活動ブログ

2018(平成30)年度 うえのウェルカムコース

うえのウェルカムコース:荒川区立第二日暮里小学校(2018.9.14)

9月14日(金)学校向けプログラム「うえのウェルカムコース」に、荒川区立第二日暮里小学校の5、6年生60名が参加しました。東京都美術館で開催の 「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」を鑑賞しました。

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アートスタディルームに到着するとさっそくプログラムが始まります。

まずはじめに、東京藝術大学 特任助手 山﨑さんから「Museum Start あいうえの」についてのお話がありました。

上野公園と学校の距離が近いこともあり、上野公園に親しみを持っているこどもたちも多く、「来たことある人?」の問いにかけに「はい!」とたくさんの手が上がりました。家族と一緒に、友達と、それぞれ楽しんでいるようです。

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次におべんとう展についてお話がありました。
今回鑑賞する『BENTO おべんとう展』は、古い時代の資料から、今を生きている現代作家による現代美術の作品までが展示されている展覧会です。
8人の現代作家が、「お弁当」をテーマにそれぞれの観点から作品をつくりました。

「『BENTO おべんとう展』は、触ったりにおいをかいだり音を聞いたりして、五感を使って鑑賞することができる展覧会です。
今回は、見るだけじゃなくて体験することができる、現代美術ならではの在り方についても感じ取ってもらえたらと思います。」

と東京都美術館の山家さんからお話がありました。

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スライドを見ながら今回出会う現代美術への期待も膨らみ、いよいよ展示室へ。
今回のプログラムでは14~15人のグループで展示室をめぐります。

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【ギャラリーB】には、昔日本で使われていたお弁当箱や世界各国のお弁当箱が並んでいます。

「これ、さっきみたやつだよね?」とスライドの中で紹介されたお弁当箱を見つけると、グループのメンバーも展示ケースに集まり、じっくりと鑑賞をしました。

「つくりが複雑だ」「木でできていて、昔のおべんとう箱の方がしっかりしている。値段も高そう。」「今のはプラスチックが多いよね」と、実物を見て気づいたことを共有し合いました。

見慣れないユニークな形の世界のおべんとう箱も、「どう使うんだろう」「何をいれるんだろう」と想像しながら鑑賞しました。

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【ギャラリーA】ではお弁当の精霊の声を聴くことができる「精霊フォン」を持って、マライエ・フォーゲルサングさんの参加体験型作品《intangible bento》を鑑賞します。

美術館を訪れる前、学校での事前学習で本作品を扱ったようで、この作品をとても楽しみにしていたこどもたち。

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「お弁当の精霊さんがみつからないよ」など、リボンの森の中を巡り、精霊たちの姿を探しながら作品を楽しんでいました。
「ここの精霊さんのお話、すごく感動しました」と教えてくれたこどもも。精霊たちのメッセージを一人一人が受け止め、自分の価値観で解釈している姿が印象的でした。

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【ギャラリーC】の小山田徹さんの《お父ちゃん弁当》では、娘が描いたおべんとうの指示書と実際にアーティスト自身が作ったお弁当の写真が並べて展示してあります。
こどもたちは、ひとつひとつじっくりと見比べながら鑑賞していました。

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また、展示室ではルーレットを回して出たテーマをもとにおべんとうの指示書を描く体験をすることができます。
あるこどもは、指示書を書きながら「おばあちゃんにあげるおべんとうを描いている。」と教えてくれました。ルーレットを回してみたところ「たいせつなひとへ」というマスにとまったそうです。
この作品を通して、おべんとうを自由にデザインする楽しさや、誰かのためにつくるという一面を、体感しているようでした。

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お弁当箱の蓋を開けると映像が始まる森内康博さんの作品《Making of BENTO》は、一人が見ているとまわりにもこどもたちが集まり、みんなで鑑賞をする様子がみられました。同世代のこどもたちが作った映像作品ということもあり、真剣に(時に笑いもあり)作品を鑑賞していました。

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北澤 潤さんが手がけた《FRAGMENTS PASSAGE -おすそわけ横丁》は、お弁当を分け合う「おすそわけ」に着目し、モノや人の行き交いを通して新たなつながりがうまれる場を創造していく参加型の作品です。
横丁内の“市場”と呼ばれる場所には「おすそわけ」をされて集まったモノが並べられています。まるで異国の市場に来たような空間と、そこに並べられたたくさんのおすそわけにこどもたちは興味津々でした。

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展覧会をすべて見終えたところで再びアートスタディルームへ戻ってきます。
ここで、ミュージアムデビューを果たしたこどもたちへ、あいうえののオリジナル教材 「ミュージアム・スタート・パック」をプレゼント。

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上野公園にある9つのミュージアムには『ビビットポイント』が設置されています。そこで秘密の呪文を唱えるとオリジナル缶バッチを集めることができ、これをきっかけに何度でもミュージアムを楽しむことができます。

この秘密の呪文、「ビビハドトカダブ」を第二日暮里小学校の皆さんは学校で練習してきてくれたとのこと。
「せーーの」の掛け声のあと、「ビビハドトカダブ!」と、呪文をバシッときめてくれました。息もぴったりです。

ひとつめの缶バッチを手に入れたところで今日のプログラムは終了です。

「BENTO おべんとう展」を通して、見て、体験する、参加体験型の現代美術を少しでも身近に感じてもらえたらうれしく思います。

ミュージアム・スタート・パックを持ってまたぜひ上野に来てください!

 


 

大塚菜々美|東京都美術館 アート・コミュニケーション係 インターン

 

プログラム: うえのウェルカムコース | 投稿日: 2018年9月14日

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
E-mail: aiueno@museum-start.info

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