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2015(平成27)年度 放課後のミュージアム

放課後のミュージアム:第6回(2015.10.28)

6回目の放課後のミュージアムは、フィールドワーク『ものがつくられる場所』。
東京藝術大学にある2つのアトリエを見学します。

行き先は、デザイン科立体工房と工芸科染織研究室。
まずは名前だけでイメージしてみます。
いったい、何をしているところなんだろう?

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【 行き先1:東京藝術大学 工芸科染織研究室 】

染織って何をするところ?どんなものや人がいるんだろう?
まずはみんなで想像して話してみます。
谷中でいただいた畳や藍染めの生地、アトリエにあった帯みたいな布地も、実際にもう一度触ってみました。
これってどうやって作られてるのかな。

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研究室では、講師の橋本先生が案内してくださいました。
実際の作品を前に、制作中の学生さんにお話を聞きます。

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こんなに間近で作品を見せてもらいました。

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実際に手と足を動かして織り機を使う様子に、みんな興味津々。
初めてきく音に耳を傾けます。
「機械でも作れるけど、手作りだとこんなに時間がかかるんだね」

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色の違う毛糸は、こんな風に混ぜる。

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道具や薬品がずらりと並んだ場所も。
「部屋によってにおいが違う」

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溶けたろうのにおい。

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ものをつくる場所—アトリエには、独特の緊張感と静けさもありました。

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最後に、制作で出た端切れ布や糸を分けていただきました。
アトリエに戻ると、さっそくみんなで箱を開けて1つ1つ布や素材を広げてみます。
失敗作には見えない素敵な作品もたくさん。
全部手作りされたものだと思ってじっくり見てみると、これまでと物の見え方も少しずつ変わってきます。

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そして、お気に入りの布や素材を見つけて、みんなで切り貼りしてブックに貼りました。
色の混ざった毛糸も、実際に混ぜているところを見たから、思い入れが違います。

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【 行き先2:東京藝術大学 デザイン科立体工房 】

『デザイン科立体工房』は、小さいものから家具みたいに大きいものまで、自分でデザインしたものを実際につくることができる場所。そんな話を聞いて、みんな好奇心がとまりません。

でも、どうやらここは機械もたくさんあって、一歩間違えると大きなケガをするかもしれない、危険なところでもあるようです。安全に見学できるように、みんなで気をつけようと確認しました。

今回は特別に、真空成型機という機械も見せていただけるとのことで、それに使う素材をアトリエから1人1つ選んで持って行きます。

この素材たちをプラスチックの板と一緒に機械にかけると、プラスチックがこの形にへこむらしい。まだ具体的なイメージはわかないけれど、い草、葉っぱ、ゴムの靴底、ひも、石、紙、いろんな素材を選びました。
これがどんな形になるんだろう。みんなで想像してみます。

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そして、デザイン科立体工房へ!
講師の柚木先生が案内をしてくださいます。

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工房に入ってみると、本当に大きな機械がたくさん。はじめての空間に、みんな思わず緊張した面持ちです。
実際にそこで作業をしていた学生さんにお話を聞いて、どんなものが作られているのか見学させていただきました。

この学生さんは、丸い形の絵を描いていて、そのためのオリジナルの額縁を制作中。

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「普段みんなは欲しいと思ったものをお店に買いに行くことが多いかもしれないけれど、こうやって自分で一からつくることもできるんだよ。自分でつくると、お店にはないものや、今はまだ誰も見たことがないものも作り出すことができるよね。」
そんなお話を間近に体感する時間になりました。

隣のアトリエでは、ドローイングしている学生さんにお話を聞いたり、今度の課題について学生同士で相談しているところにお邪魔したりしました。
ものがつくられる場所で、考えたり悩んだりする時間の大切さにも直に触れる機会になりました。

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さらに奥へ進むと、こんなに大きな作品を制作中の学生さんもいました。
自分の背の高さより高い、テーブルのような形をした展示台を制作しているそうです。
「どんな形になるんですか?」
「どうしてそれを作ろうと思ったんですか?」
みんなの想像もどんどん膨らんで、積極的に質問します。
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見学の最後には、こんなに大きな機械を見せていただきました。
これが、真空形成機。工場にありそうなほど、迫力ある機械です。

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実際にこの機械で形のできたプラスチックを見せてもらいます。
本当にでこぼこしてる。つい触りたくなる形です。
お店に並んでいるような商品のプラスチックのパッケージやケースも、この機械で作られるそうです。

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いよいよ、みんなが持っていった素材を取り出します。
「この素材、いい形がでそうだね。」1つ1つ素材を並べて、セッティング。

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ガタン!
地響きみたいに大きな音と振動が伝わってきました。

あまりの迫力に、少し怖かったけど…でてきた板を見てびっくり。

「すごい!」
「これなんの跡だろう?」
思わず触って確かめます。

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『ものがつくられる場所』の中で『ものをつくる人』と時間を共有して、初めて見えてくることがたくさんありました。
『つくる』ことで、私たちはまだ見たことのないもの・想像したものにもつながることができます。そして、『つくる』ためには『考える』ことも必要です。大人も子どももたくさん考えることの大切さを学びました。

はじめての場所・もの・人との出会いがつまった6回目の放課後では、貴重な体験がたくさんできました。

またアトリエに戻って今度は自分たちがつくる側になったとき、どんなふうに場所・もの・人に接しながら、想像して、ものがたりがつくられていくのか、とても楽しみです。

プログラム: 放課後のミュージアム |
投稿日: 2015年10月28日