活動ブログ

2017(平成29)年度 スペシャル・マンデー・コース

スペシャル・マンデー・コース:江戸川区立南小岩第二小学校3年(2018.2.13)

午後の日差しが降り注ぎ少し寒さがやわらいだ、2月の上野公園。

2018年2月13日(火)のこの日、今年度最後の「スペシャル・マンデー・コース(学校向けプログラム)」が行われました。

「スペシャル・マンデー・コース」とは、休室日(月曜日)に学校のために特別に開室し、ゆったりとした環境の中でこどもたちが本物の作品と出会い、アート・コミュニケータ(愛称:とびラー)と共に対話をしながら鑑賞する特別なプログラムです。

参加したのは、全部で3校。保育園の年長のみなさんと足立区と江戸川区の2つの小学校からやってきた3年生のみなさんです。本ブログではそのうちの1校の様子について紹介します。

 

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江戸川区立南小岩第二小学校3年生 

(児童 79人 引率4人 とびラー20人)

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 《全体挨拶》

 貸切バスで来館したこどもたち。初めて出かける美術館に興奮気味の様子。それだからこそ、美術館をとても楽しみにしてくれているようでした。

東京都美術館のアートスタディルームに集合して、最初にご挨拶。

「上野公園にようこそ!今日は美術館で、本物の作品を見に行こう。」

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 《とびラーと挨拶》

全体での挨拶を終えたあとは、グループごとになって展示室へ移動します。

各グループ、こどもたち5〜6名にとびラーが1〜2名付いて、こどもたちと一緒に作品を鑑賞します。
とびラーのみなさんは、美術館の楽しみ方をたくさん知っている大人たち。

とびラーの中には、学校の先生をしていた方もいれば、主婦の方、学生さん、あるいは別のお仕事をしながら活動している人たちもいます。こどもたちからすると、親とも違う、学校の先生とも違う、初めて会う大人たちです。

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先生とも相談し、こどもたちととびラーの距離をなるべく近づけられるように、事前に各班のとびラーの名前を伝えていました。
とびラーたちがこどもたちに自己紹介をしようとすると・・・

「知ってる!はまのさんでしょ!」
自分の名前を知ってくれていたとびラーはとても嬉しかったようです。

これから一緒に活動する仲間を知ったところで、いよいよ展示室の中に入ります。

 

 《展示室散歩》

展示室の中に入ると「うわ、部屋の中が暗い・・・」と声をひそめるこどもたち。
展示室の雰囲気を感じながらゆっくりと入っていきます。

最初に、この展示室の雰囲気に慣れるために、まずはグループのみんなで展示室の中を”お散歩”します。

 

 

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この時間で、「本物の作品はこんなに大きいんだ!」「壁の色が階ごとに変わる!」など、初めて入った美術館についての反応がたくさん生まれます。

とびラーたちは、こどもたちが発する反応をすかさずキャッチし、こどもたちの温度感をどんどん高めます。

 

 《グループ鑑賞の時間》

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ぐるっと展示室全体をめぐったあとは、グループで一つの作品を見る時間です。

先ほどは歩きながら作品を見る時間でしたが、今度は止まってじっくりと作品を眺めます。

話し始める前に、こどもたちは「言葉シート」を使って、一人で見たときに気づいたことを短い言葉(キーワード)にして書き留めていました。

いきなり話し出すのではなく、少し集中する時間を持つことで落ち着いてグループ鑑賞の時間に入ることができたようです。

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「作品の中でどんなことが起こっているでしょうか?一人ずつ話してね」と尋ねると、こどもたちは次々と手を挙げて、気づいたことを言葉にしてくれました。

とびラーはこどもたちの発言を聞きながら、全員で共有できるように指し示したり、他の言葉で言い換えたりしながら、「みんなで見る」体験を深めていきます。

 

 

 《ひとりの時間》

 

グループで一つの作品を見たあとは、今度は「ひとり」になって自分が見たい作品を見に行く時間です。

こどもたちは「つぶやきシート」と会場マップがセットになったボードを提げて、展示室をひとりでめぐります。一人になることに少し不安に思いながらも、一生懸命作品を探し出すこどもたち。

作品の前に立ったら、先ほどまでみんなで話していたように、自己と作品との対話をはじめます。

「どんなことが起こっているかな?」「なんであの人はあんなことをしているんだろう?」など、思いを巡らせながら、じっと作品を見つめます。

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その場で「つぶやきシート」に書いておくと、そのときに感じたことを忘れずに記録することができます。

この「ひとりの時間」は、「プチ・美術館デビュー」です。次に美術館に出かけたときにも、自分一人で作品を見る楽しみ方を体験できることがポイントです。

 

同じ作品のところに集まった友達同士でも、それぞれじっと作品に見入っていました。

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 《最後に》

展示室から戻ると、先ほどまで座っていた椅子の上に布製のバッグが置かれていました。中身を取り出すと、2冊のノートが綴じられた緑色のバインダーが入っています。

これは一体何かというと・・・最後に説明があります。

「またミュージアムに来たときに必要な大事な道具『ミュージアム・スタート・パック』です!

ぜひ、さっき美術館で見つけたことや感じたことを忘れずに記録したように、『ミュージアム・スタート・パック』に入っている「冒険ノート」を使ってたくさん書いてください!

『ミュージアム・スタート・パック』を持ったみなさんだけがもらえる、オリジナルバッジもあるよ。」

 

最後に、「美術館はどうでしたか?」と尋ねると、「楽しかった!」と大きな声で答えてくれました。

地域に美術館がないため、こどもたちに本物の作品を見せる機会をつくりたい、という理由で今回担当の先生が申し込んでくださいました。学校でのその後の様子を先生に尋ねると、「春休みに家族で出かけたい!」と言っている児童もいます、と教えていただきました。

この体験をきっかけに、たくさんのミュージアムが集まる上野公園に、また足を運んでくれることを願っています。

 

 

鈴木智香子
Museum Start あいうえのプログラムオフィサー/東京藝術大学 美術学部 特任助手

プログラム: スペシャル・マンデー・コース | 投稿日: 2018年2月13日

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
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