活動ブログ

2017(平成29)年度 平日開館コース

平日開館コース:品川女子学院 中学1年生(2017.12.19)

2017年12月19日(火)の午後、Museum Start あいうえのの学校向けプログラムが行われ、品川女子学院の中学1年生13名と引率の先生1名が東京都美術館を訪れました。
当日は校外学習で、生徒たちがいくつかの行き先候補から各自選択した施設に出かけて学習する日。東京都美術館を選択した13名の生徒たちは、特別展「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」を鑑賞しました。

東京都美術館の目印でもある、正門前の大きな銀色の玉(野外彫刻:井上武吉『my sky hole 85-2 光と影』)のそばに集合。
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その後、アートスタディルームに移動し、荷物などを置いて身軽になると、鑑賞前の気持ちの準備をします。

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今日のプログラムでは、「とびらプロジェクト」のアート・コミュニケータ(愛称:とびラー)6名も一緒に活動します。生徒3~4名&アートコミュニケータ1~2名のチーム編成となり、チームごとにまずは自己紹介タイム。

生徒たちは、学校での事前学習で、貸出し鑑賞ボックスの作品カードを使って、それぞれの「気になる作品・見てみたい作品」を選んできています。自己紹介では、名前だけでなく、自分が選んだ作品も紹介します。

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その後、これから見る展覧会「ゴッホ展」について、東京都美術館の学芸員稲庭彩和子さんが話をしました。展覧会ジュニアガイドを使って、「大の日本ファン」だった作家ゴッホが、日本美術(浮世絵)に大きな関心を持ち、そこから自身の作品づくりのアイデアを得るなど、日本美術に刺激を得ていたことが紹介されました。

あわせて、偉人が残した言葉も紹介され、新しいものの創造は、完全にまっさらなところに生まれるのではなく、先達のものをいかに学び、それを真似るのではなくそこから“盗む”ことで生まれてきたということも紹介。

「よい芸術家は真似をする。偉大な芸術家は盗む」(パブロ・ピカソ)/「商工業の世界では誰もが盗む。私もずいぶん盗んだものだ。肝心なのはいかに盗むかである」(トーマス・エジソン)

自分が「いいな!」「好き」と感じることを大切に、そこから“盗む”気持ちで鑑賞してきてほしいということを伝えました。

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そして展示室へ。まずは少人数チームでの鑑賞です。アート・コミュニケータが伴走し、会期末で少し混みあう展示室でも充実した鑑賞ができるようプログラムをデザインしています。
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チーム鑑賞では、ゴッホの作品と、その作品の制作にあたってゴッホが影響を受けた日本の浮世絵とを比較しながら鑑賞しました。

ゴッホの作品を鑑賞するときには、自分が いいな!と思ったところを、
浮世絵を鑑賞するときには、ゴッホがいいな!と思ったであろうところを、
それぞれ探して、各自の注目ポイントを見つけながら鑑賞しました。見つかったら手元のシートにメモして、チーム内でシェア。

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続いて個別鑑賞の時間です。事前学習で選んできた作品を丁寧に鑑賞します。
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30分弱の個別鑑賞の後、アートスタディルームに戻りました。生徒たちの手元には、たくさんの気づきが書かれたシートや付箋。
それらを切り貼りして、ミュージアム体験を記録する「ミュージアム・スタート・パック」の冒険ノートにまとめました。
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伴走したアート・コミュニケータが「そんな見方があるんだ」「こんなに真剣に作品に向き合うんだ」と感動するほどに、作品に集中し、たくさんの発見をして鑑賞した生徒たち。冒険ノートにも、発見が丁寧に記されていました。

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最後に、東京都美術館のミュージアム冒険した証として、東京都美術館のアートラウンジのカウンターで、あいうえのオリジナルバッジをもらって、美術館を後にしました。

後日、引率の先生より、「生徒たちの良い経験になりましたし、私自身も普段の生活では覗けない生徒たちの様子や感性をみることができ、とても充実した時間でした。素敵な出会いに感謝です。」とのメッセージをいただきました。
作品との出会い、人との出会い、ミュージアムとの出会いをデザインし、共に学び合うミュージアムを軸としたコミュニティ形成を目指すプロジェクトチームとして、今回のプログラムを「出会い」と捉えてくださった先生の言葉が嬉しく、「はじまりのデザイン」(ミュージアム・スタート、出会いのデザイン)だけでなく、そこから紡がれ始める「つながりのデザイン」についても、注力していきたいと感じました。

長尾朋子
東京藝術大学 美術学部 特任助手/Museum Start あいうえのプログラムオフィサー

プログラム: 平日開館コース | 投稿日: 2017年12月20日

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
E-mail: aiueno@museum-start.info

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