時間の2つを過ごしました。

 

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エジプト、中国、日本、フランス、アメリカといったさまざまな国の美術作品が並んだ展覧会で、事前に選んだ作品だけをじっくりスケッチするこどももいれば、仲間の作品を探し回りながら展示室をめぐるなど、それぞれが自分なりのミュージアムの時間を過ごしていました。

 

展示室を出て昼食に向かう途中、1階の佐藤慶太郎記念アートラウンジで東京都美術館の今と昔の模型を見ました。こどもたちは今と昔で色んな違いがあることにたくさん気がつき、しばしば外の建物と模型を見比べながら、東京都美術館に親しんでいました。

 

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昼食は東京都美術館1階のアートカフェにて! それぞれ食べたいメニューを注文して、とびラーと一緒に時間を過ごしました。

 

【午後の活動:スタート!】

 

昼食を食べたら、次の行き先である国立科学博物館(以下:科博)での活動について智香子さんがお話します。

 

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科博で見に行くのは動物の剥製コレクションと恐竜の骨のコレクションです。その中で自分のお気に入りのものを探しに行きます。

 

いよいよ、2つ目の行き先:国立科学博物館へ!

 

【地球館:ヨシモトコレクションへ!】

 

 

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とても広い国立科学博物館の中でも、今日は地下1階の動物の剥製がある展示室と、3階の恐竜の骨がある展示室に各ペアで見て回ります。

 

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「ミュージアム・スタート あいうえの」がオススメする場所のひとつ、屋上ハーブガーデンを探検するペアも。

 

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こどもたちはヨシモトコレクションの中で気になるものを見つけると、iPadで撮影し記録をしていきます。粘り強く展示物を見つめ、「この角度だ!」とベストショットを収めようとするこどももいました。

 

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ボストン美術館展に展示されていた作品とは異なる剥製や骨のコレクションに、「思っていたより大きい!」「知らない動物がいる」と、こどもたちは新たに感じたことをとびラーと共有します。

 

【今日1日をふりかえる:冒険の記録づくり】

再びアートスタディルームに戻ると、参加したこどもたちへ「ミュージアム・スタート・パック」が渡されました。

 

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このパックには、上野公園のミュージアムを楽しむためのヒントやツールがたくさんつまっています。その中に入っている重要アイテム「冒険ノート」を使って、今日の1日について記録しました。

 

ボストン展でスケッチしたものや、ヨシモトコレクションで撮影した写真、チラシを切り貼りしたり、そのときに感じたことや発見したことを改めて言葉にすることで、真っ白だったページがこどもたちの見た世界で彩られていきました。

 

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最後に、「ミュージアム・スタート・パック」のもう1つ大事なアイテムであるオリジナルバッジを集める方法も聞きました。その方法とは、各館にある「ビビットポイント」で呪文を唱えること。みんなで東京都美術館のビビットポイントまで行き、ひとりずつ呪文を唱えてバッジを手に入れることができました。

 

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最初に出会った東京都美術館の正門でお別れをして、今日の活動は終了です。帰り際は少し寂しくなってしまったようで、今日見た展示について、まだ話足りていないことをとびラーとぽつぽつ話している姿が印象的でした。

 

また上野公園で再会できる日を楽しみにしています!

 

 

藤原日菜子(東京都美術館 アート・コミュニケーション係 インターン)

プログラム: ミュージアム・トリップ | 投稿日: 2017年8月17日

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
E-mail: aiueno@museum-start.info

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