オープンデイ キュッパ・チャンネル④(2019.12.15)
〈ムービー部〉
2019年12月15日(日)、冬の気配が感じられる上野公園で、ファミリー向けプログラム「オープンデイ キュッパ・チャンネル」が開催されました。
撮影:中島佑輔(左上以外写真3点)
「キュッパ・チャンネル」は、ものを集めるのが大好きな丸太の男の子”キュッパ”のように、いろいろなものにアンテナを張って、好きなものを見つけて集めることができる、スペシャルな1日です。
この日は全部で4つのプログラムが同時開催!総勢約300名の参加者と、40名のアート・コミュニケータが、こどもも大人もそれぞれのチャンネルに合わせて、上野公園のミュージアムを楽しみました。
それぞれのプログラムの様子はこちらから!
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ムービー部
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「ムービー部」は、デビューする人もリピーターの人も参加できるプログラム。5回連続で開催するうちの4回目が、この日開催されました。
“ミュージアム・チューバー”として、今回は15名の参加者が1ヶ月ぶりに再会しました。プログラム担当は、Museum Start あいうえのプログラム・オフィサーの鈴木智香子です。そして講師として、映像作家の森内康博さんを迎えます。
撮影:中島佑輔
毎回、行き先が変わる「ムービー部」。
今回は恩賜上野動物園と国立西洋美術館の2カ所へ出かけます。
4回目の内容は、またステップアップした内容になりました!これまでは「1人1本」の映像を作っていたのですが、今回は「3人で1本」の映像づくりに挑戦しました。
さらに撮影方法にも新たな要素が加わりました。今回は「アフレコ=アフターレコーディング」にも挑戦。映像は音声なしのサイレントの状態で撮影し、後から音を録音する、という手法です。一体どのような映像が仕上がるのでしょうか…?
今回のテーマは「動物/彫刻の肉体の動きを見つめてみよう」。
チームごとに、それぞれの行き先に分かれて、目当ての動物や彫刻を観察しに出かけました。午前中は、じっくり観察・鑑賞をする「冒険の時間」です。
国立西洋美術館では、まずは全員でひとつの作品を鑑賞しました。
複数の視点でひとつのものを見ることで、様々な考えや見方が立ち上がってきます。
その後、チームごとに分かれ、対象の彫刻作品を鑑賞しました。
国立西洋美術館の休憩場所に移動し、作品について気づいたことを自分の「つぶやき」として、ポストイットに書き出していきます。
この「つぶやき」が今回の映像作品における要となります。
お昼休憩を挟んで、午後の活動開始です。
午後は、午前中に出てきた「つぶやき」を整理する作業からスタート。
「つぶやき」を分類し、さらに深めていく・増やしていく作業を行いました。自分たちが見つめた動物や彫刻について、どのような発想が生まれるのか、また考えが深まっていくのか、想像が膨らんでいくのかを、この時間で言語化しました。
自分たちの「気づき」をもとに撮影カットを考えます。
いよいよ現地での撮影スタート!
3人組での撮影、それぞれカメラやかちんこを持つ順番を変えたり、役割分担をしたりしながら、チームワーク良く行うことができました。
さすがに4回目となり撮影に慣れてきた参加者のみなさん、今回はリハーサルがなくても、現場でたくさん撮影を行うことができました!
最後に録音の時間です。
撮影してきた映像に合わせて、観察・鑑賞の時に出てきた言葉たち「つぶやき」を吹き込みます。
チームごとに、読み上げ方に工夫を凝らしたり、原稿を再度精査したりと、個性が発揮されました。原稿を朗読するのに苦労する参加者もいましたが、それぞれの魅力的な声と表現方法で素晴らしい出来栄えとなりました!
・・・そんな“ミュージアム・チューバー”たちが制作した映像たちは、「あいうえの動画チャンネル」で公開されています!
執筆|鈴木智香子(Museum Start あいうえのプログラム・オフィサー)
撮影|中島佑輔(*が付いている写真は運営チームによる撮影)
投稿日: 2019年12月15日