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2019年度 スペシャル・マンデー・コース

スペシャル・マンデー・コース@コートールド美術館展 魅惑の印象派
豊島区立朋有小学校4年(2019.12.9)

12月9日(月)、学校向けプログラム「スペシャル・マンデー・コース」が行われました。赤や黄に色づいた上野公園の木々を通り抜け、元気よくやってきたのは、豊島区立朋有小学校4年生のみなさんです。

「スペシャル・マンデー・コース」とは、展覧会の休室日に学校のために特別に開室し、ゆったりとした環境の中でこどもたちが本物の作品と出会い、アート・コミュニケータ(愛称:とびラー)とともに対話をしながら鑑賞する特別なプログラムです。

朋有小の児童62名、引率の先生5名をお迎えして行われました。
この日の様子を、「Museum Start あいうえの」アシスタントの浜岡聖がお伝えします。

 

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豊島区立朋有小学校 4年生

(児童62名 引率教員5名 とびラー20名)

 

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〈バス到着から美術館へ〉

こどもたちは貸切バスを上野公園の広場で降りると、東京都美術館の東門を通って元気よくやってきました。

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見頃を迎えた銀杏の木をくぐりぬけ、予定時間よりも少し早めに美術館のホワイエに到着しました。

 

〈最初のあいさつ〉

「東京都美術館へようこそ!」

こどもたちを今か今かと待ちかまえていたのは、東京藝術大学特任助手の鈴木智香子さんと、今日一緒に活動する20名の「とびラー」たちです。

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今日はとびラーと一緒に、『コートールド美術館展 魅惑の印象派』(2019年9月10日~12月15日)を鑑賞します。

 

最初に鈴木さんから、今日の活動のポイントや、美術館での過ごし方についてお話がありました。

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作品を「じっくり見よう」、気づいたことや感じたことを「たくさん話そう」、友達の話も「よく聞こう」。

どれも作品との出会いを豊かにする上で大切なポイントです。

 

お話を真剣に聞くこどもたちの手には、たくさん書き込まれた「しおり」が握られています。

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学校で事前学習を通して、今日の活動への意欲を高めてきてくれたこどもたち。

ときおり開いて確認している様子の子も。展示室へ向かう準備はバッチリです。

 

〈グループで自己紹介〉

5〜6人の小さなグループに分かれて、今日一緒に活動するメンバーと、オリジナルの名札を見せ合いながら自己紹介します。

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もう一度、美術館でのマナーをみんなで思い出したら、いよいよ展示室へ出発です。

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〈展示室さんぽ〉

最初は、展覧会の3つのフロアをゆっくり巡りながら、展示室はどんなところなのか、どんな作品があるのかを把握する時間です。

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事前にアートカードで、気になる作品を決めてきていたこどもたち。

「想像していたよりも大きかった!」

お目当ての作品に初対面で、少し興奮気味です。

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早めに来館できたこともあり、たっぷり時間をかけて展覧会全体をめぐることができました。

 

〈グループで鑑賞〉

心と体がほぐれてきたら、とびラーおすすめの2つの作品を、グループでじっくりと鑑賞します。

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絵の中の世界に入り込んだつもりでじっくりと見てみると、いろいろなものがよく見えるようになってきます。

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「部屋の壁に不思議なものがある…。」「え、どれどれ。それは一体なんだろう?」

とびラーはこどもたちの気づきを丁寧につないで、絵の中で起こっていることをこどもたち自身が紐解いていくお手伝いをします。

 

「こうやって見てみたら、いろんなものが見つかるよ」

スーラの作品を前に、自分の人差し指を立てながら見てみると、なるほど、絵の中の人物や船のマストなど、縦方向に伸びる線が多いことに気づかされます。

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ほかにも、頭を90度傾けて見てみたり、作品の人物のポーズを真似してみたり。

こんな風に、こどもたちは眼だけでなく、からだ全体をつかって作品をすみずみまで鋭く観察していました。

 

〈ひとりで鑑賞〉

グループ鑑賞で作品の楽しみ方がわかってきたら、今度はひとりで見る時間。

特に心に残った作品を選び、自分の気づきや思いを「つぶやきシート」に書き込みます。

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いつか自分ひとりでも、美術館に来て楽しめるようになってほしいというのが、「ミュージアム・スタート あいうえの」からの願いです。

とはいえ、ひとりだけで見るのは、ちょっぴり心細いもの。

ときどき、とびラーに気づいたことを伝えながら書くと、自分の考えが整理されます。

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一生懸命書いていたら、いつのまにか「つぶやきシート」が絵や気づきでいっぱいに。

心地よい満足感とともに、こどもたちは展覧会場をあとにしました。

 

〈最後のあいさつ〉

今日の美術館での体験は、こどもたちにとってどのような時間となったでしょうか。

活動を終えたこどもたちにプレゼントされたのは、「ミュージアム・スタート・パック」。

その中には、上野公園にある文化施設の楽しみ方がつまっている「ビビハドトカダブック」と、もう一つ、開いてみると何も書かれていない冊子「冒険ノート」が入っていました。

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「冒険ノート」の真っ白のページは、これから先、訪れた美術館や博物館での体験をこどもたち自身で埋めていってもらうためのものです。

 

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短いあいだだったけれど、同じ時間を過ごし、心をかよわせたとびラーとこどもたち。

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名残惜しいですが、きっとまたミュージアム・スタート・パックを携えて、東京都美術館を訪れてくれることを心待ちにしています!

 


浜岡 聖|Museum Start あいうえの アシスタント

筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士前期課程芸術専攻修了。

皆さんの作品や美術館との出会いが心に残るものとなるよう、一生懸命お手伝いします。

 

 

プログラム: スペシャル・マンデー・コース |
投稿日: 2019年12月9日