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2019年度 スペシャル・マンデー・コース

スペシャル・マンデー・コース@コートールド美術館展 魅惑の印象派
江東区立第六砂町小学校6年(2019.12.9)

まだ朝は肌寒い天気の12月9日。今年度最後の「スペシャル・マンデー・コース」(学校向けプログラム)が実施されました。

「スペシャル・マンデー・コース」とは、展覧会の休室日に学校のために特別に開室し、ゆったりとした環境の中でこどもたちが本物の作品と出会い、アート・コミュニケータ(愛称:とびラー)とともに対話をしながら鑑賞する特別なプログラムです。

 

午前10時に来館したのは、江東区立第六砂町小学校6年生のみなさんです。学校から貸切バスに乗って上野公園までやってきました。
この日の様子を、「Museum Start あいうえの」アシスタントの石倉愛美がレポートします。

 

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江東区立第六砂町小学校 6年生

(児童44名 保護者9名 引率4名 とびラー14名)

 

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こどもたちは美術館スタッフに導かれ、色づいたイチョウの木々を横目に見ながら、軽い足取りで都美へと向かいます。

今回こどもたちが出かける展覧会は、特別展「コートールド美術館展 魅惑の印象派」(会期:2019年9月10日〜12月15日)。マネ、セザンヌ、ルノワールなど、印象派の画家たちが描いた作品をたくさん見ることができます。

 

事前学習1 事前学習2

 

 

こどもたちは今日にあわせて、学校で事前学習を実施してきました。気になる1つの作品を選び、「作品から読み取ったこと」「作品から感じたこと」をワークシートに書いています。事前学習を通して、今日の活動がより楽しみになったのではないでしょうか。

 

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交流棟2階、アートスタディルーム(以下、ASR)に到着しました。こどもたちを出迎えたのは、進行をつとめる学芸員の河野佑美さん、そしてアート・コミュニケータ(愛称:とびラー)のみなさんです。こどもたちはグループごとにテーブルに座り、同じグループで活動するとびラーとごあいさつをします。

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それぞれ自己紹介をしたら、さっそくとびラーとASRを出発し、展示室へと向かいます。

展示室での活動は3ステップで進行します。

 

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1)展示室さんぽ:とびラーが先導し、グループで広い展示室を一周する時間。展示室という空間に慣れることが目的です。
2)グループ鑑賞:グループで1つの作品を鑑賞する時間。作品を見て気づいたこと、発見したこと、気になることをみんなで対話を通して共有します。
3)個人鑑賞:ゆったりとした展示室の中で、気になる作品に一人でじっくり向き合う時間。「つぶやきシート」に自分の考えや気づきを記入します。
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〈展示室さんぽ〉

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作品の配置や壁の色、展示室の空気感…美術館の展示室は、ふだん生活している場所とはまた違った雰囲気があります。気になった作品の前では立ち止まってじっくり見たくなりますが、それはまた別の時間に。「一人で好きな作品を見られる時間があるから、その時に見に行ってみようね」と、とびラーが声をかけます。

 

〈グループ鑑賞〉

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展示室をぐるっと一周したら、1つの作品の前へたどり着きました。

「これからみなさんと、この作品をじっくり見ていきたいと思います。」とびラー進行による対話型鑑賞が始まりました。

「この作品では何が起こっていますか?」「それはどこからそう思いましたか?」といった質問を通して、こどもたちの発言が促されていきます。

友達の発見をよく聞いて、作品の細部まで注目しているこどもたちの様子がありました。

 

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作品の前に座り、リラックスした状態で鑑賞しているグループもあります。

 

〈個人鑑賞〉

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グループ鑑賞が終わったら、個人鑑賞の時間に移ります。

事前学習で選んだ作品を含めた2つの作品を鑑賞して、気になったこと・感じたことを「つぶやきシート」に記入していきます。気になった作品をスケッチしているこどもの姿も。

「つぶやきシート」に書く内容に決まりはありません。気づいたこと、発見したことなどを、言葉でも、絵で表してもいいのです。

 

〈保護者の活動〉

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こどもたちの活動と並行して、保護者のみなさんの活動も進行しています。

まずは河野さんによる、保護者向けガイダンスから。こどもたちが継続的にミュージアムを利用するためには、保護者のみなさんのご理解が不可欠です。

説明が終わると、展示室へ向かいます。貸切状態の展示室での鑑賞は、保護者のみなさんにとっても特別な体験となったようです。

 

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こどもたちは、展示室で約1時間も過ごしていました。活動が終わり、ASRに戻ってきました。

さきほどまでこどもたちが座っていた椅子の上には、「ミュージアム・スタート・パック」が置かれています。早速バッグの中から緑色のバインダーを取り出して、中身をチェックしている子もいます。

「ミュージアム・スタート・パック」は、上野公園の9つのミュージアムを楽しむためのツール。上野公園の耳より情報がつまっている「ビビハドトカダブック」、ミュージアムでの発見や気づきを記録できる「冒険ノート」が入っています。

とびラーとお別れのあいさつをして、活動終了です。

 

美術館がはじめてだった子もそうでない子も、今日の体験が美術館に足を運ぶきっかけになればと思います。これからも「ミュージアム・スタート・パック」をたずさえて、上野公園への冒険に出かけてくださいね。

 


石倉愛美|Museum Start あいうえの アシスタント

一橋大学大学院 言語社会研究科 修士課程在学中。専門は美術教育学・社会学。日本の生涯学習政策と美術館ボランティアの関わりについて研究。
参加者のみなさん、保護者・先生のみなさん、とびラーさんがミュージアムで充実した活動が行えるようサポートしていきます。

 

プログラム: スペシャル・マンデー・コース |
投稿日: 2019年12月9日