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2020年度 ムービー部

2020年度初プログラム!
ムービー部オンライン上映会(2020.5.17)

2020年5月17日(日)。今年度初めての「あいうえの」プログラム「ムービー部オンライン上映会」が開催されました。

 

「ムービー部」とは、小学4年生から中学3年生の18名の参加者が上野公園やミュージアムの魅力を、約1分間のショートムービーにして配信する”ミュージアム・チューバー”となるプログラムです。2019年度に全5回の予定で進められましたが、8月から12月にかけて4回実施されたものの、3月に予定されていた最終回(5回目)の上映会だけが、コロナ禍の影響で見送られていました。

そこで、今回改めて「ムービー部オンライン上映会」と題し、Zoom(ウェブ会議システム)を導入することで悲願の実施となりました。「あいうえの」にとっても新しいチャレンジとなったプログラムの様子をご紹介します。

 

2019年度「ムービー部」の様子はこちら↓
https://museum-start.jp/museumtuber

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撮影:中島佑輔(左下以外3点)

 

最終回延期のお知らせから待つことおよそ2ヶ月。待ちに待った最終回「ムービー部オンライン上映会」当日がやってきました。

午後の上映会本番に合わせて、こどもたちと講師(プログラムの中では総監督)の森内康博さん、そしてアート・コミュニケータ(とびラー)は、午前中から準備をはじめました。

 

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Zoomを使って、森内さんは東京都美術館から、こどもたちととびラーは自宅からの参加となりました。みんなが顔を合わせるのは実に4ヶ月ぶりです。

 

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上映会では、映像作品の発表とこどもたちのアフタートークが予定されています。しかし、オンラインとは言えども、こどもたちにとって人前で話すのは凄く緊張すること。そこで、どんな思いで撮影したのか、どんな工夫や困難があったかを発表するために、まずはこれまでの活動を参加者全員でふりかえる時間をつくりました。

 

実はこの「ふりかえりの時間」には森内さんはじめ、とびラーたちのある思いが込められています。

「ムービー部」では、こどもたちにとって馴染み深い「動画」を撮影することをきっかけに、こどもたち自身が様々な作品や文化財に出会い、観察・鑑賞し、互いに気づいたことを共有し合ったり、深め合ったりするプロセスを大切にしてきました。そうした体験を、こどもたち自身がふりかえり、言葉にすることこそ、学びを深める大切なチャンスだと捉えていたのです。

 

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そこで、はじめに森内さんからこどもたち全員に質問が投げかけられます。

 

それを受けて、こどもたちととびラーはブレイクアウトルーム(小グループに分かれてミーティングができる機能)で、プログラムを介して自分に起こった変化や、自分たちのチームの様子についてじっくりと話し合いました。

 

一つ一つの体験や出会いを思い出して言葉にしてみると、同じ体験をチームでしていても、それぞれの見方や感じ方に違いがあることに気づけた様です。ふりかえりをすることで、少しずつ午後のアフタートークで話す内容のイメージも湧いてきます。

 

 

こうして、心の準備も整い、お昼をはさんで、後は本番を待つのみとなりました。

 

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午後1時。いよいよ上映会本番スタート!

森内さんと、このプログラムを担当する東京藝術大学の鈴木智香子が司会となりました。

オンライン上には、ムービー部に参加していたこどもたちの保護者、撮影でお世話になった連携各館の方々、そしてアート・コミュニケータのみなさん等、65名もの方が続々と「視聴者」として参加してくれました。

 

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まずは上映会の冒頭で「ムービー部」のプログラム趣旨と森内さんが制作した、これまでの活動の様子が分かるメイキング映像が紹介されました。

 

続いて、いよいよこどもたちの登場です。はじめは小学生を中心としたチームから、順に中学生から高校生チームへと、森内さんの講評と、こどもたちのアフタートークを交えながら6作品が紹介されて行きます。

 

都度のアフタートークでは、森内さんからこどもたちに色々な質問が投げかけられました。

「これまでで一番印象に残っている出会いや出来事は何ですか?」や「ひとつのものをゆっくり観察することの大切さとは?」など、こどもたちが「ムービー部」を通して学んできたことがアフタートークで丁寧に紐解かれて行きました。

 

特に印象的だったのが常にこどもたちのそばに寄り添っていたとびラーに関する質問です。

 

森内さん:

とびラーってどんな存在だったの?

 

中学生の吉田くん:

「ちょっとそこにいてくれるだけで安心できる存在。悩んでいるときに、ほんとにちょっと背中を押してくれて助かった。」

 

同じく中学生のゆめかさんからも、

「困った時にアドバイスを具体的にしてくれるというよりは、とびラーの何気ない言葉があったことで私たちも制作しやすかった」

とのこと。

 

とびラーたちがとても大切にしていたこと、それはこどもたちが、安心してどんな小さな発見や疑問でも、チームのメンバーに話せる環境を作ることでした。

誰でも、間違っているかもとか、人と違うかもと思うと、不安で何も話せなくなってしまいます。ですが、どんなことでも安心して話していいんだよと示してくれるとびラーがいたからこそ、こどもたちのコミュニケーションとアイディアは、途切れずに前に前にと進んで行くことができたのだろうと感じました。

 

そして、上映会中はZoomのチャット機能も大盛り上がり。視聴者からの感想や、こどもたち同士の励まし合いなど、上映会が終了する頃には100件を超えるコメントが集まり、大盛況のうちに「ムービー部オンライン上映会」は幕を降ろすことができました。

 

コロナ禍の影響を受けながらも全5回を終えた「ムービー部」。
作品や文化財をじっくり見る時間を作ったり、メディア・リテラシーを伝えたりしながら、こどもたちが責任をもって表現し、その思考が生き生きと現れるような映像作品になって欲しいという森内さんやとびラーの思いも叶いました。
そして、大人たちが想像していた以上に、こどもたち一人一人が活動をふりかえり、気づきや学びを言葉にしてくれたことは、何より嬉しい出来事でした。

 

 

最後に、18人のミュージアム・チューバーと、プログラムを支えてくれた多くの方々に感謝を込めて。「ありがとうございます。またミュージアムで会いましょう!」

 

 

 

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「ミュージアム・チューバー」動画チャンネル
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こどもたちが制作した動画や、これまでの「ムービー部」の様子は、こちらのウェブサイトよりご覧いただけます。当日の上映会の様子、ならびにメイキング映像も上記のページより近日公開予定です!

 

プログラム: ムービー部 |
投稿日: 2020年5月17日