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2015(平成27)年度 平日開館コース

平日開館コース:都立大崎高等学校(2015.10.16)

2015年10月16日(金)午後6時、徐々に暗くなりつつあるこの時間帯に都立大崎高等学校の定時制課程3年生のみなさんが東京都美術館を訪れてくれました。

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都立大崎高等学校定時制課程 23名

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今回は夜間開館の時間帯を利用しての活動となります。

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東京都美術館で開催中の「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」で展示されている《印象、日の出》の作品がある内の金曜日は、特別に夜9時まで開館しています。
夜間開館は、日中に働いている方が美術館を利用しやすくなるためにオープンしています。普段お仕事をしながら学校へ通う高校生のみなさんにとって、まさに夜間開館で美術館を訪れる絶好の機会として、先生が申し込まれました。

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まずはアートスタディルームにみんな集合。
各テーブルごとに、今日一緒に活動をするアート・コミュニケータ(愛称:とびラー)が笑顔で迎えてくれました。

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最初に、東京都美術館学芸員の稲庭さんよりご挨拶。これから見る「モネ展」がどういう展覧会か、お話ししました。高校生のみなさんにはあらかじめ展覧会の主旨について考えてもらう宿題が・・・

「みなさん、自分にとって思い出のあるものを持ってきましたか?」

それぞれが持ってきた「もの」を使って自己紹介をします。もちろん、とびラーさんも自分の「思い出のあるもの」を紹介。ものを介して話をすることで、少し緊張気味だった生徒たちも表情がやわらかくなってきました。

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今度はグループ内で、相手の持ってきたものについて紹介してシェアします。これは「Show & Tell」というプログラム。

「もの」を通して自分のことを話し、また相手のことを自分の言葉で伝える必要があるため、単純な自己紹介にとどまらずその人にまつわることを自然と聞き出すことができます。

そして「自分にとって思い出のあるもの」を通して考えてほしいこと、まさに今回の展覧会とプログラムの内容について稲庭さんから説明がありました。

「今、みなさんに紹介してもらった思い出のあるものを100年後まで残すためには、いったいどのようにしたら良いのでしょうか?今回のモネ展は、モネが晩年まで大切に持ち続けていたものを集めて展示しています。それらのものが、100年後の今、実際に展示されています。それをずっと守ってきた場所が美術館です。」

それでは実際に、100年後まで作品を残すためにはどんな仕事があるのか?美術館の裏側を巡るバックヤードツアーへ出かけました。
最初に訪れたのは警備室。美術館は24時間体制で警備員さんが常駐し、館内を巡回したり通用口で入館する人の動きを確認したりしています。

次に高校生たち・とびラー・スタッフや先生方も総勢40人近くの人数で大型エレベーターに乗りこみ、地下3階まで降りました。
ここの天井は地上の展示室と同じ高さがあります。展示作業に使用するたくさんの機械も置いてありました。

さらに奥へ行くと・・・作品を展示する展示室や美術館全体の温度調整を行っている機械まで案内してもらいました。

作品の状態を保存・維持することが美術館の重要な仕事です。まさにここは美術館の心臓部とも言えます。
展示室を歩くだけではわからない裏側を見て、生徒たちも驚きを隠せない様子でした。

バックヤードツアーを終えたところで、展示室へ入ります。

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事前学習で見て選んできたアートカードの作品の本物と対峙する時間です。

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この日の夜間開館は特に混雑もしていたので、作品の前では対話をせず、iPadを使いながら展示室から離れたところで見てきたことを共有しました。

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iPadで画面を大きくして見たり、一覧の中から自分が見てきた作品を選んだり、展示室以外の場所であってもとびラーとの対話や美術館での時間を楽しむことができました。

美術館の裏側と表側の両方から美術館を堪能した高校生のみなさん。
アートスタディールームに戻ってきてから、それぞれの場所で発見したことや驚いたことを振り返ってもらいました。

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その中からいくつかをご紹介します。
・バックヤードツアーについて

”みたことない設計でいろんなものがあってすごかった。とても貴重な体験でした。”
”作品を管理する上で色々な設備が用意されてあり、やっぱり美術館のセキュリティはすごいんだなって思った。”

・展示室について

”想像以上に絵に見入りました。写真でみるよりはるかに綺麗でした。”
”モネが実際に使ったパレットや、メガネ・パイプが近くで見れた。かなり近くで見れたので、絵の具の質感まで分かった。”
”自分が選んだ絵もすてきだったが、選んでない絵を見た時も美しいと思いました。”

バックヤードで見たもの・聞いたことはもちろんのこと、それらも含めて、展示室での時間がとても良かった、という声が聞かれました。作品を守り展示されている空間の中で、本物の作品と出会えたインパクトがとても大きかったようでした。

初めて美術館を訪れる機会となったみなさん。今回の体験をきっかけに美術館を身近に感じてもらい、またぜひ訪れてくれたら嬉しいです。

プログラム: 平日開館コース |
投稿日: 2015年10月16日