活動ブログ

2017(平成29)年度 あいうえの日和

45分でミュージアム冒険のコツを伝授!あいうえの日和(2018.3.17-18)

今年度最後の「あいうえの日和」が3月17日(土)、18日(日)の週末に全4回、開催されました。「あいうえの日和」は、45分間でミュージアム冒険のコツをマスターするファミリー向けプログラム。25組×4回で、100組200名のこどもと保護者が参加しました。きょうは、こどもだけでなく、保護者も一緒にミュージアム・デビューをする日です。
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45分間でぎゅっと密度高く、上野公園に集まる9つのミュージアムについてや、そこでのミュージアム冒険の魅力を伝えるために、このプログラムには「あいうえの」だからこその“モノ”と“人”の存在があります。
“モノ”は「ミュージアム・スタート・パック」、
“人”は「アート・コミュニケータ(愛称:とびラー)」です。

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参加者全員に、上野公園の9つのミュージアム冒険が楽しくなるオリジナルツール「ミュージアム・スタート・パック」をプレゼント。プログラムを通してこのパックの使い方を完全マスターできるよう、「あいうえの日和」は構成されています。
①ミュージアム冒険の道具「ミュージアム・スタート・パック」を入手し、

②その使い方を学び、

③プログラム後にこの道具を使って上野公園のミュージアムで各々が冒険をはじめる、

ということを応援する、まさにミュージアム・スタートを応援するプログラムです。

そんなはじまりを応援するのは、あいうえの運営チームのスタッフ(東京都美術館の学芸員や東京藝術大学の研究員)だけではありません。ミュージアムの楽しみかたをよく知っている大人たち「アート・コミュニケータ(愛称:とびラー)」も、参加者のミュージアム・スタートを一緒に応援します。(とびラーは、東京都美術館×東京芸術大学「とびらプロジェクト」に属する様々なバックグラウンドを持つ大人たちです)
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プログラムではまず、Museum Start あいうえのの動画を上映し、上野公園に集まる9つのミュージアムがどんなところかを紹介します。
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恩賜上野動物園や国立科学博物館など、こどもたちに馴染みのあるミュージアムが登場するので、行ったことのない初めて聞く美術館の名前にも、“なんとなく行けそうな場所”としてこどもたちは関心を持って捉えてくれているように見えます。

 

つづいて、手元の「ミュージアム・スタート・パック」の中から緑のバインダーを取り出し、冊子のページを順にめくりながら、冒険に行く前に読むところ→冒険にいったら注目するポイント→冒険後に発見をまとめるところ、など、どんな風にこの冒険の道具を活用すると、ミュージアム冒険が楽しくなるかを伝えていきます。
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一連の説明が済んだら、では実際にこの冒険の道具「ミュージアム・スタート・パック」を使ったミュージアム冒険を少しだけ体験してみましょう〜、ということで、こどもたちは会場の壁面に貼られた作品画像(東京都美術館でこの日開催されていた展覧会「ブリューゲル展」の作品画像)から、気になる作品、これだ、と思う1点を選んでみました。
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「選ぶ」という行為の体験です。
たくさんの作品がある中で、これが気になる・この作品をよく見たい、と、自分がこれだ、と感じる作品を選び、見つけ出す力は、ミュージアム冒険を楽しむ際にとても役立つ力となります。

同時に保護者の方々にも、「全部見ようとよくばらないで…」「端から順番に見るのではなく、こどもと一緒に展示室内を行きつ戻りつ歩きながら、自分のお気に入りの1点を見つける気持ちで鑑賞してみてください」と、こどもと一緒にミュージアム冒険を楽しむコツを伝えていきます。
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自分の1作品を選べたこどもは、席に戻って、手元のミュージアム・スタート・パックの中にある“冒険ノート”に、選んだ理由や気になった理由をメモしたり、ブリューゲル展の展覧会チラシから作品画像を切り出してノートに貼り付けたり、図録をみながらスケッチしたり。

_MG_0974_sこの時間はアート・コミュニケータも様々な声掛けを行います。「この作品のどんなところが気になったの?」「なるほど〜、どこからそう思ったの?」「すごいところに気がついたんだね、ぜひノートに書いておいてね」
こどもの声に耳を傾け、こどもの自らの気付きや発見を丁寧にキャッチし、そこから対話を紡ぎ、既存の知識を教え込むのではなく、こどもの発見から共感的に学び合う。あいうえのが大切にする大人とこどものフラットな学び合いを、アート・コミュニケータは、ここでこどもと保護者とを交えながら体現していきます。

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保護者がこどもたちの最高の冒険のパートナーになっていくために。
わたしたちはこどもたちのミュージアム体験のみならず、こどもの隣にいる保護者にもミュージアム冒険を楽しんでもらおうと、プログラムを通して想いを届けています。

我が子が、親でも先生でもない大人アート・コミュニケータと関わり合う姿を間近で見ながら、保護者の方も「どうしてこの作品を選んだの?」「どんなところが気になったの?」と問いかけたり、こどもの冒険ノートを興味津々に覗き込んだり。

はじめは、「はい、ここに作品タイトルを書いて」「展覧会名も書いておきなさいね」「作家名もね」と、既にある情報や知識をこどもに書かせようと声掛けをする保護者の方も結構いらっしゃるのですが、アート・コミュニケータがこどもたちの発見を引き出しながら対話を紡いでいく場を共に経験しながら、保護者自身もこどもの冒険のパートナーとしてミュージアム冒険をはじめる準備をしているように思われます。

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プログラムでは、隣に座った親子が顔を寄せ合って作品について意見を互いに交換したり、こどもの冒険ノートを一緒に覗き込んで指を指しながら楽しそうに話していたり、作品を介してこどもと保護者が関わり合い、共に冒険をはじめようとしている姿があちらこちらに見られます。
まさにファミリーでミュージアム・スタートです。

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以下、いくつか冒険ノートのご紹介です。

へんなさかながいた

まえがどっちかわかんない

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虫の中になんでこうもりがいるの?

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気になった理由

・動物がいろいろな行動をとっているから、おもしろそうだと思った

おもしろい発見!

・ライオンは、おこっている

・ヒョウは、体をなめて、きれいにしている

・人間がくつろいでいる

・これは、リスかな?!

・とおくにしかがいる

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3月17日、18日の2日間で、ちょうど100組のファミリーがミュージアム・スタート!ミュージアム・スタート・パックの使い方をマスターし、じゃあ今日はこれからどこに行く?と、保護者とこどもが共にミュージアム冒険をはじめようとしている100の姿。

最後に、中学生・高校生になっても継続的にミュージアム冒険を続けられるように末長くサポートする「あいうえのメンバーシップ」を案内し、「さあ冒険へ。いってらっしゃい!」と送り出しました。


 

長尾朋子|東京藝術大学美術学部特任助手、Museum Start あいうえのプログラムオフィサー

プログラム: あいうえの日和 | 投稿日: 2018年3月18日

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
E-mail: aiueno@museum-start.info

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