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2016(平成28)年度 あいうえのスペシャル

夏のあいうえのスペシャル(2016.8.6)

2016年度第一回目の「あいうえのスペシャル(旧ホームカミングデイ)」が、8月6日(土)に開催されました。

今回は、80名の親子に、開扉とびラー(3年間の活動期間を終えたとびラー)の4名が加わった、総勢84名の”あいうえのメンバー”が、とびラーとスタッフとともにふたたび東京都美術館と上野の文化施設を舞台に活動しました。

「あいうえのスペシャル」とは、これまで「Museum Start あいうえの」のプログラムに参加し、ミュージアム・デビューを果たしたこどもたちとその家族が東京都美術館を活動の拠点としながら、とびラー(アート・コミュニケータ)やほかの参加者と再会を果たし、ミュージアムでの活動を楽しむ一日のプログラムです。

あの時のプログラムで一緒に活動したメンバーにまた会えるかな?今回のあいうえのスペシャルでは、どんな新しい体験ができるだろう?など、さまざまな期待を胸に参加者が東京都美術館に集います。

ここでは、当日のプログラムの様子についてご紹介していきます。

 

13時のプログラムの開始とともに、続々と参加者が東京都美術館のアート・スタディ・ルームに集まってきました。

まずは、親子で受付です。

久しぶりに参加する「Museum Start あいうえの」のプログラム、そしてとびラーやメンバーとの再会に少し緊張した様子かな・・・

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でも、ひとたび「あいうえのスペシャル」で活動をはじめると、ひとりでの活動、親子での活動、とびラーとの活動にこどもたちもすぐに入り込んでいく様子が見られました。
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どのようにしたらこどもたちのミュージアムでの体験を豊かな体験としてデザインすることができるのか。どのようにしたら人と作品、人と人、人と場所をつな ぎコミュニケーションを大切にすることができるのか。このようなテーマについて、こどもたちとの活動を重ねるなかで考えてきたとびラーやスタッフにとっても、ミュージアムを舞台にした活動や対話が自然と生まれる「あいうえのスペシャル」でみられる活動風景は、特別なものとして映ります。

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そんな、「あいうえのスペシャル」のこどもたちの活動の様子をみた保護者の方々からも、活動するお子さんを見て感じた事を、声としてアンケートのなかに寄せていただきました。

ここに来ると、必ずとびラーさんたちが子どもを大切にしてくれるので、母も安心
子どもがスタッフの方と話しながらノートを作っているところを見ていて、楽しそう
子どもが興味をもって、作業している姿を見ることができ良かった

こどもたちを見守る保護者ととびラーのまなざしのあたたかさが感じられる、あいうえのスペシャルの雰囲気を伝える声です。

また、今回の「あいうえのスペシャル」では、こどもたちだけではなく保護者のかたも参加できるコンテンツを、保護者向けオープンスペースである「あいうえのcafe」にご用意しました。ここでは、過去の活動記録を 閲覧したり、お茶を飲んで休憩したりするほか、保護者向けのコンテンツに参加するなど、思い思いの過ごし方をする保護者の方々の様子が見られました。

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東京藝術大学美術学部の伊藤達矢特任准教授を司会進行として開催された企画では、「みんなどうしてる?こどもと一緒に美術館を楽しむヒント」を共通のテーマに、保護者同士で語り合う場が設けられました。こどもたちと同様に、熱心に活動に参加する保護者の方々の姿が印象的です。

親同士でも先生をまじえてお話ができた勉強になったし、楽しかったです
保護者も待ち時間退屈しないよう考えて下さってたすかりました

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さらに、「Museum Start あいうえの」のプログラムでも使用される、アートカードを実際に手に取りみるコーナーでは、アートカードを使ったファシリテーションの経験があるとびラーやスタッフが、保護者向けにゲームを実践。

ミュージアムを楽しむコツは、こどもたちが作品や人と出会うだけではなく、おとなが活動の「場所」やそこにいる「人」を知り、実際に出会って体験することにもあることを体感してもらう場となりました。

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「あいうえのスペシャル」では、これまでご紹介してきた、プログラム実施中ならいつでも参加できるコーナーに加え、事前申込をしたこどもたち向けの「こども建築ツアー」「展覧会ツアー」が開催されました。

こどもたちは、使い慣れたミュージアム・スタート・ パックを携えて、東京都美術館をめぐるツアーに出かけます。

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「こども建築ツアー」では、まずはじめに、建築ツアーのガイド経験のあるとびラーを進行役に、ツアーの会場となる東京都美術館の建築について聴く時間をこどもたちは持ちました。これから巡る場所を知ることで、ツアーに出かけるための心の準備をし、実際の体験への期待感も高める時間です。

そうして開催されたツアーでは、作品だけではなく建物を知り、美術館を楽しむいつもとちがう方法がこどもたちに伝授されました。

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「展覧会ツアー」では、「開館90周年記念展 木々との対話 再生をめぐる5つの風景」展を鑑賞するためのツアーが開催されました。

ここでは、ひとりで見たときに感じることや、同じ作品をみた他の人の気持ちを聞いて感じることを大切にした、グループでの鑑賞体験をこどもたちは持ちます。ミュージアムを楽しむ秘訣は、他のだれかやとびラーと交わす対話にもあるのです。

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ミュージアムをめぐってそれぞれの体験を具体的な気づきや想いとして心に浮かべたら、「あいうえのスペシャル」の会場にもどって、こどばや絵、ミュージアムのチラシを切り貼りして、その日の体験をビビハドトカダブックに記録としてかきおさめます。ブックでの記録づくりは、ミュージアムでの鑑賞体験をした証しを残すだけでなく、自分の体験について振り返り、考え、ことばにするための大事な活動です。

そんな自分だけの大切な体験をビビハドトカダブックのなかに残したら、つぎは、「撮影コーナー」で記録を残します。_MG_9661

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IMG_7037 のコピー

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そして、ミュージアムをめぐり記録を残したこどもたちが最後に向かうのは、今日の体験をバッジにかえる「スペシャルビビットポイント」です。

今日のミュージアムの体験のなかで、気になったこと、おもしろかったこと、心に残ったことをひとつ選んで、小さな円のなかに書きだします。

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完成したバッジをみせてくれたこどもたちの表情もどこか誇らしげです。

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参加するすべての人がつくる「あいうえのスペシャル」。ミュージアム・デビューを「Museum Start あいうえの」で果たしたこどもたちをはじめとする、美術館にあつまる多種多様なひとびとのコミュニケーションとともに、そこからうまれたつながりを大切にしたいと願う気持ちに光があてられた、みんなのプログラムとなりました。

(Museum Start あいうえのプログラムオフィサー 渡邊祐子)

 

プログラム: あいうえのスペシャル |
投稿日: 2016年8月6日