Facebook

En

活動ブログ

MENU

2018(平成30)年度 あいうえの日和

あいうえの日和(2019.3.16, 17)

今年度最後の「あいうえの日和」が3月16日(土)、17日(日)に開催されました。「あいうえの日和」は45分間でミュージアムの冒険を楽しむためのコツやヒントを、こどもと大人が一緒にマスターするプログラムです。2日間で4回開催されたプログラムには、122組249名のこどもと保護者が参加しました。

IMG_9294

受付を済ませるとプログラムに参加するこどもたちにプレゼントが手渡されます。ミュージアムを冒険するためのヒントと、たくさんの仕掛けが詰まった「ミュージアム・スタート・パック」です。

ミュージアム・スタート・パックの中には、上野公園内の9つのミュージアムのことが詳しく書かれているガイドブック「ビビハドトカダブック」と、冒険の記録ができる白紙のノート「冒険ノート」が、持ち運びにも便利な布製のバックの中に入っています。今日はこのミュージアム・スタート・パックを使いながら映像やスライドを見たり、開催中の展覧会にちなんだミニワークをしたりして、その使い方とミュージアムの楽しみ方を学びます。

IMG_0529

「あいうえのへ、ようこそ!」とこどもたちを出迎えたのは、「とびラー(アート・コミュニケータ)」のみなさん。こどもたちの活動を見守りながら体験の伴走をします。

IMG_0479

「上野公園へようこそ。今日はミュージアムを楽しく冒険するためのアイテム(ミュージアム・スタート・パック)をみんなにプレゼントして、使い方や冒険のコツを知ってもらう日だよ。」プログラム・オフィサーからの挨拶でプログラムがスタート。前方に映し出された上野公園のマップをみんなでみることから始まりました。

「上野公園に来たことあるひと?マップをみて何か発見したことはあるかな?」

という問いかけに、マップにカタカナが書いてあることに気が付いた子がいました。

上野公園には9つのミュージアムがあり、それぞれの頭文字、美術館の「ビ」や博物館の「ハ」というようにマップの中には9つのカタカナが隠されています。文字を組み合わせると冒険がさらに楽しくなる秘密の呪文になります。

IMG_0621 IMG_0683

さっそく9つのミュージアムのひとつ、今日のプログラムが開催されている東京都美術館についてみんなで調べてみることにしました。各館の情報は「ビビハドトカダブック」にたくさん詰まっています。大人とこどもが一緒にページをめくりながらミュージアムの楽しみ方を学びました。各ミュージアムの基本的な情報のほか、あいうえのオリジナルのなぞなぞや冒険のヒントなど、ワクワクするような情報がいっぱいです。

冒険の道具の使い方を学んだら、東京都美術館で開催中の展覧会「奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」にちなんだミニワークを体験します。展覧会のタイトルになっている「奇想」という言葉について、伊藤若冲の作品《像と鯨図屏風》と恩賜上野動物園にいる実際の象の写真とを見比べながら考えました。「耳が本物よりも大きく描かれてる!」「鼻がタコの足みたいになっちゃってる!」見たことのない実物を想像して描いた作品のなかには、びっくりするような表現−「奇想」がたくさんみつかりました。

IMG_0657IMG_0653

ミニワークでは展覧会に出品されている作品を印刷したアートカードを使い、作品の中の不思議を探します。アートカードの中から、「ビビビ」っとくる一枚を選んで、目や心で感じたことを冒険ノートへメモやスケッチで残し、展覧会のチラシを切り貼りしながら記録を残します。とびラーが「気になるものはあった?」「どこからそう思ったの?」と声をかけるとこどもたちとの対話が自然と生まれていきます。

IMG_0527 IMG_0521

複雑な骸骨の骨を一本一本描き写してみたり、見開きいっぱいにチラシの切り抜きを貼ったりまとめ方は様々です。「へんてこにんげんだ」「気持ち悪いけど目が離せない。まさに奇想ワールド!」その時に発見したことを自分の言葉で残しておくことができます。「ここは本物をみてから描くんだ」と、展覧会で実物の作品をみることを心待ちにしているこどもも。

IMG_0516

隣に座る保護者の方もこどもたちの描く冒険ノートを覗きながら「その言葉ノートに残しておこうよ」とこどもの活動に寄り添いながら楽しんでいる様子がみられました。大人もこどもの目線で楽しむことで一緒にミュージアムデビューしていきます。

-冒険ノートをこどもが楽しそうに書いているのを見てうれしく思いました。きっとたくさん書きたい気持ち、全部の施設に行きたい気持ちが高まっていると思います。「じっくり見ると楽しいね!」と言っており、これから絵を見に行くのが私も楽しみです。(参加した保護者の声)

ワークを通じてミュージアムへのワクワクする気持ちが高まります。

プログラムの最後には、中学生・高校生になっても継続的にミュージアム冒険を続けられるようなサポート「あいうえのメンバーシップ」とメンバーシップ特典(1.オリジナル缶バッジ、2.WEBに投稿、3.リピータープログラム)を紹介し、今日のプログラムは終了です。

IMG_9342 IMG_9265

いよいよ上野公園でのミュージアム冒険が始まります!ミュージアム・スタート・パックを持って、お散歩気分で楽しみながらまわってみてくださいね。「みてみて!」と素敵な体験を教えてくれるを願っています。


 

大塚菜々美|東京都美術館 アート・コミュニケーション係インターン

東京学芸大学大学院 教育学研究科 美術教育専攻在籍。長野県出身。19世紀後半から20世紀前半のイギリスのブックイラストレーションを研究。美術館教育や地方美術館の教育普及活動に関心がある。

プログラム: あいうえの日和 |
投稿日: 2019年3月17日