活動ブログ

2018(平成30)年度 スペシャル・マンデー・コース

スペシャル・マンデー・コース:目黒区立月光原小学校(2018.11.19)

11月19日(月)、学校向けプログラム「スペシャル・マンデー・コース」に目黒区立月光原小学校の4年生45名が来館しました。

「スペシャル・マンデー・コース」とは、展覧会の休室日(月曜日)に学校のため、特別に開室し、ゆったりとした環境の中でこどもたちが本物の作品と出会い、アート・コミュニケータ(愛称:とびラー)と共に対話をしながら作品を鑑賞する特別なプログラムです。

本日参加したのは、全部で3校。目黒区の小学校4年生と港区の小学校6年生、江戸川区の特別支援学校高等部の3年生の皆さんです。このブログではそのうちの1校の様子について紹介します。

 

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目黒区立月光原小学校4年生 

(児童 45人 引率教員4人 とびラー24人)

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【全体あいさつ】

こどもたちは貸し切りバスで上野公園に到着します。
この日美術館は休館日。今日は特別なスペシャル・マンデー!
警備員の方が参加するこどもたちのために特別に門を開けてくれました。

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プログラムに参加するこどもたちだけの貸し切り状態の
いつもと違う、少し静かな美術館にワクワクしている様子でした。

東京都美術館のアートスタディルームに集合して全体であいさつをします。

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今日こどもたちが鑑賞するのは「ムンク展―共鳴する魂の叫び」です。

「飾ってある作品をじろじろよーく見てください。今日はひとりで見る時間もあります。その時には作品とたくさんお話してきてくださいね。」と東京都美術館 学芸員 河野さんからお話がありました。

全体のあいさつでは学校でもお話してもらった展示室の約束をもう一度みんなで確認します。

そして、今日はとびラー(アート・コミュニケータ)たちとの出会いもあります。
とびラーのみなさんは、美術館の楽しみ方をたくさん知っている大人たち。
各グループ、こどもたち4~5人グループに、とびラーが2~3人がついて一緒に展示室を巡ります。

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とびラーの紹介を終えるといよいよ展示室へ出発!
とびラーに続いて美術館の中にあるカラフルな階段をぐるぐるぐる…
美術館の建物や雰囲気にこどもたちの気持ちも高まります。

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【展示室散歩】

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展示室に到着し、最初の活動はグループでの「展示室散歩」。どこにどんな絵があるのか、壁の色や明るさの変化などを話しながら展示室をゆっくりと歩いてまわります。

ここでとびラ―たちはこどもたちの小さなつぶやきを拾いながら、グループで話しやすい和やかな雰囲気を作り出していきます。

展示室に入り、少し緊張気味だったこどもたちも段々と気持ちがほぐれていきます。

 

【グループ鑑賞】

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展示室を一通り見て回ると、グループ鑑賞が始まります。
みんなでひとつの作品をじっくりと見る時間です。

「作品のなかでどんなことが起きているでしょうか?気が付いたことがある人は教えてね。」
というとびラーの問いかけに、こどもたちからは次々と作品についての気づきや発見がありました。

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「後ろにあるのは海で茶色のところは砂じゃないかなと思いました。」

「私は岩だと思った。少し色が濃いから。」

「柔らかそうだから土じゃないかなと私は思う。」

あるグループでは、画面の同じ部分でもそれぞれが違う捉え方をしているようでした。
でも、展示室散歩のときに出来上がった和やかな雰囲気の中で、こどもたちは自分の目で見て思ったことを素直に口に出すことができます。

自分の感じ取ったことを大切に、相手が感じ取ったことも大切にしている姿が他の多くのグループでも見ることができました。

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「ちょっと離れてみてみようか。」
じっと近くで見ていた絵を少し離れて遠くから見てみると、新しい発見がありました。
とびラーは美術館での楽しみ方をたくさん教えてくれます。

 

【ひとりの時間】

グループのメンバーで、鑑賞をしながらたくさんお話をした後は、ひとりになって今度は自分と作品との対話の時間になります。

こどもたちは「つぶやきシート」と会場マップがセットになったボードを提げて、展示室をひとりでめぐります。「つぶやきシート」はその時に感じ取ったことを書き留めておき、見返して思い出せるように記録することができます。

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自分のペースでじっくりひとつの作品に向き合うことができるのは、スペシャル・マンデーだからこそできること。こどもたちは気になる作品を見つけると、作品をじっと見つめて、熱心にシートを書き込んでいました。

 

【最後のあいさつ】

展示室での活動の時間はあっという間に過ぎてしまいます。アートスタディルームに戻ってくると最後のあいさつです。

「作品とたくさんおしゃべりできたかな?おしゃべりできたよって人?」

の問いかけには元気よく「はーい!」というお返事が。
ひとりひとりが作品との対話を楽しめたようです。

そんな素敵な美術館体験ができたこどもたちへ最後に贈り物が。
それは、これから何度でも上野公園に来てミュージアムを楽しむことができるようになる冒険の道具:『ミュージアム・スタート・パック』です!

『ミュージアム・スタート・パック』に入っている「冒険ノート」には今日「つぶやきシート」に書いたような、自分の感じ取ったことをたくさん書いて記録しておくことができます。

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また、「冒険ノート」に加えて、上野公園の9つの文化施設について紹介しているガイドブック「ビビハドトカダブック」、キラキラシール付きのバインダーに「あいうえのバッジ」、持ち運びに便利な布製のバックがセットになっています。

さらに、上野公園にある9つのミュージアムには『ビビットポイント』が設置されており、そこで秘密の呪文を唱えるとオリジナル缶バッジを集めることができます。秘密の呪文は「ミュージアム・スタート・パック」に隠されていています。

とびラーやグループでの対話だけでなく、ひとりの時間で作品との対話も楽しむことができた月光原小学校のみなさん、『ミュージアム・スタート・パック』と上野公園にあるさまざまの施設をめぐって、様々な対話をこれからも楽しんでください!

 


 

大塚菜々美|東京都美術館 アート・コミュニケーション係 インターン

東京学芸大学大学院 教育学研究科 美術教育専攻在籍。長野県出身。19世紀後半から20世紀前半のイギリスのブックイラストレーションを研究。美術館教育や地方美術館の教育普及活動に関心がある。
あいうえのに一言!”参加者の皆さんのミュージアムスタートが素敵な体験になるよう、サポートします!”

プログラム: スペシャル・マンデー・コース | 投稿日: 2018年11月19日

主催/東京都、東京都美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学

共催/上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、
国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、
東京文化会館(五十音順)

お問い合わせ:Museum Start あいうえの 運営チーム(東京都美術館×東京藝術大学)
Tel: 03-3823-6921(東京都美術館 代表番号)
Fax: 03-3823-6920
E-mail: aiueno@museum-start.info

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